美意識は自己を律するインセンティブである

私は善悪よりも美意識の方が人を動かしていると思っている。
なぜなら、
正しいと分かっていても人は動かない。
しかし美しいと感じた時、人は動くからだ。

美意識とは何か

一般的には、
美しいものを美しいと感じる感覚を美意識という。

しかし私は少し違う。
美意識とは、
自分がどう在りたいかという理想像である。

人は美意識によって律される

誰も見ていない。
損もしない。
得もしない。
それでもやらない人がいる。
なぜか。
美しくないからである。

逆に、
得をしなくてもやる人がいる。
なぜか。
そう在りたいからである。

義理人情という美学

昔の極道には義理人情という美学があった。
武士には武士道があった。
職人には職人の矜持があった。

合理性だけで考えれば、
裏切った方が得な場面もある。
手を抜いた方が楽な場面もある。
それでもやらない。
なぜか。

自分の理想像から外れるからである。

美意識は自己への報酬である

理想の自分に近づく。
すると気分が良い。
理想から外れる。
すると気分が悪い。

つまり美意識は、
自己を律するための報酬システムとして機能している。

正しさよりも強いもの

正しさは外から与えられる。
法律。
ルール。
常識。
しかし美意識は内側から生まれる。
だから時に正しさよりも強い。
人は正しいから行動するのではない。
そう在りたいから行動するのである。

美意識とは、
理想の自分を維持するためのインセンティブなのかもしれない。

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