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住友不動産の営業がきついと言われる理由と年収の実態

「住友不動産 営業 きつい」と打ち込んで、不安を抱えたままここを開いた方もいるはずです。僕は製造現場から通信営業、IT営業と現場を渡り歩いてきました。いまはキャリアアドバイザーとして、年間500人ほどの相談に向き合っています。営業のきつさも、そこから抜け出した感覚も、自分の体で知っているつもりです。

扱うのは、ノルマや休み、離職率、平均約901万円という年収、「やめとけ」「大量退職」といった噂の真偽、そして向き不向きまでになります。

先に前提を一つ整理しておきましょう。マンション分譲を扱う親会社「住友不動産」と、売買仲介を担う子会社「住友不動産ステップ(旧住友不動産販売)」は別の会社です。きついと語られる営業の主役は、後者のステップにあたります。煽らず、当事者として正直にお伝えするつもりです。

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【筆者紹介】
中島 隼人/キャリアアドバイザー
Zacoo株式会社/有料職業紹介事業(許可番号:13-ユー316358)

製造現場からキャリアをスタートし、通信・IT業界の営業職を経てキャリアアドバイザーへ転身。現場作業からビジネスの最前線まで、様々な「働く現場」を自ら生き抜いてきた異色の経歴を持つ。

教科書通りのキャリア論ではなく「現場のリアル」を伝えるスペシャリストとして、年間500人以上の求職者の転職支援に向き合っています。
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住友不動産ステップの営業がきつい理由

住友不動産ステップの営業がきついと言われる主因は、完全成果主義による高いノルマ、火曜・水曜休みで土日が休みにくい勤務体系、1人が集客から契約まで担う業務量の多さです。
ひとくちに「きつい」と言っても、その中身は人によって違います。数字のプレッシャー、休みの取りにくさ、業務量の多さ、そして配属による当たり外れ。この4つが絡み合って、住友不動産ステップの営業はきついと語られています。

僕が営業現場で感じてきた肌感覚も交えながら、それぞれの正体を順番にほどいていきましょう。

完全成果主義とノルマのプレッシャー

完全成果主義とは、年功序列ではなく営業成果、つまり成約額や件数で評価と報酬が決まる仕組みのことです。住友不動産ステップのきつさの根っこは、この数字のプレッシャーにあります。

背景にあるのは、扱う商材の大きさです。売買仲介は数千万円から億単位の不動産を動かすため、1件を成約させる難易度がそもそも高い。お客様にとって人生で何度もない大きな買い物だからこそ、判断は慎重になり、簡単には契約に至りません。それでも件数や取扱高の目標は、毎月の数字として重くのしかかります。

営業の半数以上が年収900万円を超える(住まキャリ)という高収入も、裏を返せば数字を出せた人への報酬であり、成果主義の鏡写しです。稼げる環境であることと、稼げなければ評価されない環境であることは、同じコインの裏表だと考えてください。

僕自身も通信営業時代に数字に追われた経験があるので分かります。件数が積み上がらない時期の精神的な重さは独特でした。青天井で稼げるチャンスがある一方、結果が出ない月は自分を責めやすい。

ノルマの「件数」そのものよりも、その自責のループの方がきついと感じる人は少なくありません。プレッシャーの正体は、数字ではなく、数字に追い詰められる自分の心理だったりします。だからこそ、結果が出ない時期との向き合い方が、続けられるかどうかを分けるのです。

火曜水曜休みと長時間労働の実態

個人向け営業の勤務体系は、火曜・水曜休みのシフト制が基本になります。お客様の内見や契約が土日に集まるため、お客様が動く日に営業も動く構造です。

世間が休む土日に働くこの形が、住友不動産は激務かと問われる大きな理由になります。家族や友人と予定を合わせにくい点は、入社前に意識しておきたい現実です。

繁忙期には残業が月80時間を超えることもあると言われます。お客様の都合に合わせた早朝や夜間の連絡対応も多く、時間が読みにくい働き方になりがちです。土日に内見が立て込めば、平日に持ち越した事務作業を夜にこなす、という日も出てきます。

一方で、21時以降のPC使用制限や社用PC持ち出し禁止といった、長時間労働を抑える社内ルールも導入されているのです。会社として労働時間を管理しようとする動き自体はある、という事実も見逃せません。きつさの実態と、それを是正しようとする取り組みは、分けて見るのが公平だと考えています。

なお、法人向け営業など部署によっては、土日休みになりやすいケースもあるのが実態です。同じ会社でも働き方は一枚岩ではない、という点は後ほど詳しく取り上げます。休みの形が部署で変わるという事実は、向き不向きを考えるうえで重要なヒントになるはずです。

オールインワン型で1人が担う業務量

オールインワン型とは、集客から契約、引き渡しまでを1人の営業が一気通貫で担う業務スタイルを指します。住友不動産ステップの質的なきつさは、ここに集約されると言ってもよさそうです。

他社では集客担当と契約担当を分けて回す業務を、ステップでは1人で完結させます。その分だけ業務量も責任も大きくなる構造です。物件の調査から価格の提案、契約書類の作成、引き渡しの段取りまで、覚えることは多岐に及びます。

新人ほど一日の段取りに追われやすく、目の前のタスクをさばくだけで一日が終わってしまう日も少なくありません。一つの取引を最後まで自分の手で見届けられる達成感がある反面、抱える範囲は確実に広くなるのです。

もう一つ見落とされがちなのが、成功体験を積みにくいという質的な問題になります。高額商材はお客様の検討期間が長く、契約までの道のりが読みにくい。何が決め手で成約したのか、勝ちパターンを掴むまでに時間がかかります。手応えのないまま数か月を走り続ける、という状況も珍しくありません。

僕が相談現場で感じるのは、業務量そのものより「努力が成果に直結しない時期の長さ」の方が、若手の心を削るということでした。最初の数か月をどう乗り切るかが、続けられるかどうかの最初の関門になります。

逆に一度勝ちパターンを掴めば、そこから一気に景色が変わる人も多いのです。この立ち上がり期間の長さを織り込んでおくだけでも、気の持ちようは変わってきます。

支店ガチャ・上司ガチャで差が出る

見落とされがちですが、同じ住友不動産ステップでも、配属される支店や上司によってきつさは大きく変わります。いわゆる支店ガチャ・上司ガチャです。

成果主義の会社ほど、支店の雰囲気や上司の指導方針が、数字の作りやすさと精神的な負荷を左右します。同じ会社の口コミなのに正反対の評価が並ぶのは、この差が原因であることが多いのです。

だからこそ、判断材料の集め方には工夫がいります。
1.    口コミは支店単位でばらつくため、特定の支店の評判だけを鵜呑みにしない
2.    面接の場で、配属の可能性がある支店や上司の管理スタイルを質問しておく
3.    入社後にきつくても、部署が変われば改善する余地がある前提で見る

年間500人の相談を受けていても、「部署が変わったら一気に働きやすくなった」という声は珍しくありません。会社全体の評判と、自分が配属される現場の相性は、分けて考える価値があります。

離職率は本当に高いのか業界平均と比較

住友不動産ステップは離職率を公式公表していませんが、入社3年以内の離職が目立つとされる一方、業界平均と大きくは乖離しないという見方もあり評価は分かれます。
離職率が高いという話は、検索でもよく目にします。本当のところはどうなのか、気になる方も多いはずです。
公式の数値は出ておらず、口コミ集計を手がかりにするしかありません。ただ、その読み解き方次第で印象は大きく変わります。数字の正体と、その背景にある構造の両方を整理していきましょう。

離職率の口コミと集計データの実態

住友不動産ステップは離職率を公式に公表していません。手がかりになるのは口コミの集計データで、そこでは入社3年以内に辞める人が目立つとされています。最初の数年でつまずく人が一定数いる、という傾向は読み取れるのです。

もう少し広い視点も持っておきましょう。そもそも不動産業界は、新卒の早期離職が他業界より高めの傾向にあるのです。会社単体の問題というより、業界全体として定着のハードルがやや高い土壌があると見ておきたいと感じています。

厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況によれば、不動産業・物品賃貸業の大卒3年以内離職率はおおむね35〜36%です。これは全産業の大卒平均(約32%)を上回る数字で、検証可能な公的データの面でも高めの傾向が裏づけられています。

ただし、住友不動産ステップ個別の口コミ集計値は、慎重に扱うべきところです。母数や調査方法に限界があり、会社が公表した公式統計ではありません。回答者がたまたま離職経験者に偏っていれば、数字は実態より高く出てしまいます。

口コミサイトには、辞めた人ほど書き込みやすいという偏りも無視できません。長く満足して働いている人の声は、こうした集計には乗りにくいのです。だからこそ、出てきた数値を額面どおりに受け取りたくはありません。
「業界として高めの傾向はあるが、個別の集計値は参考程度」というのが、僕が相談現場で伝えている温度感になります。数字に怯えるより、なぜ高めなのかという理由の方を見たほうが、判断の役に立つはずです。

成果主義の裏返しという見方もある

離職率が高めだとして、それを「やばい会社だから」と短絡するのは早計です。

もう一つの見方として、離職率の高さは成果主義の裏返しだという捉え方があります。高い年収を狙える環境は、その分だけ人を選び、合わない人が早めに抜けていく構造になりやすいのです。実際、業界平均と大きくは変わらないと相対化する見方も存在します。

大事なのは、数字を自分ごとに翻訳することです。
1.    成果主義が合う人は長く活躍し、青天井で稼ぎ続ける
2.    向かない人は早期に離れやすく、それが離職率を押し上げる
3.    つまり離職率は「会社の良し悪し」より「相性の表れ」に近い

離職率の数字だけで判断するのではなく、自分がこの環境に向くかどうかで読み替える。これが冷静な見方です。相談現場でも、同じ数字を見て安心する人と不安になる人がいて、その差は本人の価値観から来ていると見られます。離職率は会社の通信簿ではなく、相性を測る物差しと捉え直したいところです。

住友不動産ステップの営業職の平均年収

住友不動産ステップの売買仲介営業の平均年収は約901万円(2023年度実績)で、不動産取引業の業界平均約519.9万円の約1.7倍にあたります。
ここまできつさの話が続きましたが、その対価としての年収も冷静に見ておく必要があります。約901万円という売買仲介営業の平均は、不動産取引業の平均約519.9万円(厚生労働省)と比べると約1.7倍の水準です。
きついと割に合うのか。その判断材料を、業界比較・給与の中身・年代の3つの角度から整理します。

平均年収と不動産業界平均との比較

住友不動産ステップの売買仲介営業の平均年収は約901万円(2023年度実績、住まキャリ)です。営業職の半数以上が年収900万円を超えるとされ、きつさの対価として高水準の収入が得られる構造になっています。きついと言われる一方で、これだけ稼げるからこそ人が集まるという側面も確かにあるのです。

この水準を業界平均と並べると、差がはっきりします。厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によれば、不動産取引業の平均年収は約519.9万円。住友不動産ステップ営業は、その約1.7倍にあたる計算です。

この差をどう読むかが大切になります。約380万円の上乗せは、土日勤務や数字のプレッシャーと引き換えに得られるもの、という見方ができるはずです。その対価が割に合うかどうかは人それぞれの価値観で変わってきます。月収に換算すれば30万円前後の差で、生活の余裕に直結する金額です。

ひとつ補足します。この約901万円は売買仲介営業職に限った数字で、事務や管理部門を含む全社平均ではありません。

あくまで「最前線で数字を作る営業」の水準だという点には注意が必要です。事務職や内勤と混ぜれば、平均は当然下がります。求人情報の年収例を見るときも、それがどの職種の数字なのかを確認する習慣をつけると安心です。

固定給と歩合給と賞与の給与体系

年収の中身を分解すると、固定給・歩合給・賞与の3つで構成されているのです。何と何で年収が決まるのかを知ると、振れ幅の理由が見えてきます。同じ平均約901万円でも、人によって内訳は大きく異なるのです。

固定給は毎月の安定部分にあたりますが、その比率はそれほど高くありません。歩合給(インセンティブ)は成約額や件数に連動する変動報酬で、年収を青天井に押し上げる主役なのです。賞与は実績を反映する形で支給されます。つまり、稼ぐ人と稼げない人の差を生んでいるのは、主に歩合給の部分です。

この体系は、向き不向きをそのまま映し出します。安定した固定収入を重視する人にとって、歩合比率の高さは大きなリスクになりかねません。成約が止まれば、収入も連動して下がるからです。住宅ローンなど固定の支出が大きい時期には、この変動が心理的な負担になることもあります。

逆に成果で大きく稼ぎたい人には、上限のない歩合給が最大の魅力になるのです。頑張った分がそのまま跳ね返る手応えは、固定給中心の会社では味わえません。同じ給与体系が、人によって不安にも武器にもなるわけです。自分がどちらのタイプかを見極めることが、入社前の判断材料になります。

年代別の年収イメージと稼げる人

年代別の年収を気にする方は多いはずですが、先に伝えたいのは、年収は年齢よりも成果で決まるということです。完全成果主義のため年功序列が薄く、20代でも成果を出せば高年収に届きます。

30歳・35歳といった年齢ごとの確定数値は、公式統計がなく口コミ依存になりがちで、断定は避けるべきです。代わりに事実ベースで言えるのは、平均約901万円という全体水準は、若手でも数字を作れば現実的に狙えるという事実になります。

年齢の階段ではなく、成果の階段で年収が上がる構造だと考えてください。年次を重ねただけでは年収は自動的に上がりません。

では、実際に稼げるのはどんな人か。高額商材を粘り強くクロージングできる人です。検討期間の長いお客様を追い続け、最後まで諦めずに契約へ運べる粘りが、そのまま年収に跳ね返ります。短期で結果を求めず、長い目で一件を仕留める姿勢が、結果として高年収につながるのです。

やめとけ・大量退職・不祥事の噂の真偽

「やめとけ」「大量退職」「不祥事」といったネガティブな噂には、成果主義ゆえの早期離職という実態に基づく部分と、過去の個別事例が誇張されて広がった部分が混在しています。
検索すると、穏やかでない言葉が並びます。やめとけ、最悪、大量退職、不祥事。こうした噂を、感情のまま信じるのも、頭から否定するのも違うと思っています。
事実に基づく部分と、増幅された部分を切り分けながら、当事者目線で冷静に見ていきましょう。

やめとけ・最悪と言われる本当の背景

「やめとけ」「最悪」という声の多くは、成果が出ない時期のノルマや土日勤務のきつさを、身をもって味わった人の実感から来ています。高額商材・完全成果主義・土日中心の勤務という構造は、合わない人ほど強い不満として記憶に残りやすいのです。つらかった経験ほど、言葉にして残したくなるのは自然なのでしょう。

ただし、声の量と実態は必ずしも一致しません。口コミは不満を抱えた側ほど発信しやすいというバイアスがあります。満足して働いている人は、わざわざ口コミを書かない傾向があるからです。結果として、ネガティブな声が実態以上に目立って見えてしまいます。

同じ会社について「裁量が大きく、実力主義で正当に稼げる」という肯定的な評価も一定数あり、評価は人によってくっきり割れているのです。きつさを欠点と感じる人もいれば、それを成長環境と捉える人もいる。同じ事実が、立場によって評価を変えるのです。

住友不動産の評判は悪いのか、欠点は何かという問いには、片側だけを切り取らない姿勢が要ります。ネガティブな言葉が並ぶ検索結果を見て即断せず、その裏にある肯定的な声も探しにいくと、輪郭が立体的に見えてくるはずです。

両方の声を並べて初めて、その会社の本当の姿に近づけます。一方だけを集めても、判断材料としては片手落ちになってしまうのです。口コミは投稿した人の主観であり、自分にそのまま当てはまるとは限らない点も忘れないでください。

大量退職や逮捕報道の真偽を検証

より刺激的なのが、大量退職や社員逮捕といった噂です。これらは過去に報じられたとされる個別の事例が、検索のなかで増幅して広まったものと見るのが自然でしょう。一度ネガティブな話題が拡散すると、年月が経っても検索結果に残り続けてしまいます。

過去には、営業社員の大量退職処分や、クレジットの不正利用による逮捕事例が報じられたとする記事も存在するようです。ただ、こうした話は一次ソースまで遡って裏取りするのが難しい性質を持ちます。

どこまでが事実でどこからが伝聞かの線引きが曖昧になりがちです。記事が記事を引用するうちに、話が大きくなっていることもあります。

ここで大切なのは、会社全体の問題と、個別の事案を混同しないことです。仮に過去に個別の不祥事があったとしても、それが今この瞬間の現場の働きやすさを決めるわけではありません。数千人規模の組織であれば、個人の不祥事はどんな会社でも起こり得ます。一人の事案を、会社全体の体質と結びつけるのは飛躍です。

判断の軸は、出どころのはっきりした情報に置くのが鉄則になります。噂は噂として受け止めつつ、出典の確かな事実を土台に冷静に見る。これが、不安に飲み込まれないための距離の取り方だと考えています。怖い言葉ほど、一度立ち止まって出どころを確かめる癖をつけると、振り回されずに済むはずです。

住友不動産と住友不動産ステップの違い

「住友不動産」はマンション分譲・賃貸・建設を手がける親会社、「住友不動産ステップ」は売買仲介を担う子会社(旧住友不動産販売)で、両者は別法人です。
ここで一度、言葉の整理をしておきます。検索でもよく混同されますが、「住友不動産」と「住友不動産ステップ」は別の会社です。きついと語られる営業がどちらの話なのかが曖昧だと、年収やきつさの評価もぶれてしまいます。
役割の違いと、2025年の社名変更を順に押さえていきましょう。

親会社と仲介子会社の役割の違い

両社は事業内容も、扱う商材も、働き方も異なります。比較してみると整理しやすくなるはずです。名前が似ているだけで、中身はまったく違う会社だと考えてください。

親会社の「住友不動産」は、マンション分譲やオフィスビル、賃貸、建設を手がける大手デベロッパーになります。街づくりや大型開発を担う、いわゆる総合不動産会社にあたるのです。

一方の「住友不動産ステップ(旧住友不動産販売)」は、個人向けの売買仲介、つまり不動産の売り手と買い手を仲介して契約を成立させる業務が中心になります。同じグループでも、担う役割はまったく別物です。

この違いを押さえると、混乱がほどけます。検索者が「年収が高い」「きつい」と語るとき、その対象がどちらなのかで意味が変わるからです。親会社の年収データと子会社の営業のきつさを混ぜて語ると、実態がぼやけてしまいます。

本記事できついと扱っているのは、最前線で仲介営業を担う住友不動産ステップの方です。求人を見比べるときも、どちらの会社の募集なのかを最初に確認しておくと、判断がぶれません。

2025年4月の社名変更と会社概要

住友不動産販売は、2025年4月1日に「住友不動産ステップ」へ社名を変更しました。仲介ブランドは「すみふの仲介ステップ」です。1975年設立で2025年に50周年を迎えるにあたり、仲介専業へ進化した実態に社名を合わせた形だと公式に説明されています。

すでに「販売」ではなく仲介が主軸になっていたため、名が体を表すように変えた、というわけです。

会社の規模も確認しておきましょう。住友不動産ステップは全国に237の営業センターを展開し、8期連続で仲介取扱高1兆円を超える実績を持ちます。中小の仲介会社とは桁の違う事業規模です。

グループ全体の事業基盤も見ておきましょう。親会社の住友不動産は2025年3月期に売上高1兆142億円(前期比4.8%増)を計上しました。営業利益は2,715億円(同6.6%増)、純利益は1,916億円(同8.2%増)で、売上・各利益とも過去最高を更新した点も見逃せません。

前年度の売上高は約9,679億円で、そこからさらに伸びた計算です。つまりステップの営業は、業績好調な大手グループの看板を背負って働く立場と言えます。きつさの裏に、安定した事業基盤があるという構図です。

住友不動産の営業に向く人と向かない人

住友不動産ステップの営業は、数字のプレッシャーを成長の糧にでき、土日中心の勤務を受け入れられる人に向き、安定や定時を最優先したい人には向きません。
ここまでの話を、向き不向きという軸でまとめ直してみます。きついかどうかは、結局のところ環境と自分の相性で決まるのです。
同じ仕事でも、ある人には成長の場になり、別の人には苦痛の場になる。その分かれ目を、両側から具体的に見ていきます。

成果主義の環境で伸びる人の特徴

向いているのは、成果主義を前向きに受け止め、稼ぎたい意欲が強い人です。平均約901万円、上を狙えば青天井という年収は、成果を出せる人にしっかり報いる構造になっています。明確な目標があり、そこに向かって走るのが好きな人ほど、水が合うのでしょう。

具体的には、次のような人が伸びやすい印象です。
·       数字の目標を、プレッシャーではなく成長の糧にできる
·       土日中心の勤務を受け入れられる
·       高額商材の長期クロージングを粘り強く追える
·       指示待ちにならず、自己管理で動ける

年間500人の相談現場で見てきた「成果主義で伸びる人」の共通点は、断られても引きずらず、失敗の改善をどこか楽しめることでした。一件ごとの結果に振り回されず、長い目で改善を積める人ほど、最終的に大きく稼いでいます。

最初から営業に向いていた人は意外と少数派で、僕自身も未経験から飛び込みました。今は自信がなくても、現場で育つ余地は十分にあります。

安定志向の人が苦しみやすい理由

一方で、収入の安定や土日休み、定時退社を最優先したい人には、この環境は向きにくいものになります。歩合比率が高く収入が変動し、土日勤務や長時間労働が前提だからです。生活のリズムを崩したくない人には、負担が大きく感じられます。

次のような傾向がある人は、入社後に苦しさを感じやすいかもしれません。
·       安定した固定収入を何より重視する
·       土日はしっかり休みたい
·       数字のプレッシャーで体調を崩しやすい
·       コツコツ型で、短期の成果を強く求められると苦しい

住友不動産はホワイト企業かと問われれば、定時・土日休みを基準にする人には答えはノーに近いでしょう。働き方の前提が、そもそも安定志向とは方向が違うからです。

ただ強調したいのは、向いていないと感じても、それは能力ではなく相性の問題だという点になります。営業そのものが嫌なのではなく、この働き方が合わないだけ、というケースも多いのです。合う環境は、必ず別の場所にあります。

営業がきついと感じたときに取れる選択肢

きついと感じたら、まず支店異動や働き方の見直しで社内で乗り越える道を探り、それでも合わなければ営業経験を活かせる他職種への転職という選択肢があります。
最後に、いまきついと感じている人へ向けた話をします。選択肢は、辞めるか我慢するかの二択ではありません。
社内で環境を変える道と、外へ出る道。順番に検討すると、後悔の少ない判断にたどり着きやすくなります。

辞める前に社内でできる工夫と相談先

辞める決断をする前に、社内で環境を変える手段を試す価値は十分にあります。先に触れたとおり、きつさは支店ガチャ・上司ガチャの影響が大きく、環境を変えるだけで楽になるケースがあるからです。会社を辞めずに、現場だけを変えるという選択肢を見落とさないでください。

試せることは、意外と残っています。
1.    信頼できる上司や人事に、異動の希望を率直に相談する
2.    法人営業など、土日休みになりやすい部署への配置転換を検討する
3.    成約しやすい商材やエリアへの配置を打診してみる

年間500人の相談を受けるなかでも、「部署を変えたら続けられた」という声は決して珍しくありません。同じ会社のなかにも、自分に合う場所が残っている可能性は捨てきれないということです。

辞めるには大きなエネルギーがいります。そのエネルギーの一部を、まず社内の交渉に向けてみるのも一手です。動いてみて初めて、残された選択肢の広さに気づくこともあります。

営業経験を活かせる他職種への転職

社内で手を尽くしても合わないと感じたら、外に出る道があります。ここからは僕自身の話です。

僕は製造現場のオペレーターから、未経験で通信営業へ飛び込みました。手に職もなく、営業なんて自分に務まるのかと不安だらけのスタートでした。その後、IT営業へと移っています。営業を渡り歩くなかで確信したのは、たとえきつくても、その経験は次の現場で必ず武器になるということでした。
不動産営業で培う力は、転用が利きます。高額商材を相手にしたクロージング力や、検討期間の長いお客様と粘り強く向き合う対人折衝力は、IT・SaaS営業や人材、法人ソリューション営業など、他業界の営業にも十分に通用するはずです。

一度きつい現場をくぐった経験は、どの業界でも評価されやすい財産になります。高単価の商談を任された実績は、書類でも面接でも強い説得力を持つのです。

僕自身、その営業経験を土台にして、いまのキャリアアドバイザーへ転身しました。経験はすべて、次の武器になります。きつい現場が合わなくても、キャリアはいくらでも組み直せるのです。
ただし、いきなり辞めることを勧めるわけではありません。勢いだけの転職は、次の現場でも同じ壁にぶつかりがちです。向き不向きを見極め、社内の選択肢を検討し尽くしたうえでの一手として、転職を位置づけてほしいと思います。順番を踏むほど、後悔の少ない決断にたどり着けるはずです。

よくある質問(FAQ)

Q. 住友不動産は入りにくいですか?

売買仲介を担う住友不動産ステップは未経験採用も行っており、学歴より成果を出せるかが重視される傾向です。完全成果主義に向くかどうかが、入社後に続けられるかを左右します。

Q. 不動産屋が一番嫌がることは何ですか?

成約に至らない長期の検討や、突然の契約キャンセルは現場が嫌がる代表例です。高額商材ほど意思決定が長引きやすく、それが営業の数字のプレッシャーに直結します。

Q. 不動産業界の三大タブーは何ですか?

明確な定義はありませんが、囲い込みや両手取引、告知事項の伏せなど取引の公正さに関わる事柄が問題視されがちです。大手は社内ルールで公正な取引を重視する傾向があります。

Q. 住友不動産はホワイト企業ですか?

定時・土日休みを基準にすると当てはまりにくい一方、高年収や明確な評価を重視する人には魅力的です。ホワイトかどうかは、何を重視するかで評価が分かれます。

Q. 営業職で1番稼げる業界は?

不動産や金融、人材など歩合比率の高い業界が高収入とされます。不動産売買仲介は高額商材を扱うため、成果次第で年収900万円超も狙える業界の一つです。

まとめ

住友不動産ステップの営業がきついと言われる理由は、完全成果主義によるノルマ、土日中心の勤務、1人で担う業務量にあります。その対価として、売買仲介営業の平均は約901万円という高水準です。離職率は高めの傾向こそあるものの、公式の数値はなく、成果主義との相性の表れと見ることもできるでしょう。

やめとけや大量退職といった噂は、事実に基づく部分と増幅された部分が混ざり合っています。片側だけを信じず、向き不向きという相性の問題として捉えるのが冷静な見方です。

もしいまきついと感じているなら、まずは社内で環境を変える道を探り、それでも合わなければ、営業経験を活かす転職という手も残されています。僕自身がそうだったように、いまの現場が合わなくても、キャリアはいくらでも組み直せるのです。あなたの納得できる選択につながればと願っています。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
・今の会社を辞めるか悩んでいる
・転職したいけど何から始めればいいかわからない
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そんな方は、一人で抱え込まずに気軽にご相談ください。
私自身も転職活動でたくさん悩んだからこそ、お力になれることがあるかもしれません。

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