「出来るようになった」と気づく瞬間 note37日目
気づいた時には、もう変わっていた
出来るようになった瞬間って、
その時には、あんまり気づかない。
あとから振り返って、
「あれ?出来てる」
と思うことの方が多い気がする。
発症したばかりの頃、
右手も右足も、本当に動かなかった。
このまま動かない人生になるかもしれない,
と覚悟もしていた。
でもリハビリを続ける中で
少しずつ変わってきた。
病棟にいた頃は、
体操の深呼吸ひとつとっても、
左手でしか出来なかった。
右手は、やっと
肩に上がるか上がらないか。
それでも,退院して、
通所リハビリに通うようになってからも、
少しずつ変わっていった。
みんなで体操をする中で、
右手の高さが、少しずつ上がっていく。
肩までだったのが、
耳の高さになり、
頭の高さになり、
気づけば、
頭の上の“ウサギの耳”みたいに
上がるようになっていた。
そして最初は曲がっていた腕も、
だんだん伸びるようになってきて、
最近は、
ピンと上まで伸ばせるようになった。
その時ふと、
「お! 普通の深呼吸できとるが!」
と気づいた。
発症してから、
2年3ヶ月。
やっと、
“カッコイイ深呼吸”
が、出来るようになったらしい。
でも、
その間に「出来た!」と思った瞬間は、
正直あまりなかった。
毎日は、
出来たり出来なかったりの繰り返しで、
劇的に何かが変わる日は、
一度もなかった。
それでも続けていると、
ある日ふと、
「あれ?前と違う」
と気づく。
出来るようになった瞬間は、
いつも静かにやってくる。
そして、
気づいた時にはもう、
少し前の自分とは違っている。
今は次の目標として、
パスタをくるくる巻いて、
最後まで自分で食べられるようになりたい
と思っている。
まだ少ししか出来ないし、
途中で疲れてしまうと、
フォークを落としてしまうこともある。
そんな時は、
結局左手で食べてしまうけど、
それでも、
前よりは確実に進んでいる。
出来るようになるって、
派手な変化じゃなくて、
こういう
「小さな違いの積み重ね」
なんだね、きっと。
だから、今日も とりあえず
やってみるか。
