軍師の流儀 第149話 乳母子の城
大坂城の朝は、音を失っていた。
幼い秀頼を守る大野治長と、豊臣家の形を守る片桐且元。
二人の手が見つめる城は同じでも、守ろうとするものは少しずつ違っていく。
そして海から届いた、名も宛先もない黒塗りの箱。
それは献上品ではなく、城の誰が受け取るのかを問う一つの問いだった。
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