60万円のApple Vision Proを100時間使って手放すことに決めた、リアルな理由。
どうも、ぺぴです。
2024年、Appleが「空間コンピューター」として世に送り出した「Apple Vision Pro」。発売当初、その圧倒的なテクノロジーは世界中で大きな話題となりました。
私は、普段からアプリやゲームの開発に携わっている人間として、このデバイスには並々ならぬ思い入れがありました。日本発売の何ヶ月も前、厳重なセキュリティの中で行われた先行体験会に招待され、未発売の実機を手に取った瞬間の高揚感は今でも鮮明に覚えています。
しかし、実際に手元に届いてから今日までを振り返ってみると、
実は起動時間は100時間にも達していません。
今回は、一人の開発者としてこのデバイスにどんな未来を期待し、
そしてなぜ手放すという大きな決断に至ったのか。
その本音をお話しさせてください。
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Apple Vision Proの概要と、私が買った理由
まずは改めて、このデバイスについておさらいしておきましょう。
価格:約60万円(日本円換算)
定義:Appleは「VRゴーグル」ではなく「コンピューター」と定義
特徴:圧倒的なディスプレイ解像度と、現実と仮想を融合させる精密なセンサー
私が購入した最大の理由は、一言で言えば「未来への投資」です。
かつてiPhoneがそうであったように、優れたアプリやゲームが登場することで、新しいデバイスは人々の生活に溶け込んでいきます。
「自分もデベロッパーとしてその進化に貢献できるかもしれない」——。
そんなワクワクするような未来を信じて、発売日に手に入れました。
なぜ手放すのか:理想と現実のギャップ
期待を込めて使い始めたVision Proでしたが、次第にいくつかの「壁」に直面することになりました。
物理的な限界
最も大きな理由は、やはり「重さ」です。本体重量は約650g。
これを装着して過ごすのは想像以上に過酷で、私の場合、1時間が連続使用の限界でした。公式動画では機内での利用が描かれていますが、現実には一度も飛行機に持ち込もうという発想すら湧かないほど、その重量感は日常に馴染みにくいものでした。
開発者として感じた「普及」への不透明さ
開発者の視点からも、厳しい現実に直面しました。
iPhoneのように「いずれ安価な普及モデルが出て、ユーザーが一気に増える」というシナリオを描いていましたが、2年経ってもその兆しが見えてきません。
むしろ、開発人員の削減といったニュースが目立ち、個人開発者がリスクを取って参入するには、あまりにハードルが高い状況が続いています。
いいところ:それでも、体験は「本物」
ネガティブな理由で手放す決断をしましたが、
Vision Proで得られる体験そのものは、間違いなく「本物」です。
特に360度カメラで撮影された映像コンテンツの没入感は凄まじく、スポーツ観戦などでは、あたかも自分が現地の特等席にいるかのような圧倒的な臨場感を味わえます。これは他のデバイスでは決して到達できない、Appleにしか作れない世界であることは間違いありません。
結論
Apple Vision Proは、間違いなくテクノロジーの結晶であり、素晴らしいデバイスです。
しかし、現在の私にとっては「日常の道具」としての重さや、プラットフォームとしての将来性において、期待に応えてくれる段階には至りませんでした。
もし今後、軽量化された普及モデルが登場し、再び新しい未来への道筋が示されたなら、私はまた喜んでこの「空間コンピューター」を買い直すでしょう。
文字だけでは伝えきれないリアルな使用感や、開発者としての葛藤については、こちらのYouTube動画でより詳しく語っています。ガジェット好きの方、ぜひ一度覗いてみてください。
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