婚活男性たち、短パンを履くならすね毛は整えて頂戴
夏は暑い。
男性が短パンを履きたくなる気持ちは、よくわかる。
だが、タウンデートに短パンで来るのは、できればやめていただきたい。
海、キャンプ、フェス、公園。
そういう場所なら、短パンは大いに結構。
でも、街を歩いて、カフェに入り、レストランで食事をするようなデートなら、私は長ズボンのほうが好きだ。
そして、それでもあえて短パンを選ぶというのなら。
すね毛は整えていただきたい。
婚活男性たち、短パンを履く自由はある。
だが、見せる以上、こちらにも見る自由がある。
私は、すね毛ボーボーの脚があまり好きではない。
もちろん、体毛そのものが悪いと言っているのではない。
昔は、男性の体毛は「男らしさ」の象徴のように見られていた時代もあったと思う。
私の父は逆に、ほとんどすね毛が生えていなかった。
三本くらいしかなくて、大浴場に行くと少し恥ずかしかったらしい。
今思うと、なんともかわいらしい話だ。
でも、価値観は変わった。
今は男性も、髪を整える。ひげを整える。眉も整える。脱毛をする人だって珍しくない。
身だしなみというものは、顔だけで完結するものではなくなってきた。
そして私は思う。
男性の脚は、実はかなり美しい。
特に、ふくらはぎから足首、アキレス腱へと続くライン。
腓腹筋の丸みがあり、その奥にヒラメ筋があり、そこから足首に向かってすっと細くなる。
そこに男性らしさ、セクシーさが詰まっていると言っても、私は過言ではないと思っている。
胸筋や肩の筋肉は、街中で見せようとすると少々主張が強い。
でも、脚なら自然に見せられる。
歩く、立つ、踏ん張る。
そんな日常の動きによってつくられる筋肉には、見せつける感じのない機能美がある。
古典彫刻を見てもそうだ。
男性の身体は、筋肉の起伏や骨格のラインまで実に美しく表現されている。
もちろん石像なので、一本一本すね毛を彫るのは大変だっただろう。
それでも私は、ダビデ像のふくらはぎにモジャモジャのすね毛が生えている姿は、あまり見たくない。
せっかく美しいラインがあるのなら、それを見せてほしい。
キャンプや山なら、すね毛にも多少の役割があるかもしれない。
枝で擦ったときや虫に刺されるとき、ほんの少しくらいは身体を守ってくれることもあるだろう。
だが、街中ではどうだろう。
銀座や表参道を歩いていて、すね毛に守ってもらう場面は、そうそうない。
だったら、短パンで脚を出すなら、脚もファッションの一部として整えてほしい。
ただし、ここでひとつ。
私は「抜け」とまでは言わない。
ファッションの流行は巡るからだ。
今は、毛の少ない脚やつるつるの脚がきれいに見える時代かもしれない。
でもそのうち、また「すね毛ボーボーこそ男らしい」という時代が来るかもしれない。
そのときに、毛根ごとさようならしていたら困る。
だから、永久脱毛までしろとは言わない。
剃る。短くする。毛量を減らす。
それくらいでいい。
すね毛にも、未来の選択肢は残しておいていただきたい。
もちろん、無精ひげでワイルドな雰囲気なのに、膝下だけ完全につるつるというのも少し不思議だ。
大切なのは、全体のバランス。
ひげも髪も服装も含めて、その人なりに整っていればいい。
ただし、ここでもうひとつ誤解しないでいただきたい。
だからといって、男性諸君に短パンを履けと言っているのではない。
むしろ私は、タウンデートなら長ズボンのほうが好きだ。
暑いのはわかる。
でも、デートとは快適さだけで服を選ぶ日ではないと思う。
「今日はあなたに会うから、少しちゃんとしてきました」
そんな気配が服装から感じられるとうれしい。
だから結論。
タウンデートでは、できれば長ズボンで来ていただきたい。
それでも短パンを履くというなら、
脚を出すなら、すね毛ではなく筋肉を見せていただきたい。
せっかくそこに美しいふくらはぎがあるのだから。
