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〜その土地特有の風景〜



私は旅行が好きだ。

観光地や名所を見るのももちろん楽しいけれど、私にはもう一つ、旅行先で楽しみにしていることがある。

その土地土地のお宅・家を見ること。

特に、屋根を見るのが好きだ。

雪の多い地域に行くと、片流れの屋根が多かったり、屋根の材質が瓦ではなくツルツルだったりする。
屋根だけでなく、家の横に大きな灯油タンクがあったりする。

二重玄関になっていたり、玄関の軒先が大きかったりする。

信号が縦になっているのも、「雪が降るからか」と思うと面白い。

歩道を表す、先が赤い棒も、雪国ではずいぶん長い。

富山に行った時には、真っ黒な瓦の屋根が多かった。

田舎に行けば、「家」というより「屋敷」と呼びたくなるほど大きなお宅もある。

「こんなに広かったら、掃除も庭の手入れも大変だろうな〜」

なんて、勝手な心配までしてしまう。

どこだったか忘れてしまったけれど、屋根に鯱鉾が付いている地域もあった。

「屋根に鯱鉾がある!」
「かっこいい!」
とすごく感激したのに、写真を撮らなかった。

今思えば、撮っておけばよかった。
バカバカ私のバカ!

沖縄に行けば、屋根瓦が屋根に埋まっているように見えたり、玄関先にシーサーがいたりする。

どこだったか、塀の上に七福神が座ってる地域もあった。

同じ日本なのに、土地が変わると家の姿も変わる。

それを見つけるのが、私には間違い探しみたいで、すごく楽しいのだ。

「この屋根、雪が落ちやすいようになっとるのかな?」

「なんでこの地域は、こういう造りが多いんだろう?」

夫とそんなことを言いながら歩く。

夫は建築科だったので、建物を見るのが好きだ。

だから二人で「あの家、面白いね」「あれは何だろう」と話しながら歩くのも、旅行の楽しみの一つになっている。

旅行先では、観光地だけでなく、そこに住む人たちの「普通」を見る。

その土地では当たり前の家が、私の住んでいる場所から見ると、とても珍しく見える。

そういう違いを見つけているうちに、私はいつの間にか、旅行先で屋根を見るようになったのだ。

自分が何を楽しいと思うのかなんて、案外、自分でもやってみるまで分からない。

これも、人生実験。

次の旅行では、どんな屋根に出会えるかな。

楽しみ楽しみ❤️

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