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「早くから現場に出る」ことの意外な落とし穴【コラム】

皆さんこんにちは。
新卒の方はそろそろ社会人生活に慣れてきた頃でしょうか。
すでに現場に出ている人も多いと思います。
実は、フリーダムでは新卒入社からすぐに現場配属をしていません。
もちろんそこには理由があります。

今回はその理由と、若手の住宅設計者が成長するために持っておいた方がいい考え方について、お話ししていきたいと思います。

〈著者プロフィール〉



「研修」より「現場」?

フリーダムの新卒設計者と話す機会があると、度々「早く現場に出たい」という声を耳にします。

確かに、建築業界、特に住宅設計を行う組織では研修期間を長く設けているところはほとんどなく、新卒であってもすぐ現場に入って仕事を覚えていくというケースが大半です。

OJTという形で現場に触れながら知識を身につけていくパターンもあれば、それすらもなく、手探りに学びながら業務を進めていかなければならないこともあるかもしれません。

そんな中、フリーダムでは座学や実地研修を行う期間をはじめ、新卒者向けの教育に特化した部署でトレーニングを兼ねた業務を行う期間を設けています。

ずっと研修ばかりしているように思われるかもしれませんが、そうではありません。
新卒者が所属する部署では、現場と完全に切り離された内容を扱うのではなく、実際に動いている案件の一部を受け持ちます。
業務内容は現場に近い反面、部署には教育専門の担当をつける、という現場に出さなくても教育ができる仕組みを整えています。

「研修よりも早く現場に出た方が仕事を覚えられるのではないか?」
と思う方も多いと思います。

しかしながら、その考えには落とし穴があるのです。


「仕事ができるようになる」とは

もちろん、早くから現場に出ることで、すぐに使える知識を身につけることができます。
しかしそれはあくまで「現場を動かすための知識」であり、一定の枠組みの中に止まります。
例えば、在来工法の木造住宅のみ、仕様もすでにほとんど決まっている、という会社の場合、現場で使うことのないRC造の知識を身につけている時間はもったいないですよね。
このように、知識に偏りが出がちなのです。

理想的な形は、現場で即効性のある知識を身につけつつ、自主的にそれ以外を補完するような汎用性のある知識を得ていくという形になりますが、なかなかそれをできるほどの余裕を作れることはほとんどないというのが現実的なところでしょう。

また、若手のうちは、現場に必要な知識さえあれば、十分組織の中で活躍できる「仕事ができる人材」になれるのも事実です。

ただ、そのまま30代、40代と進んでしまったらどうでしょうか。
もちろん、マネジメント側に立つなどキャリアパスを見つけていく人もいると思います。
しかし現場一本でいた場合、早く現場に適応できる若手が増えていけば、どんどん自分の可能性は狭まっていく一方です。
その時点から幅広い知識を身につけ始めようと思っても、忙しさやライフステージの変化などでやはり余裕がない、という状況になってしまうことも多いと思います。

早く現場に出ることの落とし穴は、長い目線でのキャリアが見えづらくなることなのです。


20代はどう過ごすべき?

早いうちから現場の知識を身につけることで、一人前として活躍できるようになるまでのスピードが上がることは事実です。
そのため、早くから現場に出ることが100%悪いことというわけではありません。
また、最初は数多く現場をこなしていく方が、収入も増えていきます。

ただ不思議なことに、5年後、10年後を見据えると、現場にとどまらない幅広い知識がある方が将来的な収入は逆転していく傾向にあるのです。
私自身の周りをはじめ、採用担当として数多くの設計者を見てきて、40代以降の差は特に大きく感じます。

では、20代をどのように過ごすのがいいのでしょうか。
私は、現場に出る前に、さまざまな場面で応用のきく知識を確実に身につけていくということが重要だと考えています。

もうひとつ、様々な年代の設計者を見ていて思うのは、若手は早く現場に出たいと感じている一方、30代以降のある程度経験を積んだ設計者たちは「若い頃に細かい部分まで知識をつけておけばよかった」と感じる人が多いということです。

このことからも、長期的にキャリアを考えた時、20代のうちに何をしておいた方がいいかということを感じていただけるかと思います。


最後に

丁寧な研修が将来のためになる、と頭ではわかっていたとしても、周りが現場に出ているという話を聞くと不安になることもあるかもしれません。
新卒当時の私もそう感じることがありました。

ただ、それは学生時代にテストの点を共有する感じと近いのではないかと思います。
今、周りを気にしてもしょうがないということです。

重要なのはこの先の自分のキャリアです。
住宅設計に関わる人材として長く活躍していくにはどうしたらいいのか。
その考え方をぜひ頭に置いておいていただきたいと思います。

フリーダムでは、長期的な活躍を個人の努力に委ねるのではなく、組織としてサポートしていきたいと考え、先述のような研修体制を整えています。
もっと詳しく知りたいという方は、説明会はもちろん、カジュアル面談にもお気軽にお申し込みいただければと思います。

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