自律ループと無限ループの違い — なぜ無限ループは人を壊すのか
「無限ループ」という言葉はよく使われる。
だが、この言葉は曖昧に使われがちだ。
すべての繰り返しが悪いわけではない。
むしろ、人間はある程度の反復の中で成長する。
問題なのは、
どのようなループかだ。
ここで一度、ループを分けてみたい。
■ 自律ループ
自律ループは、一見すると繰り返しに見える。
だが実態は違う。
・試す
・飽きる
・ズレる
・次に行く
この流れは連続しているが、
同じ場所には戻っていない。
つまりこれはループではなく、
探索の連続だ。
自律ループの特徴はこうだ。
・自分で止められる
・興味が移動する
・評価基準が変化する
だから人は疲れにくい。
なぜなら、
終わりがあり、変化があるからだ。
■ 無限ループ
一方で無限ループは違う。
無限ループとは、
変化しているようで、同じ場所に戻される構造だ。
・同じ目標
・同じ評価軸
・同じ成果要求
どれだけ動いても、
同じ基準に引き戻される。
これは進んでいるようで、進んでいない。
■ なぜ無限ループは人を壊すのか
理由はシンプルだ。
終わりがないからではない。
本質はこうだ。
終われないまま、同じ場所に戻され続けるからだ。
人間は本来、
・区切る
・満足する
・次に進む
というリズムで動く。
だが無限ループでは、
満足は終了にならない。
うまくいった結果は、
「次も同じか、それ以上を求める基準」になる。
つまり、
成果が報酬ではなく、義務に変わる。
これが負荷になる。
さらに無限ループでは、
・ブレを減らす
・再現する
・維持する
ことが求められる。
これは創造ではなく、維持と再現の作業だ。
人はズレることで動く。
だが無限ループは、そのズレを消そうとする。
ここに衝突が起きる。
■ 結論
すべてのループが悪いわけではない。
だが、
・戻されるループ
・終われないループ
・ズレを許さないループ
これらは人を壊す。
自律ループは進んでいる。
無限ループは回っている。
この違いは小さく見えるが、人間にとっては決定的だ。
ループは同じでも、構造が違えば結果も変わる。
