「しあわせ、なみなみ。」に込められた想い。爛漫 大創業祭で感じた大手酒蔵の役割
前回の記事では、「爛漫 大創業祭」の会場の雰囲気や試飲、地域のお祭りのような温かな空気を紹介しました。
今回は、お酒そのものではなく、会場で上映されていた映像や展示を通して感じた、「大手酒蔵の役割」についてです。
社員の想いから生まれた「しあわせ、なみなみ。」
会場では、美酒爛漫の歩みや酒造りへの想いを紹介する映像が上映されていました。
その中で特に印象に残ったのが、ブランドスローガン 「しあわせ、なみなみ。」 です。

この言葉は社員の皆さんが意見を出し合い、何度も話し合いを重ねて生まれた言葉だと紹介されていました。
2022年、誕生から100年経ち、
次の100年へ向けた新たなブランドスローガンとして生まれたこの言葉。
ブランド・スローガン&ステートメントに込めた思い
「しあわせ」とは、
美酒爛漫を飲む人の心にもたらされる
情緒的価値のこと。
その価値を、惜しみなく存分に提供することで、
人生を、そして故郷・湯沢を豊かさで満たしたいという
意志を表したメッセージが
「しあわせ、なみなみ。」です。
酒造りは田んぼから始まる
もう一つ印象的だったのが、自社で酒米づくりにも取り組んでいることです。
次の100年のため「テロワール」から「ドメーヌ」へ
会場には、社員の皆さんが育てている酒米の苗が展示されていました。




-あきた酒こまち
- 百田
- 一穂積
普段、日本酒として飲むことはあっても、その原点となる苗を見る機会はほとんどありません。
日本酒は蔵の中だけで造られるものではなく、田んぼから始まっている。
その当たり前のことを、改めて実感する展示でした。
私が感じた「大手酒蔵の役割」
映像や展示を見ながら、私の中で一つの考えが生まれました。
これまで私は、大手酒蔵の役割とは、安定した品質の日本酒を多くの人へ届けることだと思っていました。
もちろん、その事自体は今も変わらない大切な役割です。
しかし今回感じたのは、それだけではありませんでした。
ブランドを育て、人を育て、酒米を育て、日本酒文化を未来へつないでいく。
そうした「継承」と「発展」も、大手酒蔵だからこそ果たせる大切な役割なのではないかと感じました。
大きな力と小さな力
そして、もう一つ思ったことがあります。
大手酒蔵と小さな酒蔵は、競争するだけの存在ではないということです。
大手酒蔵には、多くの人へ日本酒を届け、日本酒文化の土台を支える力があります。
一方、小さな酒蔵には、少量生産だからこそできる挑戦や、新しい価値を生み出す力があります。
大手が日本酒文化を広く支えているからこそ、小さな酒蔵は新しい挑戦に取り組める。
それぞれが異なる役割を担いながら、秋田の日本酒を支えているのだと感じました。
まとめ
今回の大創業祭は、私にとって日本酒を飲んで楽しむだけのイベントではありませんでした。
映像や会場の雰囲気、展示を通して、酒蔵の理念や人づくり、酒米づくりへの取り組みに触れたことで、「大手酒蔵の力」とは何かを考える機会になりました。
大きな力と小さな力。
互いの役割を生かし、支え合うこと。
それこそが、これからの秋田の日本酒文化を守り、さらに発展させていく原動力になるのではないでしょうか。
そんなことを感じさせてくれた、とても印象深い一日となりました。
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