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yucky_tsukahara
「詩」 振り向くとそこには
誰かに呼ばれた気がして
振り返る
誰もいないけど
そこには確かに誰かがいたような気がして
大人になるほど
名前で呼ばれることが少なくなる
さん付け
苗字
ネットならペンネームとか
最後に名前で呼ばれたのは
いつの日か
親兄弟
親戚
友達
同級生
同期
学校の先生
いつからか
子供は大人になって
いつからか
名前で呼ぶことは
マナー違反のようになって
名前で呼ばれたいと
思っているわけでもないけれど
どこか世界が
人が
他人行儀になってしまった
気がして
社交辞令の海に
漂っている気がして
人付き合いが
苦手なくせに
どこか寂しさを
隠しきれずに
振り向くとそこには
誰もいない
でもきっと
誰かがいたことを
いつまでも
覚えている
漠然と
昔を懐かしんでいる間は
わたしの名を
呼ぶ人が
わたしを覚えている
あの人が
そこにいる気がして
懐かしい思い出は
夕暮れ色
暖かい色なのに
別れの色
もう戻れない
あの頃に
潤んだ瞳は
何を見つめる
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