2026年8月10日アメリカ主要&暗号資産&株ニュース
1. 米国主要ニュース・マクロ経済
ホルムズ海峡の運航再開を巡る不透明感と原油高
中東情勢の緊張に伴い、ホルムズ海峡を通じた原油輸送の再開時期に対する不確定要素が残っており、WTI原油先物価格は1バレル=72ドル台へと上昇しています。これに伴い、トランプ政権はエネルギーや肥料等の輸送を円滑化するため、外国船籍の沿岸輸送を認める「ジョーンズ法」の適用除外措置を90日間延長することを発表しました。
今週最大の焦点は米7月CPI(消費者物価指数)発表
市場関係者の注目は、今週水曜日に予定されている7月消費者物価指数(CPI)の発表に集まっています。前月の3.5%から3.4%への伸び鈍化が予想される中、インフレの落ち着きが確認されれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融利下げ観測が再び強まる可能性があります。米国10年債利回りは一時4.70%近辺まで上昇しており、インフレ動向が金利市場の鍵を握っています。
2. 米国株式市場の動向
8月10日の米株式市場は、前週末に最高値を更新した反動から高値圏での小幅なもみ合い展開となりました。
主要指数の値動き
S&P 500種株価指数およびダウ工業株30種平均は前日比で小幅安となり、ナスダック総合指数もやや押し戻される展開を見せました。前週発表の米雇用統計の伸び悩みが利上げ懸念を和らげたことで下値は堅いものの、CPI発表を控えた警戒感から利益確定売りが先行しています。
注目銘柄・トピック
AIインフラ投資への強い意欲:エヌビディア(Nvidia)がウォール街の大手金融機関と提携し、5,000億ドル(約73兆円)規模のAIインフラ・ファンド展開を計画しているとの報道が手掛かりとなり、半導体・AI関連銘柄に引き続き高い関心が集まっています。
バークシャー・ハサウェイの上昇:巨大ヘッジファンドや主要決算の発表が一段落する中、バークシャー・ハサウェイ株が約2.1%上昇し、市場の下支え役となりました。
3. 暗号資産(仮想通貨)市場の動向
暗号資産市場は全体的にレンジ内での底堅い動きとなっており、株式市場同様にマクロ指標(CPI)待ちの様相を呈しています。
銘柄価格帯(概算)市場の状況・注目点ビットコイン(BTC)約65,000ドル65,000ドル近辺で保ち合い。Binanceなど主要取引所で積極的な買い注文が見られる一方、68,000ドルの抵抗線を突破できるかが焦点。イーサリアム(ETH)約1,917ドル法人企業によるETH財務保有(トレジャリー運用)戦略の開示が相次ぎ、機関投資家の受容拡大が期待されています。ソラナ(SOL)約76ドルETF現物申請やエコシステム内の取引量拡大を背景に、主要アルトコインの中でも底堅いパフォーマンスを維持。
MARAは2026年Q2決算で 6.1億ドルの赤字を計上し、 売上も前年同期比 27%減の1.74億ドルに低下した 。 BTC保有量は 35,577 BTC と前年から 29%減少し、 年初の大量売却が影響した 。 一方で、同社は ロングリッジ発電所の買収を含むAI/HPC向けインフラ拡大を進めており、 電力ポートフォリオは 4.8GW に拡大したと報告された 。 マイニング依存からデジタルインフラ企業への転換が鮮明になっている
機関投資家の資金流入と規制の動き
米上院での暗号資産包括法案(CLARITY Act)審議の遅れが見られるものの、現物ETFへの資金流入が下値を支えています。インフレ指標の発表を受けた米ドルの動向次第で、68,000ドルの上値抵抗線を突破したのち、70,000ドル台復帰を目指すシナリオが意識されています。
本日のまとめ
原油高や中東情勢といった地政学リスクと、CPI発表を前にした警戒感が混在する1日となりました。株式・暗号資産ともに直近の上昇を受けた足固めの局面であり、今週半ばのインフレデータが今後のトレンドを左右する決定打となりそうです。

