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社長の財布には、考え方が詰まっていた

― 2度の決算を経て見えた「お金の正体」 ―

起業してから、2度目の決算を終えた。
最初の決算では、何もかもが数字で、焦りで、予測不能で。
2度目は、ようやく少しだけ「お金のことが見えてきた」気がした。
でも、正確に言えば、「お金のことを学んだ」というよりは、
「お金に向き合う、自分自身の考え方が変わった」のだ。

最初は、「お金が残る=安心」だった

創業当初、帳簿の数字ばかり見ていた。
利益が出るととホッとして、赤字だと焦る、当然ではあるが、
経費を削り、売上を追い、「お金があれば安心できる」と思っていた。

月の売り上げが黒字となっても、
心のどこかがいつも“漠然とした不安”に覆われていた。
会社に残したいお金と、家計収入のバランス。
パートナーとの考え方や、方向性のすり合わせ。
正解が分からず、焦り・・何度となく衝突もした。

2度目の決算で見えた、お金の「正体」

1年、そして2年。
少しずつ、事業の流れも、見えてきた。
気づいたのは──
お金とは、“結果”であり、“選択のあと”にあるものだ、ということ。

会社の売上も、利益も、家計に入るお金(役員報酬)も、
それらはすべて、どこに時間を使い、何を信じて判断したかの積み重ね。だから、お金の不安は、「お金の量」ではなく、「判断への自信のなさ」から来ていたのだ。

社長の財布に入れるべきもの

今は、こう思っている。
・財布に入れるべきは、ただの紙幣じゃない
・必要なのは、“未来につながる判断”と“確かな価値観”

お金を「守る」から「活かす」へ。
目先より、流れを見る。消費より、投資を選ぶ。
これは「資産運用」というよりは、人生哲学に近い。

お金を通して、自分と向き合ってきた2年間だった

気づけば、お金と向き合うことで、自分自身と深く向き合っていた。
決算書に並ぶ数字は、頑張った跡でもあり、迷った記録でもあり、
誰にも見せていない「選択」の集積だった。
売上の波に揺られながら、
「何を恐れていたのか」
「なぜ、その判断をしたのか」
価値観、覚悟、不安、そして信じたもの──正解も不正解もすべてが映し出される。

だからこそ今、はっきり思う。
この2年間は、「お金を稼ぐこと」以上に、
“お金”を通して、自分の価値観を作る道なのだと。
そしてそれは、これからも続いていく。
静かに、確かに、自分だけの哲学として。


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