「み」の4周目 2026/05/15
「み」と言うことで「魅力」の話題を。
人の気持を引きつけて夢中にさせる力です。
日本人から見た世界三大美女はクレオパトラ7世、楊貴妃、小野小町です。
世界的に見ると小野小町の代わりにギリシャ神話に登場するヘレネーが選ばれるらしいです。
男性の多くは美女に目がありません。
その中でも楊貴妃は妖艶な魅力で国家を混乱へと導いたことで有名です。
当時の唐は世界的に見ても、強大な国家でした。
そして皇帝である玄宗は治世を行い、国民はこの世の春を謳歌するのです。
運命の歯車がガタついたのは、玄宗が楊貴妃に会ったことで始まったとされています。
元々は玄宗の息子の嫁として迎え入れました。
しかし誰もが振り向く楊貴妃の色気に、玄宗は落ちてしまいます。
息子の嫁を直接奪うのは体が悪いので、一度楊貴妃に出家させ、出戻らせて自身の側室にしてしまいます。
当時の玄宗が60代で、楊貴妃が20代なので今でいうところの、加藤茶さんと加藤綾菜さんご夫婦のような年齢差だったのです。
加藤ご夫妻は仲睦まじい間柄ですが、楊貴妃たちは国を巻き込みました。
玄宗は年齢を重ねていくと政治に関わることを抑え、腹心に仕事を任せるようになります。
「口に蜜あり、腹に剣あり(口では甘く優しいことを言いながら、心の中では陰険な悪だくみを考えていること)」の由来である李林甫を宰相として重用するのです。
彼は優秀だったのですが、批判をするものをすべからず追いやり、周りにイエスマンしか置かない状況でした。
また文民統制を敷いていた唐であったにも関わらず、自身の政敵にはならない軍人の安禄山にも権力を与え、徐々に軍閥を巨大化させていきます。
李林甫の死後、楊貴妃の又従兄である楊国忠が宰相として実権を握ります。
いわゆる外戚政治というものです。
楊貴妃陣営(楊国忠など)VS安禄山陣営は徐々に対立していき、唐の政治・軍事は混乱を極めていきます。
そして衝突が最高潮に達したのが安史の乱となっています。
その戦によって、楊貴妃陣営は敗北を喫し、クーデターを企てた安禄山と史思明は「燕」を建国しますが短命に終わります。
玄宗は逃げ惑う中、楊貴妃の命を救えなく後悔するのです。
この悲劇を物語にしたのが白居易の「長恨歌」となっています。
魅力は時に国家を滅ぼすほどの力を持つのです。
外見だけではいつかボロが出てしまいます。
内面の魅力を磨いていきましょう。
心の研鑽は運命を手繰り寄せてくれます。
