AIを締め出しても、アルゴリズムがそのままなら何も解決しない

AI楽曲が増えた。

だからAIを規制しよう。

最近よく見る議論だ。

しかし、本当に問題なのはAIなのだろうか。


AIは原因ではなく、問題を加速させただけ

よく言われる問題は、

  • コンテンツの爆発的増加

  • 権利問題

  • スパム投稿

  • レコメンドの劣化

  • 収益分配の悪化

である。

しかし考えてみてほしい。

これらはAIが登場する前から存在していた。

SEOは検索アルゴリズムを攻略しようとした。

SNSでは投稿時間やタグ、コミュニティ形成によるアルゴハックが行われてきた。

AIはそれを極端に効率化しただけなのである。

問題は「AI」ではなく「アルゴリズム攻略」

現在、多くのクリエイターは作品を研究するだけではない。

  • 最適な投稿時間

  • 最適なタイトル

  • 最適な長さ

  • 最適なタグ

  • 最適なサムネイル

  • 最適なコミュニティ

を研究する。

つまり、

「作品を作るゲーム」

ではなく、

「アルゴリズムを攻略するゲーム」

になりつつある。

AIはそのゲームが非常に得意だ。

ならば逆手に取ればいい

普通は、

「攻略されたからアルゴリズムを改善しよう」

と考える。

しかしAI時代には改善してもすぐ攻略される。

そこで逆転の発想がある。

アルゴリズムを攻略しすぎているものほど、評価を下げる。

極端に言えば、

「ハック指数」が高い作品ほどレコメンドから外すのである。

これは努力を否定する話ではない。

ゲームでも最強キャラが環境を壊せばナーフされる。

検索エンジンでもSEOだけを狙ったページは評価を下げられる。

市場を健全に保つために、ルールが変わるだけだ。

「努力したのに」は理由にならない

「マーケティングも実力だ」

「アルゴリズムを研究した努力がある」

そういう意見もあるだろう。

もちろん、それは実力である。

しかし、

その実力がプラットフォーム全体を劣化させるなら、運営はレギュレーションを変更するだけだ。

スポーツでもゲームでも当たり前の話である。

AI時代に本当に問われるもの

AIか人間か。

そんな区別は、数年後には意味を失うかもしれない。

本当に問われるのは、

「アルゴリズム攻略能力」なのか、

それとも

「人が長く価値を感じる表現」なのか。

もしアルゴリズムが完全に攻略される時代が来るなら、

プラットフォームが最初に見直すべきなのはAIではない。

「攻略される評価軸そのもの」

なのではないだろうか。

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