見出し画像

第7話:心が折れた音がした日──5分で終わった三次面接の現実

「心が折れる」瞬間を経験したことがありますか。

私はこの三次面接で、初めてその意味を知りました。
私は“コネがないと入れない”と言われた業界に挑んでいました。

一次面接では履歴書すら見てもらえず、二次面接では温かく深掘りされ、 期待と不安が入り混じる中で迎えたのが──三次面接でした。

私の“心”は、可愛らしいハートでも、安定した四角でもなく、
一本の太い円柱のように、どっしりとした“軸”を持っていました。

けれど、面接を重ねるたびに、
その円柱には細く鋭い穴が少しずつ空いていきました。
まるで、静かに釘を打たれていくように


そしてこの日、 最後の一撃が加わり、
私は確かに“折れる音”を聞きました。
その音は粉じんのように、
しばらくのあいだ胸の奥でゆらゆらと舞い続けました。

先が見えない中で、 どうやってその“折れた音”と“粉じん”を
払いのければいいのか。
このときの私は、まだ何ひとつ分かっていませんでした。

あなたにも、
突然“心が折れた音”がした瞬間はありませんか。

1)三次面接──心が折れる始まり


二次面接が終わって3日ほど経った頃。
私は、もう連絡は来ないだろうと思っていました。
しかし、三次面接の連絡が来たのです。
胸が少しだけ高鳴りました。
「もしかしたら、まだチャンスがあるのかもしれない」
そんな希望を抱いて面接に向かいました。

2)「当社はやっぱりコネが無いとダメ」5分で終わった面接の現実


面接室に入ると、一次面接とは違い、すでに人事部長がソファに深く腰掛けていました。
私を押し返すかのように冷えた空気が張りつめ、
足を踏み入れた瞬間に抱いていた希望がすっと凍りつくように感じました。
まるで結果が決まっているかのような、動かない表情。
時計の秒針の音だけが聞こえるようでした。

その違和感が、
言葉になる前から、
何かを予感させていました。

挨拶も終わらないうちに、開口一番、表情を変えずに言われました。
この後の言葉で、私は“心が折れた瞬間”と向き合うことになります。
「どうして自分だけ評価されないのか」
そう感じたことがある人に、この回は必ず刺さります。

ここから先は

2,257字
この記事のみ ¥ 500

就職、転職の経験と、採用広報担当者目線の経験から、今悩んでいる方や自分軸の迷子になっている方に寄り添いながら、何か気づきを得ていただけるような体験談となっています。

このシリーズは、就職活動や転職活動のノウハウ集ではありません。 「コネがない」と言われた20歳の私が、50代になるまでに経験した約30年の…

大好きな会社に就職してからの社会的信用、不本意な移動、キャリア形成、普遍的な悩みの結婚かキャリアかの選択について記載しています。

第2部 社会人編 異動、採用、人材育成、結婚。 働く現場で経験した成功と葛藤を通して、自分らしいキャリアについて考え続けた時代です。 第…

この記事が参加している募集

よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!