「やめる」という選択が、いちばん勇気がいる理由
新しいことを始めるのは、案外たやすい。
ダイエットのために運動を始める。
集中したくてスマホ断ちをする。
体調を整えたくて夜更かしをやめる。
こうした習慣を変えるチャレンジは、決意さえすれば始めることはできる。
でも、なぜか続かない…
結局のところ、始めることより「やめること」のほうが何倍もむずかしいからだと思う。
それは、行動の問題ではなく「自分」との別れに近いから。
過去の自分にしがみついてしまう理由
人は無意識のうちに過去の自分とつながり続けようとする。
夜更かしをしていた自分。
イライラを抑えられない自分。
先延ばし癖が抜けない自分。
こうした「クセ」のような行動をやめることは、
ある意味自分の一部を手放すことになる。
だから、
やめる=自分の一部を否定するような気持ちになる。
そして心のどこかでこう思ってしまう。
「だって、これが自分だし」
「今さら変わったところで遅いし」
「そう簡単には変われないよ」
そう、やめるって実はアイデンティティの再構築なのだ。
ただの習慣じゃない
生き方そのものに関わってくるからこそ難しい。
「やめたい」を「変わりたい」に変えるヒント
じゃあ、どうすれば「やめる」をうまく乗り越えられるのか?
ヒントは、小さな言葉の使い方にある。
・自分に新しい肩書きを与える
たとえば、夜更かしをやめたいなら「私は朝型の人間なんだ」と言ってみる。「そういう人になる」と決めるだけで行動が変わり始める。
・「〜しない自分」ではなく「〜する自分」を定義する
たとえば「甘いものを食べないようにしよう」ではなく、「私は自分の身体をいたわる人間だ」と思ってみる。やめることにフォーカスするより、新しい価値観を掲げた方が続きやすい。
・やめた先にある「嬉しい未来」を具体化する
習慣を変えるのは、未来の自分を少しでも信じられるかにかかっている。
たとえば「朝型になったら、こんなカフェで朝活してるかも」と妄想レベルでもいいから描いておく。未来の自分を「好き」になれる工夫をしておく。
習慣を変えるとは、「自分を育て直すこと」
大人になってからの習慣改善は
「正解にたどり着くこと」ではなく、
「どんな自分で在りたいか」を問い直す時間だと思う。
やめられない自分を責めるのではなく、
やめたいと思えた自分の心にそっと寄り添ってみる。
そうすれば、少しずつ、
過去の自分との距離感も変わってくる。
そしていつか、
こう言えるようになるかもしれない。
「私はもう、あの頃の私じゃない」と。
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