「AI slop」という曖昧な言葉
今、「AI slop」という言葉が流行っている。
しかし、よく考えてほしい。
slopとは何なのか。
AIで作ったから?
大量生産だから?
面白くないから?
自分が嫌いだから?
実は定義が曖昧である。
ゴミを大量生産する意味はあるのか
仮に、
何の目的もなくAIで1000本動画を作ったとする。
誰も見ない。
収益もない。
認知もされない。
そんなことを継続する合理性はほとんどない。
では、なぜ大量生産するのか。
答えは、
アルゴリズムを攻略するため
だからだ。
AIではなくアルゴハック
例えば、
SEO記事。
クリックベイト。
テンプレShorts。
炎上商法。
これらはAI以前から存在した。
共通しているのは、
作品
↓
評価
ではなく、
評価される方法
↓
作品
になっていることだ。
KPIと全く同じ構造
企業でも同じである。
本来、
目的
↓
KPI
だった。
しかし、
KPI
↓
目的
になると、
人はKPIだけを最適化する。
作品でも同じ。
表現したい
↓
AIを使う
なら創作である。
しかし、
再生数を取りたい
↓
アルゴリズムが好む形を量産
なら、
作品は手段ではなく、
アルゴリズム攻略の副産物になる。
slopを生み出しているのは誰か
もし、
100万作品
↓
人気だけ推薦
という仕組みなら、
最も合理的な戦略は、
人気を取るためのハック
になる。
すると、
人気だけ推薦
↓
ハック
↓
テンプレ化
↓
slop
という循環が生まれる。
だから、
slop問題はAI問題ではない。
評価関数の問題なのである。
slop対策では解決しない
slopを規制する。
すると、
ハックする側は新しい方法を考える。
また規制する。
また回避する。
このゲームは永遠に終わらない。
なぜなら、
slopを作るインセンティブそのものが残っている
からだ。
私の定義
私は、
slopとは低品質なコンテンツではない。
評価関数だけを最適化し、本来の目的を失ったコンテンツである。
AIはその手段の一つに過ぎない。
だから本当に議論すべきなのは、
「AIをどう規制するか」
ではなく、
「なぜアルゴリズム攻略が最も合理的なゲームになっているのか」
なのである。
