不登校の子に逆効果になりやすい関わり
43歳になり、昨年度末3月で
17年勤めた特別支援学校を退職。
現在主夫となり
保育園児2人と両親の介護をしながら
パラレルワークをしている。
現在、仕事のメインは
スクールカウンセラーをしている。
複業は
発達・不登校・親のキャリア支援【森の相談室】(準備中)
スクールカウンセリングでは
度々保護者さんと面談する機会がある。
特に多いのがやはり不登校。
私は息子達が毎日保育園に通っているし
元気でいてくれているので
親御さんの心境を重ねつつも
察することしかできない面もある。
その分、専門的な視点や
親として共感できる感覚を通して
お話を伺ってスッキリしていただいたり
問題に一緒に向き合うように
意識をしているが
何事も当事者でなければ
その苦しみの核は
完全には分かり得ない。
その上で今日の内容を綴っていく。
不登校の相談を受けていると
親御さんからこんな言葉をよく聞く。
「この子のためを思って言っているんです」
「甘やかしてはいけないと思って」
「将来困らないように、今のうちに…」
どれも愛によるものだし
絡まる色々な問題を解くためにも
すぐに解決したい思いがあると思う。
私も息子たちが通ってくれているから
こうして仕事ができているのだし
悩まずにいられる。
当事者のお子さんや親御さんは
社会生活がままならない方だっている。
だからこそ、その気持ちが分かる。
親御さんたちと同じ立場なら
私も同じように言うし考えるだろう。
でも関わり方によっては
子どもを
回復から遠ざけてしまうことがあるのも
悲しいけど事実。
今回は、不登校の子どもに対して
逆効果になりやすい「良かれと思って」
の関わり を整理しながら
一般的な言い方になるが
(不登校の子の状態や段階、家庭状況はそれぞれ)
どう関わると良くないのか、
またどう関わると回復につながりやすいのかを
大まかにお伝えしたい。
1,避けたい関わり方
① 正論で説得しようとする
「行かないと将来困るよ」
「みんな頑張って行ってる」
「理由があるなら言いなさい」
大人としては、もっともな言葉。
でも、不登校の子どもの多くは
頭では分かっているけれど
心や体が動かない状態にあることが多い。
正論は、
「分かってるのにできない自分」 を
責める材料になりやすく
自己否定を深めてしまいがち。
代わりにできる関わりとして
・説得よりも「今つらいんだね」と
状態を言語化する
・どんな状態なのかを共感の姿勢で
聞き取ってあげる
・解決策を急がず、まずは安心を積み重ねる
② 理由探しを急ぎすぎる
「何が原因なの?」
「誰かに何か言われた?」
「学校で何があったの?」
問題解決のために
理由を知りたいのは自然なこと。
ただ、回復前の段階で
探偵みたいに理由を掘り下げすぎると
子どもは追い詰められてしまう。
不登校の初期〜回復途中では
本人も理由をうまく言語化できないこと
がほとんど。
代わりにできる関わりとして
•理由探しより「今どう感じているか」を尊重する
•話したくなるまで待つ姿勢を見せる
③ 早く元に戻そうとする
•「いつから行けそう?」
•「少しずつでも行ってみたら?」
•「このままじゃ心配で…」
回復には段階がある。
回復期 → 停滞期 → 再挑戦期
この順番を無視して
いきなり再挑戦を促すと
一時的に動けても
再び強く崩れてしまう ケースが
少なくない。
また、親のことを信じられなくなり
より固いシェルターにこもるように
なる場合も考えられる。
代わりにできる関わりとして
•「今は回復期かもしれない」と見立てる
•行動よりもエネルギー回復を優先する
④ 親の不安をそのままぶつけてしまう
先にも書いたが、親御さん自身も
将来への不安、周囲の目、焦りや孤独感など
多くのものを抱えていらっしゃると思う。
ただ、その不安を子どもに向けてしまうと、
子どもは 「自分が親を苦しめている」 と
感じやすくなってしまう。
代わりにできる関わり
•親の不安は「親の課題」として外で整理する
•子どもには安心と安全を届ける役に徹する
⑤ 何もしない=見守り、だと思ってしまう
「口出ししないようにしています」
「本人に任せています」
これは一見よさそうだが
関心まで引いてしまったり
管理を手放したりだと逆効果に。
見守りとは
放置 ではなく 静かな伴走。
お分かりの方が多いと思うが
意外と大変なこと。
代わりにできる関わり
•心の状態を見ながら日常の声かけは続ける
•学校以外の話題で関係を保つ
2,回復への近道
不登校の回復で一番大切なのは
「このままの自分でも大丈夫だ」と
感じられる時間。
親ができる最大の支援は
正しいことを言うこと ではなく
安全な居場所であり続けること。
焦らずにいることはとても難しいし
根気のいることだと思う。
でもその上で
関わりを少し緩めることで
子どもの内側のエネルギーが
戻ってくることを見守る。
私たちもきっと似た経験をしているはず。
人間関係や失敗続きで
傷ついた状態の時に
会社に行くのが辛いように
学校という場所が恐ろしく
感じてしまうときもある。
ゆっくりと回復を待って
学校に意識が戻るのを
できるだけ見守ってあげたいもの。
3,例外
ただし、不登校傾向になっていても
ひとつだけ例外のパターンがある。
それは、ゲームへの依存。
ゲームについては
親がしっかり管理しなければならない。
ゲーム障がいは世界保健機関(WHO)が
2019年に正式に病気として認定した
依存症。
これについては
アルコールや麻薬と同じくらい
依存度が高い。
にも関わらず
規制が無いし
治療法もほぼ無いに等しい。
壮大な社会実験中と言えると思う。
長時間ゲーム→やめられない→生活リズム狂う
→ゲーム手放せない→不登校→ゲーム依存
このループに入らないためにも
ゲーム依存だけは
親が管理したり干渉したりする必要がある。
これについては
次回綴っていきたい。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
