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Woolrichって結局どんなブランド?

はじめに

ウールリッチの原点となった、古い毛織物工場をイメージ。

古着の仕入れに出向くと、知っているようでよく知らないブランドにたくさん出会います。

タグを見て「あ、このロゴ見たことあるな」と思いつつ、知らないブランドも数多い。
目につきやすいブランド、要は常連組というのはラックを見渡した瞬間に「あ、またあった」と目が止まる存在になります。

ウールリッチも、まさにその一つでした。
赤と黒のチェック、ちょっと土っぽいアウトドア感のあるウールシャツやジャケット。
「なんとなくアメカジブランド」「ダウンが有名なやつ」というくらいの印象しかなかったので、この機会に改めて歴史やラインを調べてみました。
せっかくなので、自分の備忘録も兼ねて、古着屋目線でまとめておきます。

ウールリッチとはどんなブランドか

ウールリッチは、1830年にアメリカ・ペンシルベニア州で生まれた、現存する中では最古級のアウトドアブランドです。
もともとは毛織物工場としてスタートし、伐採現場で働くワーカーやハンター向けにブランケットやウールシャツを供給していました。

南北戦争では軍用ブランケットも手がけ、極地探検隊のウェアも作るなど、「過酷な環境のための服」を長く作り続けてきた背景があります。

ブランドを象徴するのが、赤×黒のバッファローチェック。
分厚いウールシャツやジャケットに使われ、今でも「ウールリッチ=赤黒チェック」というイメージを持つ人が多いほど、アイコン的な柄になっています。

主なライン構成

ウールリッチの象徴的なプロダクトを並べたイメージ。

古着目線で押さえておきたいラインは大きく三つです。

一つ目は、ウールシャツやハンティングジャケット、マッキーノコートなどの「クラシックなワーク・アウトドアライン」。
バッファローチェックのウールシャツ、ブランケットコート、メルトンのハンティングジャケットは、どの古着屋でも一度は見かける定番どころです。

二つ目が名作アウター「アークティックパーカ」。
1970年代、アラスカのパイプライン工事に従事する作業員のために作られたのがルーツと言われ、極寒仕様のダウンパーカとして有名になりました。いまは街着としても使いやすいようにアップデートされ、高級ダウンパーカの代表格として認知されています。

三つ目が、ファッション寄りに振った「John Rich & Bros」や「Woolrich Woolen Mills」といったデザイナーズライン。
前者はヨーロッパ企画のタウンユース向けライン、後者は鈴木大器による再解釈コレクションで、アーカイブをベースにポケットワークやシルエットを遊んだアイテムが多く、古着市場でも別格扱いされることが多いです。

ウールリッチならではの特徴

象徴的なバッファローチェックと肉厚ウールの質感。

一番の特徴は、やはりウールのクオリティです。
肉厚のウールフランネルやメルトン生地は、とにかくタフで保温力が高く、多少のアタリや毛羽立ちが出ていても「味」に見えやすいのが強みです。
バッファローチェックやタータンなどの大柄チェックは、視認性を意識したハンティング由来のディテールでもあります。

アークティックパーカなどシェル系には、コットン×ナイロン混紡の高密度生地が使われ、防風性・撥水性と耐久性を両立。
中綿のダウン量もしっかり入っていて、真冬の東京ならインナーは薄手でも十分というレベルの暖かさです。
大きめのフラップポケットやハンドウォーマーポケット、コーデュロイ襟、チンストラップなど、細部の仕様も「見た目の可愛さ+ちゃんと理由があるディテール」になっています。

古着としての価値と選び方

古着としての価値が伝わる、選びたくなる一角のイメージ。

古着として見るときのポイントも整理しておきます。

ワーク・ハンティング系のウール物は、60〜80年代あたりのUSA製が特に人気。
タグのデザインやジップのブランド、チェック柄の雰囲気で年代をざっくり推測できます。

ウールの虫食いや袖口のスレはつきものですが、致命的でなければ「ヴィンテージらしい表情」として楽しむ人も多いゾーンです。

アークティックパーカは、「どこの工場のいつ頃の個体か」で価値が変わります。
古いUSA製や、初期のヨーロッパ企画のものは評価が高く、状態次第では安くはありません。

一方で比較的新しい個体は、機能面はそのままに中古価格がこなれているので、「高性能ダウンを現実的な価格で買いたい人」にはかなりお得な選択肢になります。

デザイナーズ系では、Woolrich Woolen Millsのジャケットやパンツが別格。
タグに「Woolen Mills」表記があり、ディテールが凝っているものは、単なるアウトドア古着ではなく、コレクションピースとして狙う人も多いです。

仕入れの現場でラックを見ていて、「あ、またウールリッチだ」と気付けるだけでも、古着の楽しさはぐっと増します。

なんとなく見過ごしていたブランドでも、歴史とラインを知ると、次に出会ったときの“見え方”が変わってくるはずです。

古着屋さんでぜひ思い出してみてください!

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