断罪の精霊
ジャンル・冒険ファンタジー
・主人公 ラスタ
15歳くらいの少年、両利き、「精霊の森」に精霊と共に住んでいる、好奇心旺盛で優しい、左の腰に剣を携えている(剣は基本右手で使う)
・レーティア
精霊、精霊の森の外から来た、物知りでお調子者
・ヴィータ
精霊、精霊の森にある「生命の泉」の主、冷静でマイペース、ラスタの親代わり
・世界観の説明
人と精霊が共存する世界
しかし、それを良く思わない者(精霊)もいる
彼らは精霊を統率する「精霊王」や他の精霊、そして人間達と対立し、やがて大きな争いに発展してしまう…
反逆した精霊達は「昴霊」と呼ばれ、戦いは数百年に及んだ
精霊王はどうにか昴霊を大陸の端へ追いやり、間に防壁を造ることで争いを一時的に鎮めることに成功した
それから数十年が経ち、今まさに昴霊達はその壁を越えようとしていた…
これは、かつて罪を犯した精霊を裁くべく立ち上がった男と、その愛する者や仲間たちの成長を描く物語…
・あらすじ
人と精霊が共存する世界で、多くの精霊たちが住まう森「精霊の森」で育った少年 ラスタ
彼は森にある「生命の泉」の主である精霊 ヴィータに泉を守る使命を任されていた
ある日、ラスタは森の外から来た一体の精霊レーティアと出会う
森から出たことの無いラスタはレーティアに外の世界の話を聞き旅をする事に憧れる
そんな時、一体の「昴霊」が彼らを襲い、ヴィータが自らを犠牲にラスタを助ける
使命を失ったラスタはヴィータが遺してくれた言葉を胸に旅立つのだった…
1p.広大な森の中心にたたずむ神樹(山のように大きい)
それを遠くに眺める一人の少年ラスタ
その腰には一本の剣を携えている
整えられていないが、夕日のような綺麗なオレンジ色をした髪とまつ毛
その奥に輝くエメラルドのような瞳
左目は伸びた前髪に覆われ見えなくなっている
さほど大きくない彼の身長を誤魔化すように頭頂部ではねている特徴的な髪は風に靡かれユラユラと揺れている
ラスタは呟く
「今日も空気が美味しいなぁ!」
2,3p.見開きタイトルページ
4,5p.神樹を眺めるラスタの背後から悲鳴が聞こえる
ラスタは、木々をかき分け急いで駆けつける
そこには宙に浮く二つの影が見えた
よく見ると、片方がもう片方を追っている
追われている方は人のような形をしているが、尖った耳とモヤがかかったような足をしている
その姿を見慣れているラスタは一目で精霊だと認識するが、もう一つの追っている方は精霊とは少し違う見た目と気配をしている
その目には夜の如き闇を宿し、漆黒のヒビのようなものが身体中に刻まれ、そして周囲の空気が淀んで見えた(ラスタには実際に見えている)
6,7p.「また出たな昴霊!」
ラスタは腰の剣を抜くと、人間離れした脚力で飛び上がり、自分より少し大きな「昴霊」を一刀両断
斬られた「昴霊」の体は崩壊し灰のように消えてゆく
襲われていた精霊は足を怪我をしている
フワフワと浮いているため、動くのに支障はなさそうだが、それを見たラスタは「大丈夫?」と支えるように手を差し伸べ声を掛ける
「助けてくれてありがとう」と疲弊した声でお礼を言う精霊
心配するラスタは自身より一回り程小さなその精霊を抱え泉へ連れて行くと言い、もの凄い速さで跳んで行く
8,9p.道中、精霊が尋ねる
「どうして人間がこの森に…?」
「僕はこの森で育ったんだ
あ、僕はラスタ!よろしくね」
精霊も応える
「ウチはレーティア、森の外から来たの」
森から出たことの無いラスタは森の外から来たレーティアに興味を持つ
「僕はこの森から出たこと無いんだ…」
10,11p.泉(さほど大きくは無い)に着くと傷を負った動物とそれを癒す精霊がいる
その女性の見た目をした精霊の体は、まるで水でできているかのように潤い、よく見ると腰の辺りまで伸びた髪の毛先は水滴のように丸くなり、淡く光っているように見える
誰がどう見てもこの泉の主だろう
ラスタ「ヴィータ!」
精霊が振り返る
元気になった様子の動物は、その声に驚き逃げて行く
ヴィータ「ラスタ!その子は?」
去って行く動物に申し訳なさそうな顔をしながら、ラスタはヴィータに事情を話し、レーティアの手当をお願いする
12,13p.泉の力を使いレーティアの傷を治すヴィータ(泉から力を吸収して、それを与えるようなイメージ)
レーティアの傷はみるみる治ってゆく
手当が終わり元気になったレーティアは喜び、ラスタに飛びつく
バランスを崩したラスタは泉に落ちそうになる
14,15p.間一髪でヴィータが支える
ヴィータ「気をつけろ、泉には強大な力がある、お前がこの水に直接触れると害を及ぼす可能性があるからな…」
ラスタ「ごめん、気を付けるよ」
ヴィータは改めて事の経緯を尋ねる
ラスタ「実は…」
16,17p.話を聞き、近頃「昴霊」の動きが活発になっていると言うヴィータ
「実際、この「精霊の森」にも侵入する事が増えている…」
ラスタ「僕、もう一度見回りに行ってくるよ」
不安に思ったラスタは周辺を見回りに行こうとする
それを不思議な力(魔力の鞭のようなもの)で引き止めるレーティア
レーティア「ウチもついて行く!」
18,19p.見回りながら、ラスタは森の外についてレーティアに尋ねる
レーティアは様々な場所を巡った事を話す
太陽が降り注ぐ灼熱の「炎の国」、
広大な砂漠にあるオアシス「風の国」
愛と秩序と純水の「水の国」、
そして、謎に包まれた「岩の国」…
ラスタ「良いなぁ…僕もいつかは…」
レーティア「でも、良いことばかりじゃない…」
「今、世界は昴霊によって脅かされているの…
いつかこの森も…」
ラスタ「大丈夫!もしそうなっても、僕が皆を守るから!」と前を向く
20,21p.ラスタが前方に目を戻すとそこには漆黒の瞳にヒビの入った体の精霊がいた
「昴霊」だ
驚きでラスタとレーティアは一瞬固まる
すぐさま我に返り咄嗟に腰の剣を抜き構えるラスタ
先程の「昴霊」より一回り大きく、鬼のような形相、筋肉質な体格、そして何より空気の淀む範囲が広い
ラスタは震えを抑え剣で斬り掛かろうとするが、「昴霊」が吠えるとラスタはその風圧で泉まで飛ばされる
ラスタは木々にぶつかり地面を擦りボロボロになる
22,23p.レーティアはラスタの元へ飛んで行く
迫り来る昴霊
「こいつ…今まで倒したどの昴霊よりも…強い!」
ラスタは必死に抵抗しようと再び剣を構える
「昴霊」が長い腕を振り回す
今度はラスタから斬り掛かろうとするが左腕を飛ばされる
声をあげる間もなく、ラスタは泉に叩きつけられ沈む
ヴィータ・レーティア「ラスタ!!」
ラスタを助けようとするヴィータに「昴霊」が襲いかかる
24,25p.p.水中で意識を失いかけるラスタ
依然、右手に剣は握ったまま
泉はそこそこ深く、体感水深20~30mくらい
ラスタは沈む中で走馬灯の様にヴィータの言葉を思い出す
「泉には強大な力が…」
ラスタは悩むがどちらにせよ自分は助からない上、既に水に触れるどころか沈んでしまっていることを考え一か八か水を飲み込む
26,27p.場面は戻り
「昴霊」はヴィータに襲い掛かる
ヴィータは防戦一方
それを隠れて見るレーティア
焦り始めるヴィータ
その瞬間、泉が突然水しぶきを上げる
28,29p.水しぶきの中からラスタが現れる
ボロボロで左腕は無いままだが、傷口には漆黒のヒビが入り、左髪の毛先は夜色に染まっている
皆の驚く表情
ラスタ「お前は僕の大切なものを傷付けた…その罪…僕がこの手でぶった斬る!」(構える)
「昴霊」 は吠えながらラスタに襲いかかる
30,31p.「昴霊」の攻撃を全て弾きながら突撃するラスタ(距離を詰め、斬り掛かるところを大ゴマでみせる)
32,33p.ギリギリで防ぐか避けられ、なかなか勝負がつかない
やがてラスタの体力が削られ徐々にピンチに
(二人の戦いと、無我夢中なラスタの戦闘シーン)
34,35p.レーティアが「力」で「昴霊」の動きを止める
その隙にラスタが渾身の一撃でトドメを刺す
36,37p.瀕死のラスタ
ヴィータとレーティアの無事を確認し、安心する
ヴィータ「何故あんな無茶を…!」
ラスタは最後の力を振り絞り答える
「理由もなく…命を奪う…昴霊を、僕は…許せ…ない…!僕は…大切な…仲間を…守…る…」
ラスタは息絶える
その言葉を聞き、悔恨の念に駆られたような表情になるヴィータ
38,39p.ヴィータ「まだ死なせない」
何かを決意したかのように、ヴィータは泉と自身の力を使い果たしラスタを治癒する
ヴィータの体が消えかかる
ヴィータはレーティアに伝言を託す
40,41p.ラスタが目を覚ます
辺りを見回すとレーティアしかいない
レーティアはラスタに、ヴィータがラスタの命を救ったことの経緯を説明
レーティア「それから、ヴィータからの伝言があるの…」
42,43p.「私の役目は終わった、貴方は貴方の好きなように生きて」と伝言を伝えるレーティア
困惑と悲しみと、守るどころか命を引き換えに助けられた自分の不甲斐なさに怒りを覚え、ラスタは泣き喚く
暫くして、放心状態のラスタにレーティアが声をかける
しかし、今まで親代わりとなって自分を育ててくれたヴィータの死を受け入れられないラスタは下を向いたまま動かない
そんなラスタにレーティアはある提案をする
「ウチね、星占いが得意なんだ!ほら、丁度暗くなってきたしラスタのこれからを占ってあげる!」
ナァンナァンと謎の効果音を口から発しながら、ピピーン!と飛び上がった
44,45p.「うん!ラスタは旅をしてみたいって言ってたよね!占いでも旅に出るのが良いって出たよ!その先で貴方は、沢山の良い事や楽しい事、そして沢山の仲間に出会うでしょう!」
ラスタ「仲間…」
レーティア「それに、ヴィータも言ってたよ
好きなように生きてって
だから、ラスタのやりたい事をやろ?ラスタには助けてもらったし、ウチにできる事なら手伝うよ!」
ラスタはようやく動き出す
ラスタ「…決めた!」
ラスタは世界を平和にし、傷つく人や精霊を助けることを誓う
47p「皆を傷つける昴霊を倒して争いを終わらせる!この世の罪は、僕がこの手でぶった斬る!」
(ついでに世界を見て回る旅もしたい)
レーティア「それなら、ウチが案内したげる!」
2話 旅の始まりと新たな出会い(20ページ想定)
レーティア「ラスター!荷物は纏まったー?」
ラスタ「ちょっと待って」
準備万端!いざ出発!
と思いきや、森から出たことの無いラスタは何処へ行けば良いかさっぱり分からず…
レーティア「その為のウチだよっ!旅のガイドは任せてよ!」
かつて旅した経験のあるレーティアは、自信満々にガイド役を買って出る
まず二人が向かうことになったのは、精霊の森から一番近い小さな町「カーメル」
カーメルを目指し歩いていると、前方から助けを求める声が聞こえる
二人が急いで駆けつけると、そこには昴霊に襲われている行商人の姿が
ラスタが助けようとした瞬間、赤い影…いや蒼い光が飛び込んで来た
よく見るとそれは赤髪の青年で、拳には蒼く光る炎を纏っている
彼はその拳で昴霊を一撃で仕留めてしまった
ラスタ「き、君は…!?」
3話 謎の青年(20ページ想定)
ラスタ「き、君は一体…!?」
よく見ると、青年の傍にフヨフヨと浮かぶ光の球が
青年はラスタに気付くと無言で近寄り、一言こう言った
「お前、どこ所属だ?」
ラスタ「え?」
ラスタが戸惑っていると、青年の傍にいた光の球が喋りだした
「ごめんねー、コイツはいつもこうなんだ」
ラスタ「光の球が喋ったぁー!?」
ごめんごめんと謝りながら光の球が青年から離れると、みるみる人の様な姿になった
「俺は炎の精霊の眷属フレイ、こいつはフリック よろしくね!」
レーティア「ウチはレーティア!この子はラスタよ!よろしくね!」
ラスタ「ふわぁ〜!ホントに森の外にも精霊っているんだね〜!」
ラスタ達はカーメルへ向かう事を話すと、フリック達もそこへ立ち寄る予定だと言う
運良く、助けた行商人もカーメルへ向かうところだったため、恩返しに荷車で乗せて行くと言う
道中、ラスタ達は互いの事を話す
ラスタが精霊の森から来たことに、フリックとフレイは妙な反応を示す
話してるうちに町へ到着
それを遠くから見つめる謎の影が…
