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Tycho Japan Tour 2025 at Osaka BIGCAT Jan.30.2025

2025年も一月過ぎたが、昨年末は年明けの遠征計画で頭を抱えてた。秋以降でめぼしい人らの来日がないのだ。JuanaもThe Fieldも一向に来る気配が無い。とは言え有給が取れる場所は限られてる。いつでもどこでも休める身分ではないのである。その上昨今のインバウンドのせいで、早割を取らないと宿も交通機関も値段が洒落にならない状況だ。
『Infinite Health』は昨年ユニオンで適当に買ったエレクトロ系のCDの中で引っかかっていた一枚だ。その作者が来日するという。それもバンドセットで、だ。名前はTycho。ティコと読むらしい。オレは「た、たいちょう(隊長)?」かと思ってた(笑)。グラミーにもエントリーされた経歴があるとのことだが、アルバムも一枚しか聴いてなくて、名前の読み方すらよく分かっていない人のライブに片道1万5千円以上かけて行くのはなかなかハードルが高い。しかし、新幹線の早割席のチケット残数はすでにレッドゾーンに入ってる。バンドセットと言えば2012年のThe Fieldを思い出す。もしかするともしかするかもだ。そんなこんなで突貫的に行くことに決めたTychoの来日公演。BIGCATも久しぶり。コロナ前のSlowdive以来だ。

18時に開場するも、平日の木曜ということもあってかガラガラである。残り30分を切ってもかなり空いた状態で、オレが知らないだけで結構有名な人だと思ってたけどチケットは売れてなかったんかな?などと思っていたら、開演まで残り20分といったところからだんだんと埋まり始め、気がつけば大入満員である。まあ、平日だしな。。
19時過ぎ、ほどなくメンバーがステージに現れて開演。キーボード?のTychoことスコット・ハンセン、ギター、ベース、ドラムスと、完全にロックバンドの体だ。The Fieldはギターレスだったっけ。初めて観るTychoのライブ。同じくバンドセットということで、どうしても以前観たThe Fieldの時と比べてしまうが、同じバンドセット、同じエレクトロニカ系と言えどThe Fieldのように1曲10分、曲間はほぼ途切らさずに80分間ぶっ通しで演奏みたいな感じではなくて、アルバムでもそうだったけどTychoの曲は長くてもせいぜい5分いくかいかないくらいで、曲も一曲一曲きちんと終わる。バンドセットということだけど、The Fieldと同じくヴォーカルはいない。スコットがたまにMCを挟むくらいで基本インストゥルメンツ。最新作の『Infinite Health』しか知らないが、ライブでの楽曲のアレンジは、オリジナルからそれほど外れたものではないようだ。とりわけダンサブルなチューンはフック部分のメロディがくっきりしていることもあり、分かり易くノリやすい。しかし何より驚かされたのは、そのプレイヤビリティの高さ。スコットのみならず、他の楽器の面々も、である。音の厚みが完全にプロフェッショナルなロックバンドのそれ。The Fieldはもっとフリージャズっぽいと言うか、パンクな感じだったのだが(笑)。

演目が進んで行くに従ってあることに気付いた。BIGCATのホールの大きさ、客の入り具合、混み具合、ステージの上で燦然と輝くミラーボールなども相まって、まるでフジロックのプラネット・グルーヴにいるみたいなのだ。お客さんの反応も頗る良く、どちらかというとガラ悪め(笑)だったThe Fieldの客層とはずいぶん違う。
中盤になるとスコットがギターを手にする機会が増えるが、ストラップの位置が高いので遠目にはまるでバーナード・サムナーがギターを弾いているようにも見える。もっともスコットはバーナードの100倍くらい滑らかに弾きこなしていたけれど。
以下大阪公演のセットリスト。

1. Phantom Infinite Health 2024 4:41
2. Spectre Awake 2014 3:46
3. Hours Dive 2011 5:44
4. Weather Weather 2019 4:14
5. Consciousness Felt Infinite Health2024 3:14
6. A Walk Dive 2011 5:16
7. Green Infinite Health 2024 4:28
8. PBS Past Is Prologue 2006 4:40
9. L Awake 2014 4:37
10. Horizon Epoch (Deluxe Version) 2016 4:09
11. Devices Infinite Health 2024 5:10
12. Time To Run Time To Run 2023 4:13
13. Totem Infinite Health 2024 3:43
14. Awake Awake 2014 4:43
15. Apogee Awake 2014 4:20
16. Division Epoch 2016 3:58

WeirdfishPayaさんという方の投稿からの引用

本編が約1時間ほど。アンコールは2曲で、都合80分弱くらい。意外にあっさり終わって拍子抜けだった。19時ちょい過ぎ開演で、終わったのが20時25分。そういえば、大阪はライブの規制が厳しいらしく、The Fieldの時も21時には終わってた。代官山Unitでの終焉は午前4時前とかだったのにな。
物販を購入した人の中から、先着50名でサイン会やりますとのことで、せっかくなので『Infinite Health』の邦盤LPを買った。開演前に50名はすぐ埋まると思っていたけど、終演後にもスタッフがまだサイン会チケット付きまーすとアナウンスしてたから、あれだけ入っていたのに物販買う奴は50人もいなかったのか?と思った。それとも音楽は好きだけど別にサインなんか要らんぜという感じなのだろうか。よく分からん。

個人的にサイン会に参加した理由は一つあって、それはライブを観て更に思ったのだけど、どうもメロディの跳ね方というか、音色というか、スコットの作るメロディは何となくウーゴさんを思わせるところがあったから。ウーゴさんとは、ウーゴ・ファットルーソ。南米ウルグアイが誇る音楽家・キーボーディストだ。Tychoのライブを観ながら、「あんた絶対ウーゴさん好きだろ!」と思って、その辺を訊いてみたかったのだ。サイン会は写真撮影などは禁止で、名前とかの書き入れも無し。バンドメンバーは全員参加で、最初がギターの人、タイコ、ベース、そしてスコットの順。スコットがLPのジャケットにサインを書き終えたタイミングで、拙い発音ではあったが「ウーゴ・ファットルーソさんて知ってる?」と尋ねてみた。スコットの返事はノー。早口の英語で「ごめんね、よく知らないんだ」というようなことを言っていたと思う。
スコットは76年生まれだから、オレと5つ違い。サンフランシスコ出身で大学ではソフトウェア工学を学んでいて、20になるまで楽器は触ったことがなかったらしい。メロディに南の匂いを感じたのと、ステージでのマルチプレイヤー的な佇まい、そしてタイコ(太鼓)が由来だというTychoというユニット名から、ひょっとしてウーゴさんを愛聴してたりするのだろうか?(ウーゴさんはカンドンベの名手でもある)と勝手に思い込んでいたが、全然見当はずれだったみたい。
でも、なんか似てるんだよな。。

#Tycho #LIVE #BIGCAT

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