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もう一度会いたい〜愛犬の死

もう一度、会いたい

神さま、お願いします。
あの子に会わせてください。

あの子がいた場所を
つい見てしまう朝があります。

いつも足元で丸まって寝ていたショコラ。


いつもの毛布。
いつもの足音、かしゃかしゃ。
爪が少し伸びた短い足で
フローリングを歩く。

いつもの気配。眠そうな目で見つめて。

もういないとわかっているのに、
身体だけが、まだ信じていない。

もう3年。
長いようで短くて。

気持ちの整理がついたようで
できなくて。

愛犬をなくすというのは、
動物を失うことではなく、

毎日の景色の一部を失うこと。

帰れば迎えてくれる存在。

車の音で気づき、ドアの向こうでは
私を見つめ、キュンキュン
足踏みしながらはしゃいでる。

黙って隣にいてくれるぬくもり。
こんなに部屋広いよ、六畳の中の
一角。
私の膝にお尻をつけて丸まる姿。

何もできなかった日も、
責めずに見つめてくれた目。

涙を流せば、
そっと近寄り、私の頬を舐めてくれ。

その全部が、
ある日から静かになります。



そして人は、
愛した分だけ後悔します。

もっと早く気づけたかもしれない。
もっと一緒にいられたかもしれない。
あの日、あの時、あの選択。

なぜ私は気づいてあげられなかったんだろ。

思い返しては、
胸の奥に小さな棘を刺してしまう。



でも


きっと、
あの子は違う景色を見ています。

足りなかったことではなく、
抱っこされたこと。

名前を呼ばれたこと。

帰宅の音に走ったこと。

そばで眠れた夜。

愛された記憶のほうを、
きっとたくさん持っていく。

きっと与えられたことに
感謝してくれていた。



いなくなって初めて知るのです。

こんなにも小さな身体で、
こんなにも大きく
家族を支えてくれていたことを。

ただそこにいるだけで、
救われていた日が
いくつもあったことを。

離婚後、中一で心細い息子を
守ってくれたのはあなただった。

お願いね、、、と夜勤にでるわたしに
いつも目を見つめてしっぽをふる。

どれだけあなたに助けられただろう。

息子が20歳になり私に言った。
ショコラの死は俺の人生を変えた。

ショコラは俺に教えてくれた、と。

何を?


と聞きたかったが、


息子とショコラのことだと
聞かなかった。



あなたは何年経っても家族。
本当に愛していた。

命日が近づくたびに
そうじゃなくても
ふと思い出し涙が溢れる。

泣いてしまう日があっていい。
写真を見返していい。
名前を呼んでいい。

忘れないまま、生きていい。

そんなわたしをどこかでみているかな。

悲しみは消えなくても、
いつか形を変えていきます。

涙だったものが、
やさしさになり。

痛みだったものが、
感謝になり。

寂しさだったものが、
心の中の居場所になる。



今日もどこかで、
しっぽを振っている気がする。

寒いでしょと毛布を
つけられた愛犬

こちらが空を見上げたときだけ、
少し近くに来てくれる気がする。

だから時々、話しかける。

ありがとう。
大好きだよ。
また会おうね。

その言葉は、
きっとちゃんと届いていると信じて。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


えがおプラスありがとうを込めて〜


大好きなショコラへ


母さんより

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