普通の高専生だった僕が、数百億円の人工衛星を動かす「宇宙の管制室」に辿り着いた話
はじめまして。
現役・宇宙システムエンジニアの「タイガー@現役宇宙エンジニア」と申します。
本日が初めての投稿となります。
これからこのアカウントで、皆さんが普段ニュースでは見ることのできない
「宇宙開発の現場のリアル」について、
たくさんお話ししていければと思っています。
「宇宙業界で働いています」
「衛星の設計に携わっています」
そう自己紹介すると、たいてい返ってくるのはこんな言葉です。
「すごい! 何やってるのかはよく分からないけど、すごそう!」
「やっぱり、子供の頃から宇宙飛行士になりたかったんですか?」
……いえ、全くそんなことはありません。
僕は宇宙についての学校教育を受けたわけでもなければ、
東大やJAXA出身の超エリートでもありません。
高等専門学校(高専)を卒業した、
ごく普通の「エンジニアの卵」でした。
そんな僕が、縁あって衛星の設計・製造・試験、
そして「立ち上げ(初期運用)」まで
一気通貫で携わる職場に配属され、
気づけば何百億円規模の人工衛星を宇宙で動かすという、非常に希少な経験を複数回も重ねることになりました。
今回は、長すぎる自己紹介を兼ねて、
普通の高専生だった僕が「宇宙の管制室」に辿り着くまでに見てきた、
テレビでは放送しない、「現実の宇宙」をお届けします。
衛星設計という異世界
高専卒業を控えた僕は、就活をするなかで、名の知れたとある企業が人工衛星も作っていることを初めて知りました。
宇宙について人並みに興味があった僕は、
「宇宙についての仕事ができるなら楽しそうだ」
というシンプルなワクワク感からその門を叩きました。
運よく採用され、これまた運よく宇宙の設計部門に配属されることになったのですが……。
僕が配属された「宇宙システム部(仮称)」は、
一歩足を踏み入れた瞬間から、
僕がそれまで生きてきた世界とは完全に異なる異空間でした。
宇宙環境に耐えるための特殊な機器、
それらを試験するためのさらに特殊な機材や設備…。
勉強のために文書を見ても、そこに並ぶのは「PDR(基本設計確認会)」
「脱ガス」
「三軸確立」
といった、日本語のはずなのに
宇宙語にしか見えない専門用語ばかり。
「あ、これ、とんでもないところに来ちゃったな……」
これが、僕の宇宙エンジニアとしての
最初の本音でした。
ロケットの打ち上げをニュースで見て
「うわあ、綺麗だな」と
感動していただけの人間が、
いきなり「そのロケットの先端に積まれている、
一番高価で精密な機械」を作る側、
そして動かす側のチームに入ってしまったのです。
映画とリアル:管制室で感じる現実と責任の重さ
みなさんは「人工衛星の管制室」と聞くと、
どんな風景を思い浮かべますか?
映画に出てくるような、青白い光に照らされた巨大なスクリーンがあって、エンジニアたちが
「軌道投入、成功!」
と叫んで抱き合ってハイタッチする……
そんな華やかなシーンではないでしょうか。
映画のなかで見る宇宙は、とてもきらびやかで最先端です。
でも、その裏側にある「リアル」は、
もっとシビアで、信じられないほど
胃が痛くなるような緊張感に満ちています。
入社してから数年。
僕は衛星の打ち上げの瞬間に、まさにその「管制室」のメンバーとして立ち会っていました。
ロケットから切り離された人工衛星が、
初めて地球に電波を送ってくる瞬間。
管制室のモニターを睨みつけながら、
地球の裏側にあるアンテナがデータを
受信するのを待ちます。
予定時刻になり、データが画面を走った瞬間の小さな安堵。
しかし、息つく間もなく
衛星の生死を分ける初期運用が始まります。
精密に整備された手順書に従って、
一つずつ、
訓練通りに手順を進めていく。
画面に見えるのは無機質な文字と数字の羅列、
だけど確かにその向こうには
幾多の人が何年もかけて努力した結晶である
「衛星」が息づいている――。
落ち着いているけれど、確かな緊張感の中で
着実に運用は続けられます。
教科書には絶対に載っていない、
現場のエンジニアだけが知っている
「宇宙開発の本当の重みと責任」を、
まざまざと感じながら運用を進めていました。
これからこのノートで書いていくこと:まだまだ語り足りない宇宙のリアル
そんな僕は、このような「衛星の運用」だけでなく、衛星の設計から現場での試験、
海外から機器を調達する業務などを経験するうちに、少しずつ「宇宙のプロ」として歩めるようになっていきました。
宇宙開発は、決して一握りの天才たちが
ひらめきで作り出すものではありません。
むしろ、地道な計算をし、結果を完璧に文書に残し、
そして「絶対にミスを起こさないための仕組みづくり」を徹底的にやり抜く、
職人とも言うべき技術者たちの世界です。
正直に言うと、第1回目にしてすでに話したいことが溢れすぎて、全然書ききれていません!
「日本語のはずなのに宇宙語にしか見えない専門用語」って、いったい何だったのか?
人工衛星の管制室って具体的にどんな様子なのか?
そもそも人工衛星って中身(構造)はどうなっているのか?
決して身近に感じてもらえていない
人工衛星の疑問を、現場を知るエンジニアの目線から、
どこよりも分かりやすく、
噛み砕いてお話ししていこうと思います。
さらに、一見ただのロマンに見える宇宙開発が、
実は現代のビジネスや投資のトレンドとどう結びついているのか。
「絶対に失敗が許されない極限環境」で磨かれたプロの設計思想やリスクマネジメントは、
地上のあらゆるビジネスのヒントになります。
現場を知るエンジニアの目線から、丁寧に紐解いていきます。
最近「宇宙ビジネス」や「宇宙投資」という言葉をよく耳にするけれど、中身がよく分からないという方。
単純に、大人の社会科見学として宇宙の裏側を覗いてみたい方。
宇宙ビジネスについて、一歩進んだ情報を得たい方。
ぜひ、僕と一緒に「人工衛星のリアル」を旅してみませんか?
次の投稿では、最近話題のスターリンクを切り口に、「宇宙不動産」と題して「静止衛星」と「周回衛星」のビジネス的な違いをお届けします。
また、コメントで「こんなことが聞きたい」「ここが気になった」といったことがあったらぜひコメントで教えてください。
今後の記事で回答していきます!
では、また次の投稿でお会いしましょう!
(本投稿は画像や文書の一部に生成AIを使用しています)
