淘汰は「何が減ってるのか」知らない人が多いことに驚いた話
最近ちょっとした会話の中で「淘汰」という言葉を使ったんだけど、そこで妙な違和感があった。
「淘汰されるよね」って言ったときに、
返ってきた反応が
「つまり減るってことでしょ?」
だった。
いや、間違ってるわけじゃない。
でも、その瞬間に気づいた。
あれ? 「何が減ってるか」って意識されてない?
淘汰って何が起きてるのか
まず前提として、淘汰っていうのは
選ばれるものと選ばれないものが分かれる
不要なものが削ぎ落とされる
結果として残るものが絞られる
っていう現象。
ここまでは多分みんななんとなく分かってる。
問題はここから。
「減る」って、何が?
淘汰=減る
っていう理解自体は別に間違ってない。
でもそれだけで止まると、こうなる。
何が減ってるのか分からない。
例えばいくつか挙げると
技術が淘汰される → 技術そのものが消える?
表現が淘汰される → 表現が無くなる?
音楽が淘汰される → 曲数が減る?
実際はそうじゃないことが多い。
実際に減っているもの
淘汰で減ってるのは大体これ。
「選ばれる枠」や「価値の席」
例①:技術
VHSは淘汰されたと言われるけど、
完全に消えたわけじゃない。
ただ「選ばれなくなった」
例②:SNSの流行
一時期流行ったフォーマットや言葉
無くなったわけじゃない
でも誰も使わなくなった
例③:AI音楽
作品数はむしろ増えてる
でも「聴かれる枠」は限られてる
結果、ほとんどが選ばれない
つまり何が起きてるか
淘汰っていうのは
物が減る現象じゃない
「意味のあるポジション」が減る現象
ここが抜けると
淘汰=消える
淘汰=数が減る
みたいな雑な理解になる
なんでこうなるのか
多分シンプルで
日常会話でそこまで分解しないから
「淘汰されるよね」って言えば
なんとなく通じる
でも
「何がどう減るのか?」
までは普通は考えない
でもここズレると何が起きるか
今回みたいに
同じ言葉使ってるのに会話がズレる
片方は「価値の話」をしてる
片方は「数の話」をしてる
噛み合うわけがない
結論
淘汰って
減ることではある
でも正確には
「何が減っているのか」をセットで考えないと意味が崩れる
正直、このレベルの話は「当たり前」だと思ってた。
でも実際には
「何が減るか」を意識してない人が意外と多い
ちょっとびっくりしたけど、
逆に言えばここをちゃんと押さえるだけで
言葉の解像度はかなり上がる
たった一語でもズレる。
だから面白いし、厄介でもある。
