妊活と口腔環境という仮説
ここまでの記事で男性妊活の現状について考えてきました。
現在の男性妊活は主に精子の状態を中心に語られています。
もちろん精子は妊娠にとって重要な要素です。
しかし身体全体という視点で見ると
まだ十分に語られていない領域もあります。
その一つが
口腔環境です。
口の中には多くの細菌が存在しています。
そしてその環境は全身の健康とも深く関係しています。
歯周病と全身疾患の関係は近年多くの研究で指摘されています。
例えば
・糖尿病
・心血管疾患
・早産
・アルツハイマー病
こうした疾患と口腔環境(主に歯周病原性細菌)の関係が議論されています。
もし口腔環境が全身に影響を与えるのであれば
妊活というテーマとも無関係ではないかもしれません。
私は歯科医師として日々診療をしています。
その中で一つ気になっていることがあります。
それは【唾液】の違いです。
唾液は人によって大きく性質が異なります。
ある人は非常にサラサラしています。
一方で糸を引くような粘性の高い唾液の人もいます。
この違いは単なる個人差なのでしょうか。
それとも身体の状態を反映しているのでしょうか。
もし唾液の状態が体内環境と関係しているのだとしたら
妊活というテーマともどこかで繋がる可能性があります。
これはまだ一つの仮説に過ぎません。
しかし男性の身体の未開拓領域を考える上で
口腔環境という視点はもう少し注目されても良いのかもしれません。
