AメロBメロサビから解き放たれろ〜KYのすゝめ〜
Aメロから入りBメロで雰囲気が一変。そしてサビでぐわっと盛り上がる。そして間奏を挟んでから2番が始まり、またAメロが流れる。
多くの邦楽が取り入れているであろうフォーマットである。
ポップスだろうが、ロックだろうが、演歌だろうが、このフォーマットを聴かないことはない。
このフォーマットはカラオケで歌う時にとても便利であり、1番しか知らないテーマソングでも、歌詞もよくわからぬまま満足に歌い切ることができる。
Cメロというトラップもあるが、曲全体から見ればほんの一部に過ぎず、「何これ~アハハ」と苦笑いしておけば何の問題もないだろう。
ボカロ界においてもこれは変わらない。
ryoしかりハチしかりwowakaしかり、いわゆる大物Pと呼ばれる方々のヒット曲だって大体はこのフォーマットに沿っている。
中にはマトリョシカの「あなたとわたしでランデブー」のように本来Aメロが入るところにCメロと呼ぶべきものが入ることもあったり、こないだ紹介したマーメイドも「め」の人が指摘したように2番がないかのような構成もあったりするが、そこは苦笑いで済むレベルであろう。
しかし、中にはフォーマットを無視し、空気を読まない(KY)構成でカラオケで困らせる曲を作る方々がいる。
今回紹介するのは、KulfiQさんとYMさんである。
お前それが言いたかっただけだろという声が聞こえるが、そんなことは無視して楽曲を紹介する。
まずKulfiQさんから
まずはこの曲
リンの力強い声と激しいロック そして大切な人を亡くした悲しみが印象的なこの曲
1番のサビに当たる"君がいなくて、いなくて~"の所が2番だと"キミが いない この部屋~ "の所で1番のサビの繰り返す所をより多用して繰り返して、1番より激しく感情の揺れを表している。
また、1番のサビの締めは"ああ 孤独は嫌だよ"の部分はスパッと切れているのに2番のサビ"開けておいてください"は締めに入らず、"ほら、やっと~"で大締めを迎える。加えて、Bメロに当たる"ほら 扉 鍵穴~"の部分が2番だと無くなっている。
変化に富んだ曲であるが、これはまだ序の口である。
ミクのか細い声が印象的なこの曲
1番はAメロ×2 Bメロというよくある進行だが、Aメロの比重が大きく、がっつり聴かせてく。そして、Bメロが終わり、少し長めの間奏が終わり、サビに入る。
2番はいつも通りAメロから始まるが、こちらはすぐBメロに入る。しかし、Bメロの終わり方は1番と変わっていてまた間奏に入る。その間奏も途切れると三拍子が延々と続く。
転拍子の曲はそこそこあるが、大体は箸休め的な使われ方をしている。しかし、グレイシアではメインディッシュ的扱いを受けている。 通常このようなCメロ的役割のパートは、短いながら次のサビ等に繋げるが、グレイシアは本当に長い。長い分、次への盛り上がりがゆったりと展開される。
そして、溜めのサビに入る。同じサビのはずなのに、全く持って別の旋律に聴こえてしまう。そして、最後のサビ、”愛も希望も夢も全部、全部 その名前に込められていて”とこの曲全てを詰め込んだような濃さがある。
ろくに聴き込みもせずカラオケに行くと大火傷を負う(経験談)。
YM
ご存じ、YMさんの伝説入り曲
この曲は"Aメロ×2 サビ Aメロ変形 Cメロ? 半音上がったサビ"
と3分の間にこれでもかと展開を盛り込んでいる。
短くて覚えやすいからそこまで疑問に思わなかったが、構成という視点から聴くとなかなかイレギュラーな曲だと思える。
ころころ変わるのは人格だけではなかったようだ。
元は秋赤音氏への書き下ろし曲
この曲の特徴はサビに入るまでとにかく焦らされるところにある。
最初はイントロ代わりの”進むべき道を探すんだ ~”というつかみのパートから入る。そして”あたしを呼ぶのはだーれーだあああああ!”と一気に曲へと引き込む。
その後は普通にAメロ"誰にも頼らない~"Bメロ"でもね~"から来て、サビに入るかと思いきや、"本当の愛を~"と多分これはサビじゃない、少し溜めが入ったかいや溜めにしても長いパートが来たと意表を突かれる。
さあ、溜めらしきところも終わったぞと一息つくと"遠くから~"という真の溜めが始まる。まだサビじゃないのか、もはやこの曲にサビはないのかと思い始める。
この真の溜めが終わると、"たたた大変だ~"とサビに入るのだが、ここまで聴くとこれがサビなのか疑心暗記に陥る。この部分は何度も繰り返されるのでサビのはずである。
その後短く間奏を挟みBメロから2番が始まる。しかし、このBメロも変形したもので、溜めの役割を果たしてから、間奏、サビへと繋がっていく。
カラオケで歌う時、どこに力を入れて歌うか本当に迷う名曲である。
他にもっと曲はあるのだが、これ以上書くと冗長となるので、後は両人のマイリストを参照して欲しい。
特にYMさんはフォーマットを無視する曲がたくさんあるので、様々な変化球に向き合ってもらいたい
グレイシアはSQUARE FALL、キミナシビジョンはBRAVERLIZEというKulfiQさんの個人アルバムに収録されているが、どちらも販売を終えているので、TSUTAYAでレンタルするしかない。
十面相は多くのCDに収録されているが、YMさんのメジャー1stアルバム、センセーショナル大革命に、colorful ver.も含めて収録されている(シークレット扱い)
ホントハドッチは2ndアルバム、センセーフコクに収録されている。
これら2枚をそろえれば、ほとんどのYMさんの曲を網羅したことになる。計4枚のアルバム、年末にアニメの円盤を借りる時にチェックしよう。
追記
『め』の野郎にパクられたこと報告致します。
奴の極悪ぶりを上のリンクから見てください。
