健康寿命を意識した生き方が、一番社会に貢献していると思う
最近、SNSで「長く生きる高齢者が社会の負担だ」といった極端な言説を見かけることがある。
けれど、私はその発想にかなり強い違和感を覚える。
むしろ本当に社会に貢献しているのは、健康寿命を意識して生きている人たちではないだろうか。
ここで重要なのは、単なる寿命ではない。
何歳まで生きたかという数字だけを見ても、本質は見えない。
大切なのは、何歳まで自立して生活できるかだ。
つまり、平均寿命ではなく健康寿命である。
90歳近くまで元気に歩き、自分のことを自分でこなし、家族や地域と関わりながら生活している人を見て、私は普通に「すごい」と思う。
それを負担だと切り捨てる発想は、あまりにも社会の実態を見ていない。
健康に長く生きられる高齢者は、決して支えられる側だけではない。
実際には、
孫の面倒を見る
子育て世帯を支える
地域の見守りを担う
保育や介護の現場で働く
人生経験を次世代へ渡す
こうした役割を担っている人は本当に多い。
私自身も、高齢の保育士さんや見守りの方々にお世話になってきた記憶がある。
そう考えると、社会への貢献を「税金をどれだけ払ったか」「何歳で死ぬか」だけで測るのは、あまりにも狭い。
むしろ健康寿命を意識した生活は、
医療負担の軽減
介護負担の軽減
家庭内ケアの支援
地域コミュニティの維持
につながる。
これは極めて大きな社会貢献だ。
さらに言えば、健康寿命を意識して生きるということは、高齢者だけの話ではない。
若い世代にとっても同じだ。
無理をして働き続けて身体を壊すことを美徳にする社会より、
できるだけ長く健康に生き、
自分も周囲も支えられる状態を保つこと。
こちらのほうが、はるかに持続可能だと思う。
社会を支えるのは、誰かが早く消耗していくことではない。
できるだけ長く健康に、自立して生きる人が増えることこそ、社会全体の余裕につながる。
私はそう思っている。
