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ドル円観察日記 第11回

戻ったからといって、落ち着いたわけではない。二度目の下押しから考えたこと|2026年8月14日夜

2026年8月14日、日本時間の夜。

19時55分ごろから23時55分ごろまで、USD/JPY(ドル円)の1分足を記録しました。

画面には一目均衡表とMACDを表示しています。

この日の夜には、21時30分にアメリカの7月小売・外食売上高の発表が予定されていました。

YouTubeでは、その発表前から、発表時刻と重なる急変、そしてその後23時台までの値動きをそのまま記録しています。

今回のnoteでは、

「21時30分に何が起きたか」だけではなく、そのあと相場がどう落ち着こうとしたのか。

そこを、時間を置いて見返してみます。

なぜ、この動画を撮ったのか

重要な経済指標が発表される日は、どうしても発表された瞬間が注目されます。

大きく下がった。

すぐ戻った。

その最初の動きには、とても強い印象があります。

でも、この「ドル円観察日記」を続けていて思うようになったのは、

大きく動いたところで観察を終わらせない方が面白い

ということです。

急落したあと、どうなるのか。

すぐ戻したら、それで本当に落ち着くのか。

戻したあと、さらに上へ行くのか。

もう一度売られるのか。

今回は、そこまで残しておきたいと思って動画を撮りました。

この動画で残しておきたかった3つのこと

1.21時30分を待たずに、相場は少しずつ弱くなっていた

動画の序盤、ドル円は159円16銭前後で推移しています。

20時台に一度下押ししたあと、反発する場面もありました。

ただ、20時台後半になると、戻しても上値が重く、再び159円10銭近辺へ押し戻されます。

そして21時台。

21時30分の米小売売上高発表が近づくにつれ、徐々に売りが優勢になっていきました。

あとから動画を見返すと、

21時30分になった瞬間、突然それまでとは無関係に相場が動き始めたわけではありません。

発表前にも、相場はすでに動いていた。

ここは記録として残しておきたいところでした。

2.21時30分、大きく下がった直後に大きく戻した

21時30分。

米国勢調査局から、7月の小売・外食売上高が発表されました。

季節調整済みの推計では、前月比 0.6%減、前年同月比 5.0%増。金額は7636億ドルでした。なお、この統計は物価変動を調整した実質値ではありません。

動画では、この発表時刻と重なってドル円が急落します。

158円60銭台まで大きく下押し。

ところが、そのまま下がり続けたわけではありません。

急落直後から買い戻しが入り、22時台前半にかけて158円90銭台から159円近辺まで回復しました。

ここだけを見ると、

「急落したけれど、すぐに戻った」

と一言でまとめることもできます。

でも、この日の値動きはそこで終わりませんでした。

3.一度戻したあと、もう一度売られた

今回、私が一番気になったのはここです。

急落後、159円近辺まで戻した。

それなら、

「ひとまず落ち着いたのかな」

と思いたくなるところです。

ところが22時台後半。

再び売りが優勢になり、ドル円は158円80銭台まで下押ししました。

最初の急落
→ 急反発
→ もう一度下落。

最初の反発だけを見ていたときとは、また景色が変わります。

その後、23時前後になると下げ止まりから反発。

159円台を回復しました。

終盤は159円前後で上下しながら推移し、最終的には159円01銭付近で今回の観察を終えています。

この夜の流れを大きく並べると、

159.16円前後
→ 上値の重い状態
→ 21:30前に弱含み
→ 21:30に158.60円台まで急落
→ 159円近辺へ急反発
→ 158.80円台へ再下落
→ 23時前後から反発
→ 159円前後でもみ合い

となります。

動画では話していないこと

今回の動画を見返していて考えたのは、

「戻った」という言葉には、思っている以上にいろいろな状態が含まれている

ということでした。

158円60銭台まで急落した。

そこから159円近辺まで戻った。

値幅だけを見れば、大きな回復です。

でも、

戻ったことと、

相場が落ち着いたことは、

同じではありませんでした。

実際、そのあと158円80銭台まで、もう一度下押ししています。

だから、

「戻った。よかった。これで元通り」

ではなく、

戻ったあとに、その水準を維持できるのか。

そこまで見る必要があるのかもしれません。

もちろん、

「急落後に戻したら、必ずもう一度下がる」

という話ではありません。

今回の8月14日の夜は、実際にそういう順番で動いた。

まずは、その事実を残しておくということです。

大きな一回目より、二回目を見る

相場では、大きな一回目の値動きがとても目立ちます。

今回なら21時30分の急落です。

チャートをあとから見ても、そこへ目が行きます。

でも、今回の観察で私が面白いと思ったのは、そのあとの二回目でした。

急落した。

戻った。

そして、もう一度下がった。

一回目の急落は、経済指標の発表時刻と重なった非常に大きな動きです。

一方、二回目の下押しは、それほど派手ではありません。

それでも、

「急落後にいったん戻した相場が、そのあとどう振る舞ったのか」

を見るうえでは、こちらも大切な場面だったように思います。

派手な瞬間だけを残すのではなく、

そのあとを続けて記録する。

この観察日記を続けている意味が、少しずつそこに移ってきています。

「指標が出たから」で全部を説明しない

今回、21時30分の米小売売上高発表時刻と、ドル円の大きな下落が重なっていることは確認できます。

ただし、

そのあと159円近辺まで戻ったこと。

22時台後半にもう一度下げたこと。

23時台に再び159円台へ戻ったこと。

それらすべてを、一つの経済指標だけで説明することはできません。

確認できる事実は、

21時30分に米小売売上高が発表された。
その時刻と重なってドル円が急落した。
その後は反発、再下落、再反発と値動きが続いた。

というところまでです。

原因について考えることと、

実際に起きたことを記録すること。

この二つは、できるだけ分けておきたいと思っています。

自分自身は今、どう考えているか

8月5日から観察日記を続けています。

少しずつ記録が増えてきて、最近は大きな値動きそのものよりも、

そのあと

を見ることが増えてきました。

急落したあと。

急騰したあと。

戻したあと。

高値をつけたあと。

最初の動きは、とても分かりやすい。

でも、その動きが本当に続くのかどうかは、少し時間を進めなければ分かりません。

8月14日の夜は、そのことが特に分かりやすい相場でした。

158円60銭台まで急落した。

すぐ159円近辺まで戻った。

でも、もう一度158円80銭台まで下げた。

そしてまた159円台へ戻ってきた。

だから今回、記録として残しておきたいのは、

一度戻したからといって、相場が落ち着いたとは限らない。

ということです。

未来を予想するための法則ではありません。

「あの日は実際にこう動いた」

という一つの記録です。

これからも、派手な一瞬だけではなく、その前と、そのあとまで続けて見ていこうと思います。


今回の動画

FX/ドル円観察日記/2026/08/14(日本時間・夜)
音声無し/BGM無し
FX USDJPY 20260814 Night NoAudio NoBGM

https://www.youtube.com/watch?v=XOMQnvwIxzU

動画内の実時刻:19:55:24〜23:55:38 JST
USD/JPY 1分足
一目均衡表
MACD

この日の参考資料

U.S. Census Bureau
Advance Monthly Sales for Retail and Food Services — July 2026

・公表:2026年8月14日 8:30 a.m. EDT
 (日本時間21:30)
・小売・外食売上高:7636億ドル
・前月比:-0.6%
・前年同月比:+5.0%

同日10:00 a.m. EDT(日本時間23:00)には、米国勢調査局の「Manufacturing and Trade: Inventories and Sales(2026年6月)」も公表されています。

※21時30分の米小売売上高発表時刻とドル円の急落が重なっていることは確認できますが、個々の値動きの原因を一つの経済指標に断定するものではありません。

※動画・記事は相場の観察と記録を目的としたもので、特定の売買や投資判断を推奨するものではありません。

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