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『ストーンサークルの殺人』を布教させてほしい!

はじめに

2026年、早くも1ヶ月半が過ぎようとしていますが大きな大きな沼にハマりました。
そう『ストーンサークルの殺人』を1作目とするワシントン・ポーシリーズです。

『三体』三部作というとんでもなく読書カロリーを消費するシリーズを年始に読み終わったのですが、ずっと宇宙と向き合っていた自分はミステリー欲に飢えてました。
それはもう重厚であればあるほど良いです。

そんな気持ちで梅田の紀伊國屋を彷徨っていたのが1月某日。
なにやら評判の良さそうなミステリシリーズがあるぞと手を取ったのがこちらでした。

ええハマりました。どっぷりと。
通勤中もトイレもベッドでも常にこのシリーズと共にあり、
気づいたら2週間で4作目(グレイラットの殺人)まで読み終わっていました。

そこからふと我に帰ってきまして、
少しでも布教になればとnoteを書き始めた次第です
(もう十分にミステリ好きには知れ渡っていることでしょうけど)

あらすじはこちらをご覧ください!ドン!

イギリス、カンブリア州のストーンサークルで次々と焼死体が発見された。マスコミに「イモレーション・マン」と名付けられた犯人は死体を猟奇的に損壊しており、三番目の被害者にはなぜか、不祥事を起こして停職中のNCA(国家犯罪対策庁)の警察官「ワシントン・ポー」の名前と「5」の字が刻み付けられていた。

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感想パート(当然の如くネタバレにはご注意ください)

ワシントン・ポー登場

警察官「ワシントン・ポー」さんが主人公なのですが、なにやらやらかしたようで初っ端から停職中です。
しかも本人はおそらくあまり反省しておらず、暇になったのをこれ幸いと田舎に移り住んでワンコ一匹と牧歌的な生活を過ごしています。
確実に曲者。最高です。

そんなところに上司のフリン(女性)がやってきて、あらすじの事件と復職の件をポーに伝えます。
「俺は田舎暮らしを楽しんでるんだ!」とか言っちゃうポーですが、
内心「(警察の血が騒ぐぜ...!)」となってるのが可愛かったです。

ちなみにこのフリンさん、ポーの元部下です。
ポーのやらかしによって繰り上がり昇任をしており、現在はポーの上司という立場。
この元部下であり現上司というバランス感がなんとも尊いというか、
ポーもフリンの適性を認めた上で、立場を尊重しているのが2人の気持ちの良い関係を作り上げています。
ポー&フリンを語ると長くなりそうなのでまた別の機会に……。

そんなこんなでフリンに連れられ古巣のオフィスに向かうのですが、そこで周りのメンバーからイジメのような扱いを受けている女性をポーがなんとも暴力的な方法で救います。

もう1人の主人公ティリー

この女性が世間知らずのピュアすぎ天才分析官ティリー・ブラッドショーであり、ポーと何度もタッグを組むことになる方です。
ティリーについては4作目のここでとても上手く説明されているのでご覧ください。

マチルダ・”ティリー”・ブラッドショーは変わり者だが、いい意味での変わり者だ。彼女はオックスフォード大学からふたつの博士号を取得しているが、いまの首相が誰かも知らないだろう。円周率を千桁まで空(そら)で言うことができ、制止しなければ本当に空で言ってみせるだろうが、セックス・ピストルズとは何者かと問われても答えられない。彼女は十三歳で高等教育をスタートさせたが、それはオックスフォード大学の入学担当の教授が、娘さんのような”一世代にひとりいるかどうかの頭脳”には国が提供する以上の刺激が必要であると、彼女の両親を説得したからだ。
 専門は純粋数学だが、もっとも抜きん出ていたのが科学の分野だった。世界じゅうの国と民間企業から研究助成金を受け、当然ながら、その後もオックスフォードで職業人生をまっとうするものと期待されていた。しばらくは本人もそれで満足していた。
 やがてそうではなくなった。
 入学担当の教授が見落としていたのは──もしかしたら、意図的に目をそらしていたのかもしれないが──思春期直前に子ども時代を終わらせてしまうと、それなりの影響が出るという点だ。まわりに同年代の子がおらず、知的水準が異なる人に触れる機会がないと、社会的に常識とされる話し方や考え方に必要なスキルが磨かれない。その結果、思ったことをそのまま口に出し、言われたことをすべて信じる、世間知らずで邪気のない女性ができあがった。

グレイラットの殺人

「世間知らずで邪気のない女性」とっても上手くティリーのことを言い表しています。

このティリーとポーのはみ出し者凸凹コンビがこのシリーズ最大の魅力と言っても過言ではなく、
わりと凄惨で残酷な事件の中で清涼剤の役割を担っています。
この2人と関係性が近いキャラクターってあまりパッと浮かばないのですが、
天才と無骨な2人でいうと『SPEC』の当麻と瀬文がちょっと近いかな……?
決して恋愛にはならなそうだけど、お互いのことを認め合っていて、芯の部分で信頼している感じが。

本編に戻ります

ティリーが天才分析官ということを聞いたポーはいきなり泊まり込みの捜査に同行させます。
初めての現場同行にわくわくしてパンパンのリュックで現れるティリーがめんこいです。
しかも心配した親からポーに電話がかかってきます。
一瞬「毒親か……?」とか思ってしまいましたが、そりゃ幼少の頃から勉強漬けで育った我が子がいきなり殺人事件の現場に同行ってなったら心配どころの騒ぎではないですよね。

ここからは捜査・捜査・捜査。
ストーンサークルで殺人が起こるのは分かっているから全てを見張りたいんだけど、それができないほどイギリス内にはストーンサークルの数が多いという事実にびっくりする。

ポーのどこまでも事件を追い求める姿勢(やり方は問わない)とティリーの天才頭脳を駆使して事件を追っていくのですが、徐々に暗い暗い過去の事件との繋がりを見せ始め……、といったところでここからはなにを書いても核心に触れてしまいそうなのでここまで。


まとめ

この作品の魅力はなんといってもポーとティリーの関係、そしてフリンをはじめとしたキャラの立ったサブキャラ。
なによりチーム・ポーと一緒に捜査をしている感覚だと思います。
こんなにのめり込めるミステリを久しぶりに読みました。
海外小説でページ数も多いですが、翻訳のおかげかとっても読みやすいので、ぜひ先入観なく手に取ってみてほしいです。
そしてぜひ一緒に語りましょう。

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