『ねぇ、先に死んでよね』という妻
普通、パートナーの命を想い『先に逝かないでね』と案するのが相場じゃなかろうかと考えるのですが、僕の妻は『ねぇ、先に死んでよね』と言ってくるのです、、、。
今夜も子供達を寝かしつけて、僕はソファでスマホをいじりながら、まさに今この文章を書いている。
妻はキッチンで洗い物だ。
ここからが我々夫婦2人の時間のスタート。
いつもの流れでいうと、洗い物終わりで妻はお風呂に入り、僕はソファーでYouTubeを観たりするか、こうしてnoteを執筆したりなどやらなければならない仕事を消化するのに充てる。
『今回何書くの?』
洗い物している妻にも、今夜は僕がnoteを書くだろうというのがわかっているようだ。
『んー。決まってないなぁ〜』
そう答えながらも僕はこうして書いている。
このタイミングで『コレを書くよ』と言うと『も〜変な事書かないでよ!』と釘を刺されるので濁したのだ。
今から僕は妻のアレコレを書くと決めている。
僕の妻。藤原美沙40歳。
2人の娘を授かり、日々家事に育児に大奮闘してくれている。
YouTubeで妻のことをご覧になられている方々はお分かりかと思うが、妻の料理は美味い。
僕のお気に入りは、唐揚げ、カレー、ハッシュドビーフ、煮魚、数え出したらキリがないし、この11年で出された料理にイマイチなんて評価をつけられるものは本当にひとつもない。
基本、どれをとっても美味しい。
だから子供の成長に関しても、栄養バランスが偏ることもなく、安心できる食事を提供してくれるので僕は全幅の信頼を置いている。
妻の自慢出来るポイントだと思う。
家事も、本当に細かい所まで日々目を配ってくれている。
毎年、年末に我が家は大掃除をしない。
それは、日々妻が部屋全体に意識を細かく巡らせ掃除をしてくれているからだ。
掃除機とクイックルワイパーは毎朝のこと、おそらくはこの12年分の通算距離を算出すれば、地球何周かしているんじゃないだろうか?
そしていつも掃除機やクイックルワイパーをかけながら『なんで毎日毎日掃除してるのにこうもホコリや髪の毛が落ちてるのかね?たまったもんじゃないよ!まったくも〜!』と愚痴りながらせっせとやってくれてます。
でも子供がそのタイミングで散らかしたりすると少し空気がピリつくこともしばしば。なので、僕はそう言う時はある想像をすることにしている。
地球規模に置き換えて考えるのだ。
今日も毎日掃除をしてくれている、距離にするとものすごい所までいってるぞ、そろそろユーラシア大陸?いやアフリカ大陸等を横断しながら、少数部族の間をすり抜けて『まったくも〜!』と愚痴りながらクイックルワイパーで進んでいる!
なんと!妻のその姿を見て何かの祭りと勘違いしたのか、槍をクイックルワイパーに見立てて後ろから部族が列をなしてついて来てるではないか!
そんな風に想像すれば、ピリついてる様も滑稽に見えてくる。長女がもう少し大きくなったらこの妄想技をこっそり伝授するつもりだ。笑
そして僕の妻は飾らない性格だ。
1番わかりやすく伝えるのは何を書けばいいかな?と考えた。
歯に絹着せぬ発言?人からの恋愛相談に『もうそんな男やめときな!次!次っ!』と言う所?んー、なんだろうと考えたら良いのが見つかった。
妻の飾らなさが1番伝わる部分。
【くしゃみがデカい!】これだ!
過去、僕が出会って来た女性の中で間違いなく1番くしゃみがデカい!!
これは嫌だと言っているわけではなく、むしろ好きな部分だ。
たまにいらっしゃる【キュン!】という小さな音のくしゃみをする女性。
僕はあのくしゃみを信用していない。
絶対、スッキリしてないからだ。
『そんなんでムズムズ感なくなる?』
『え、なくなるよ〜』
絶対嘘だと思ってる。
その点、妻のくしゃみは問うまでもなくスッキリしている!その辺の男には負けない迫力だ!
矢部太郎ちゃんぐらいなら風圧で動かせると思ってる。笑
ここで先日にもnoteで書かせていただきました、長女の初恋話の続きを少しお伝えしましょう。
長女とお風呂に入っていた時の事。
『パパ、あのねA君ね、わたしのこと2番目に好きなんだって』
そう嬉しそうに話す長女。
2番目と言うところが少し引っかかったが、嬉しそうな表情で話すので、その気持ちに水を差さないように返した。
『えー!A君も好きでいてくれてんねやー!良かったやん!』
『うん、でもねママがそんなのダメだって』
『なに?どういうこと?』
『2番目でなに喜んでんのよ!1番になりなさい!1番に!って』
なんとも妻らしい意見だと思う。
『1年生の男の子なんて、いっぱいお話ししてる子のこと好きになるんだから、いっぱいお話ししてきなさいって言われた。』
アドバイスも妻らしいこと、この上ない。
『どうするん?』
『いっぱいお話ししたいけどね、急にいっぱいお話ししだしたら変な人だと思われるからやめとく。』
長女が冷静でお風呂で大笑いしてしまいした。
我が家の女子たちはバランスが良いと思います。
そしてこれも書いておきたい。
僕の妻はツイてない!
そう、ちょっとした不運に出くわすことが多い。
頼んだウーバーにモノが入ってない、買った洋服のタグが取れてる、上げたらキリがない。
この店に、絶対行きたいの!!満を持して到着したら定休日なんて何度見ただろうか。
一緒に行動してない日でも、キンコーンとLINEが来たので開くと『定休日だった、、、。』この文章に何度返信したことか。
ミセス定休日と呼ぼう。
『そんなの調べてから行けばミセス定休日になんてならないじゃないですか〜?』
と、思いましたね?
いいえ、違うんです。
定休日じゃない!大丈夫!と調べて出かけたら、その日は【臨時休業】なんです!
それが妻なんです!
ミセス臨時休業!
以前は笑っていましたが、あまりにも多いので最近はホラーの感覚になりつつあって笑えません。
、、、ちょっとイジリすぎたかな?
※まぁ事実なんだけど。
妻の最高に良いところも書かせていただこう。
僕の妻は、愛情深いと思います。
2年前に亡くなった愛犬ジョヴィに対して、妻の傷はまだまだ癒えていないと感じます。
先日、長女がリスのいるカフェに行きたいと言い出しました。おそらくYouTubeで見たのでしょう。『スマホで調べて』とせがむので検索をかけてみると確かに存在する。
『行きたい!』と興奮する長女。僕も面白そうだなと感じたので妻を誘うと、やめとくとの事。数ヶ月してから今度は長女が『ウサギのいるお店に行ってみたい』と言い出した、どう調整しても僕のスケジュールが合わない。
行きたい!と頑固に譲らない長女。
リスカフェを断ったのが悪かったなと感じていたのか、妻と長女は2人で出かけました。帰ってきた長女は可愛かったとテンション高めなのですが、妻はそうでもなく、、、。
そしてまた後日、『ドッグカフェに行きたい!と言い出した長女。
あれから2年経つし、そろそろいいのかもなと感じ妻を誘うと『かわいい子みたら絶対ジョヴィのこと思い出して悲しくなるからイヤ』と言った妻。
なるほど、リスにもウサギにも気持ちが乗っていない感じがしたのはそういうことか、、、。
まだここまで傷口が大きく癒えていないことに驚かされた僕。同時にここまでジョヴィを愛してくれていたんだなと感謝を覚えた僕。
妻の愛情の深さを知りました。
ドラマ、映画を見ていて老夫婦のどちらかに先立たれるというようなシーンがあると、妻は絶対に僕に言います。
『ねぇ、先に死んでよね』
『なんやねん、それ』
そう返すと妻は続けます。
『先に死んでくれないと困るじゃん!!どうやって1人で生きてくのよ!娘2人とも結婚やなんやで家出てる可能性高いでしょ?1人よ?掃除洗濯出来る?出来ないでしょ?ご飯だってある程度のものは自分で作れるけど、面倒くさがりの性格だからやんないじゃん!だからロクなもん食べないでしょ!?それでずーっと不健康な毎日よ!?それじゃ可哀想だから先に死んでって言ってんの!ワハハハハハハハハハハハ!』
そういうことかと考えさせられます。
冒頭で書いたように、パートナーの1日でも長い命を願うのも愛情かもしれませんが、そればかりが愛情ではないなと、、、。
綺麗な部屋で美味しい料理を妻と食べれる毎日。
そんな日々を失い、あの頃に戻りたいと願いながら一人寂しく生きながらえる毎日。
それはきっと生き地獄だな、、、。
『なあ、僕より先に死ぬなよ。』
