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ライティングスキル|読みやすい文章の秘訣。代名詞・表記・改行・結論配置から考える技術

成島です。@freeowner171 

「文章が読みやすい人と、読みにくい人の差は何ですか?」

文章というのは、
書き手が思っている以上に、
読み手の脳に負荷をかけています。

意味を理解する。
主語と述語をつなぐ。
文脈を保持する。

こうした処理を、
読者は無意識にやっています。

だからこそ、
読みやすい文章を書くというのは、
単に「うまく書く」ことではなく、

読者の脳の負担を減らすこと
だと考えた方がいいです。

今日はその観点から、
読みやすさを大きく左右する
4つの要素を整理します。


読みにくさの正体は「参照コスト」にある

まず、
かなり見落とされやすいのが
代名詞です。

これ、それ、あれ、その商品、
その方法、こうした内容…

こういった言葉は便利です。

文章を短くできますし、
くどさも減らせます。

でも、使い方を間違えると
一気に読みにくくなります。

なぜかというと、
読者は代名詞を読むたびに、

「それって何を指していたっけ?」

と、頭の中で解決を
しなければならないからです。

たとえば、

「その商品を手に取り、これを確認したところ、
あれが気になりました」

こんな文章があるとします。

極端な例ではありますが、
実務でも似たことはよく起きています。

この文章を読んだ人は、

「その商品って何?」
「これって何?」
「あれってどれ?」

と、一瞬止まります。

つまり、文章を前に進めながら、
同時に過去を参照しなければいけない。

かなりストレスですよね…


特に、スマホで流し読みしている
読者にとっては致命的です。

だから、代名詞は使わない方がいい、
という話ではありません。

重要なのは、
読者に「戻って考えさせない」ことです。

たとえば、

「商品を手に取り、
パッケージを確認したところ、
賞味期限が気になりました」

このように書けば、
読者は前に進むだけで意味が取れます。

読みやすい文章は、
情報が高度だから読みやすいのではなく、

読者が迷わないように
書かれているから読みやすい
んですよね。


意味だけでなく「視認性」でも決まる

次に大事なのが、表記の問題です。

文章は意味の伝達だけでなく、
見た目でも読まれやすさが変わります。

特に日本語は、
漢字・ひらがな・カタカナが混在するので、
視認性の設計がかなり重要です。

よく言われるのが、

漢字3割・ひらがな7割

くらいが読みやすい、という話です。

もちろん絶対的な
法則ではありません。

でも、実務感覚としては
かなり近いです。

漢字が多すぎると、
文章が硬く重く見える。

ひらがなが多すぎると、
今度は輪郭がぼやける。

つまり、読みやすさは
意味の問題だけではなく、

文字の密度と視覚的リズム

にも左右されます。

特に丁寧語は、その典型です。

たとえば、

× 下記をご確認下さい
〇 下記をご確認ください

この違いですね。

「下さい」と漢字で書くと、
やや硬く、視線も引っかかりやすい。

一方で「ください」とひらがなにすると、
柔らかく、流れやすくなります。

もちろん、文脈によっては
漢字表記がふさわしい場合もあります。

(厳密にいうと、give me という意味のときは「下さい」、
丁寧語としての補助動詞のときは「ください」です)

ただ、一般的な読み物、
メルマガ、セールス文章、
SNS、noteのような媒体では、

ひらがなに寄せた方が体感的に
読みやすくなることが多いです。

文章を書くときは、
内容だけでなく、
目に入った瞬間の圧迫感まで
意識した方がいいです。


改行は「見た目の装飾」ではなく「理解の補助線」

改行を軽く見ている人は多いですが、
実はかなり重要です。

特にスマホ時代の文章では、
改行が読みやすさを大きく左右します。

なぜなら、読者は今、
横に読むというより、
縦に流しながら読んでいるからです。

人間の眼球運動は、
長い横移動より、
短い縦移動の方が負担が小さい。

だから、スマホで読む文章は、
横に詰めるよりも、

縦に流した方が
圧倒的に読みやすいんです。


たとえばメルマガで、
1段落が5〜6行もあると、
それだけでかなり重く感じます。

逆に、適切に改行されていれば、
内容が多少難しくても読めます。

ここで大事なのは、
改行を単なる見た目の問題に
しないことです。

改行には役割があります。

  • 意味の区切りを見せる

  • テンポをつくる

  • 強調を入れる

  • 次の一文への期待をつくる

(「つくる」も曲者で、作る、創る、造ると微妙に違うので、
ひらがな表記にすることが多いです)

さらに、空行にも意味があります。

文章では直接表現しにくい
“間”や“呼吸”を、
空行で作っているんですよね。

つまり改行とは、
レイアウトではなく、

理解と感情のリズム設計

なんです。


わかりやすさの基本は「先に着地を見せる」こと

最後は、文章の構造です。

わかりやすい文章の基本は、
やはり

結論から書くこと

です。

これは本当に大事。

なぜなら、読者は最初に
「この話はどこに向かうのか」
が見えないと、不安になるからです。

たとえば判決文は、

「被告人を懲役〇年に処する」

と、まず結論が来ます。

その後に理由が続く。

これはかなり合理的です。

ビジネス文章も同じで、

  • 何を言いたいのか

  • どんな結論なのか

  • 何を持ち帰ればいいのか

これを先に示した方が、
読者は安心して読み進められます。

もちろん、
コピーライティングの世界では、
あえて結論を遅らせる技術もあります。

興味を引っ張るために、
順番を崩すこともある。

でも、それは
基本を理解した上での応用です。

まずは、

結論 → 理由 → 具体例

この基本形を押さえる。

ここができるだけで、
文章の伝わり方はかなり変わります。


読みやすい文章とは「脳にやさしい文章」のこと

ここまでをまとめると、
読みやすい文章とは、

  • 代名詞で迷わせない

  • 表記で圧迫しない

  • 改行で視線を助ける

  • 結論を先に置いて不安を減らす

こうした配慮が積み重なった文章です。

つまり、読みやすさとは、
文才の問題ではなく、

認知負荷のマネジメント

なんですよね。


文章がうまい人は、
難しいことを言っているから
すごいのではありません。

読者が途中でつまずかないように、
見えない段差を先に削っている。

それが本質です。

もし今、
「内容は悪くないはずなのに、なぜか読まれない」
と感じているなら、

表現を派手にする前に、
まずは

読者がどこで止まるか

を見直してみてください。

読みやすさは、
才能ではなく、設計でかなり改善できます。


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