見出し画像

第5章 心不全のの診断、成因、検査予想問題 成因編

こんにちは。そらです。
心不全の原因疾患の各疾患についての問題をまとめてみました。
この章はボリュームがあるので、テキストの虚血性心疾患〜肺高血圧症についての問題を作りました。確認用にお使いください。
詳細についてはテキストを参照ください。
25問の正答・解説付きです。

問題1 安定狭心症について正しいのはどれか

a. 安静時のみ胸痛が出現し、労作時には胸痛はみられない。
b. 胸痛は通常30分以上持続する。
c. 毎回、胸痛が出現する労作の程度が大きく変動する。
d. 一定以上の労作で胸痛が出現し、安静やニトログリセリンで数分以内に軽快する。
e. 主な成因は冠動脈の一過性スパズムである。

解答:d

解説:
安定狭心症は、固定した冠動脈狭窄による心筋虚血で、
• 「このくらいの階段以上で毎回胸が痛くなる」というように労作の閾値が一定、
• 多くは数分以内の安静・ニトログリセリンで軽快する。
30分以上続く胸痛や安静時持続痛は、急性冠症候群を疑う。


問題2 冠攣縮性狭心症について誤っているのはどれか

a. 比較的太い冠動脈が一過性に異常収縮することで生じる。
b. 夜間〜早朝の安静時に胸痛発作を起こしやすい。
c. 喫煙が重要な危険因子・誘因である。
d. 発作時にはカルシウム拮抗薬や硝酸薬が有効である。
e. 労作時のみに発作を認め、安静時には発作はみられない。

解答:e

解説:
冠攣縮性狭心症は、太めの冠動脈のスパズムにより起こり、
• 夜間〜早朝の安静時発作が特徴。
喫煙が大きなリスクで、カルシウム拮抗薬・硝酸薬が治療の柱。
eのように「労作時のみ」というのは安定狭心症の特徴であり誤り。



問題3 急性冠症候群(ACS)について誤っているのはどれか

a. 冠動脈粥腫の破綻とそれに続く血栓形成が主な成因である。
b. 安静時にも胸痛が出現しうる。
c. 胸痛は10〜30分以上持続することが多い。
d. ST上昇型心筋梗塞(STEMI)では、緊急の血行再建が検討される。
e. 胸痛は数分以内に消失し、予後は良好であることが多い。

解答:e

解説:
ACSは、プラーク破綻+血栓形成により冠動脈が急激に狭窄〜閉塞する病態で、
強い胸痛が長く(10〜30分以上)持続し、安静時にも出現する。
STEMIでは早期PCIなど血行再建が予後改善に必須。
数分で自然に消える胸痛は安定狭心症に多く、eは誤り。



問題4 拡張型心筋症(DCM)の特徴として正しいのはどれか

a. 左室腔は小さく、壁は著明に肥厚する。
b. 左室腔拡大と収縮力低下を認め、HFrEFの代表的原因である。
c. 心室拘束が主で、収縮能はほぼ保たれる。
d. 心筋は脂肪と線維に置き換わる。
e. 妊娠末期〜産後のみに発症する。

解答:b

解説:
DCMは、左室腔拡大+収縮力低下を特徴とし、駆出率低下型心不全(HFrEF)の代表。
僧帽弁輪拡大による機能的MRや致死性不整脈も合併しうる。
cはRCM、dはARVC、eは周産期心筋症の特徴。



問題5 肥大型心筋症(HCM)について正しいのはどれか

a. 主病態は左室拡張障害である。
b. 左室腔が拡大し、壁は菲薄化する。
c. 原因不明で遺伝性は知られていない。
d. 心不全を来すことはない。
e. 心室肥大を来す他の心疾患があってもHCMと診断できる。

解答:a

解説:
HCMは、左室(しばしば心室中隔)の著明な肥厚により、
• 拡張しにくくなる → 拡張障害が主病態。
多くはサルコメア蛋白の遺伝子異常を背景とする。
突然死リスクがあり、ICDの適応となることもある。

ここから先は

4,757字

¥ 100

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?