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「詩」 虫の鳴く頃には
草むらで
虫が鳴く季節と言えば
何を思い出すでしょう
わたしは
秋の思い出だけど
実は
真夏が始まる前くらいには
既にちらほら
鳴き始めている
昔は虫が鳴くのは
秋の始まりだと思っていた
猛暑を耐え忍んで
やっと秋がやってきて
寝る時に少しだけ
窓を開ける
短いいのちが
競うように声を上げる
りーん
りーん
りーーー
りーーー
君たちは
何を想って鳴いているのか
わたしとは想うことが
違っていても
今は同じ時間を
過ごしている
虫の鳴く頃には
それは真夏の始まりだと知って
同時に
夏の終わりが
見えてきているのだと
知ってしまった
暑いのはそんなに好きじゃない
涼しい秋が待ち遠しい
でもなぜか
夏が終わるのが
終わりを想像するのが
色を失うような気持ちを抱かせる
夏が嫌いだ
だって
お祭りのように
期待を持たせて
あっという間に
過ぎ去ってしまう
虫の鳴き声が嫌いだ
だって
秋の訪れを
想像してしまうから
8月は
暦の上では
秋だなんて
知らなくて良かったのに
大人になって
賢くなって
世の中を知って
寂しくなった
夏はきっと
子供の時が
一番楽しい
虫が鳴き始めて
わたしはそっと思う
夏ってそんなに
長くないね
虫の声が多くなって
わたしはそっと思う
秋ってそんなに
長くないね
虫の声がしなくなって
わたしはそっと思う
・・・
・・・
・・・
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珍しく最後まで言わずに終わりにしました。
読者さんそれぞれの想いで完結させて下さい😊
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もしこの詩がいいな、と思えたらマガジン”いのちの詩”もご覧ください。
