おばさんというお年頃
おじさんは若いお嬢さんに優しい。バレンタインの義理チョコ廃止のこのご時世に、どんだけ優しくしているのか、結構チョコレートを貰ってくる。そしてホワイトデーには嬉々として何倍もの金額のお返しをして素敵なおじさまを演じてる。そんなおじさんに何才までがお嬢さんなのかと聞いたら30歳と明確に答えた。30才になると女性はおばさん枠になるので特別扱いはしないそうだ。
「この前、急に重いものを運ぶ作業が入ったの。各部署から4名出して20分程度で終わる仕事だったんだけど、うちの主任、紳士だから力作業だから男性でやりましょうて自分を入れて男性4名を指名したの」とおばさんO子。
「さすが、ジェントルT氏ね」と賞賛するおば友たち。
「私も久々の女性扱いだったから感動しっちゃて。だから、女子力出して作業から帰ったら冷たいお茶でも用意してあげようなんて思ってたらS男、O子さんの方が僕よりずっと力有ると思いますって私を推挙するの。こんなに全てがイイ感じに進んでいるというのによ。確かに腕は私の方が太いけど、これ脂肪でしょう。平成男子、男のプライドなさ過ぎ。」
昭和女子は、男性と女性とでは筋肉が違うので男性は女性よりも腕力が強いという印象を強く持っている。
「でもS男、この前コピー機の前でS男より体格の良い若い女の子にコピー用紙は重いから僕が取ってくるよって言ってたわよ」とおばさんY子。
「平成男子、恐るべしね」
笑、笑、笑。
「しかし、ほんと男性って40を過ぎた女性には容赦なくなるわよね」と綾瀬はるか似の美人のM子。
「40才って遅過ぎない。私なんか30過ぎたらいきなり待遇が変わったわ」とY子。
40才なんてあり得ないでしょうと他のおば友に同意を求めるような眼差しで見るY子に
「普通30よね〜」と容姿の差などとは言えず、おば友一同、無難な結論で話を締める。
しかし驚いた。美人って40までお嬢さん枠でおじさんから優しくされているとは。美人恐るべしだ。
