成功者と創造者は、同じ場所には存在しない
成功者とは何か。
多くの人は、こう答えるだろう。
成果を出した人。
結果を出した人。
評価された人。
しかし、この定義には一つの前提がある。
評価軸が、既に存在しているという前提だ。
成功とは、その評価軸の中で上位に位置することを意味する。
つまり成功者とは、評価軸に適合した者のことを指す。
これは能力の問題ではない。
構造の問題である。
成功者とは、評価軸に合った者のことである
例えば、売上が評価軸なら、売上の高い者が成功者になる。
登録者数が評価軸なら、登録者数の多い者が成功者になる。
偏差値が評価軸なら、偏差値の高い者が成功者になる。
評価軸が存在し、その中で序列が定義されるとき、成功と失敗が初めて成立する。
成功者とは、評価軸の中で最適化された存在である。
それは優れているかもしれない。
しかし同時に、それは評価軸に依存した存在でもある。
評価軸が変われば、成功の定義も変わる。
つまり成功とは、絶対的な状態ではない。
評価軸に依存する、相対的な状態である。
創造者とは、評価軸を壊す者のことである
成功者が評価軸に適合する存在だとすれば、創造者はその逆に位置する。
創造者とは、評価軸を壊す者のことを言う。
既存の座標系の中で上位に位置するのではなく、座標系そのものを変更する。
あるいは、座標系の外に出る。
その瞬間、既存の評価軸は意味を失う。
評価不能になる。
成功でも失敗でもなくなる。
未定義になる。
評価不能な存在は、「変わり者」と呼ばれる
社会は評価軸によって世界を理解している。
だから評価軸の外にある存在を、そのまま理解することができない。
評価できない存在に対して、社会はこう呼ぶ。
変わり者。
理解不能な存在。
常識から外れた者。
これは否定ではない。
分類不能という意味である。
評価軸に適合していないというだけで、成功でも失敗でもない。
単に、評価不能なのである。
成功者は、構造の内部にいる
創造者は、構造の外部にいる
成功者は、既存のゲームの中で勝つ。
創造者は、ゲームそのものを変更する。
成功者は、評価可能である。
創造者は、評価不能である。
成功者は、理解されることで成功する。
創造者は、理解されない状態から始まる。
この二つは似ているようで、完全に異なる存在である。
成功者は、評価軸によって定義される
創造者は、評価軸を再定義する
成功者は、評価軸の中で最適化された存在である。
創造者は、評価軸そのものに影響を与える存在である。
成功者は、既存の構造の中で成立する。
創造者は、構造の外から現れる。
そして創造者は、最初から創造者と呼ばれるわけではない。
最初は、変わり者と呼ばれる。
理解不能な存在として扱われる。
しかし後になって初めて、こう呼ばれる。
あれは成功者ではなかった。
創造者だったのだと。
