瞑想がいいとは聞くけれど、目を閉じると不安になるあなたへ
――クリヤー・ヨーガという提案
瞑想がいいらしい、という話を、
きっと一度は聞いたことがあると思います。
心が落ち着くとか、
不安が減るとか、
集中できるようになるとか。
けれど、いざ座って目を閉じてみると、かえって不安が増してしまう人も少なくありません。
わたしが、まさにそうでした。
最初の頃は、目を瞑ると怖いイメージばかりが湧いてきて、落ち着くどころか、動悸がしてくることもありました。
こういった反応は、脳が溜め込んでいた感情を整理しようと頑張っているサインです。決して「瞑想が向いていない」わけではありません。
そのまま、ネガティブな気持ちを無理に追い払わず、「いていいよ」と認めると、不思議とスッと消えていくことがあります。
次第に、そうしたイメージすら湧かなくなり、
静かな瞑想に入れるときが、少しずつ訪れるようになりました。
ただ、否定的な想念が渦巻いているときは、いきなり深い静寂に入ろうとしても、むずかしいものです。
そこで提案したいのが、日常の中で心を浄化していく、クリヤー・ヨーガ=「浄化のヨガ」という考え方です。
いきなり瞑想しなくていい
クリヤー・ヨーガは、瞑想したり、マットの上でポーズを取る練習のことではありません。
日常の中で、行動や在り方を整えていく実践法です。
いわば、深い瞑想に入る前に「心の土壌を耕す」準備段階。
3つの実践があります。
① タパス ― 自分との小さな約束を守る
タパス(Tapas)は「熱」や「自制」を意味します。
現代ヨガでは「自分のために、決めたことを淡々と続ける力」と解釈すると良いでしょう。
たとえば、
• 朝起きたら、感謝の言葉を唱える
• 仕事の合間に3分だけ、目を閉じる
• 布団に入ったらスマホを見ない
• 寝る前に5回、ゆっくりと深呼吸をする
どんなに小さなことでもかまいません。
もし、いま起き上がれないほど調子が悪いのだとしたら、「ただ一日を生き延びる」
そう決めて過ごすだけでも、その人にとってのタパスです。
大切なのは、もし出来なかった日があっても「そんな日もある」と許し、翌日また淡々と始めること。
自分へのやさしさも、タパスの大切な要素。
その反復が、揺るがない心の土台になっていきます。
② スワディヤーヤ ― 自分を静かに観察する
スワディヤーヤ(Svādhyāya)は、「自己学習」や「自分を観る」という意味です。
本や先人たちの言葉から、知恵を得ること。
そして、何より大切なのは「今の自分の状態」に気づくことです。
• 「あ、今自分はイライラしているな」
• 「肩に力が入っているな、緊張しているんだな」
• 「また、あの時のことを後悔しているな」
そんなふうに、少し距離をとって自分を眺めると、感情の波に飲み込まれにくくなります。
noteでご自身の気持ちを綴ってみることも、立派なスワディヤーヤです📚✨
③ イーシュワラ・プラニダーナ ― 結果を手放し、ゆだねる
最後は、「大きな流れにゆだねる」こと。
やるべきことを精一杯やったら、あとの結果は天に任せるという在り方です。
「結果がどうであれ、いまのわたしに必要なことが起こる」
そう思えたとき、心は少し柔らかくなります。
それはあきらめではなく、自分と、自分を取り巻く世界を信頼することなのだと思います。
まとめ
クリヤー・ヨーガの練習は、不安や悩みを一瞬で消し去る魔法ではありません。
けれど、
タパス(続けること)
スワディヤーヤ(気づくこと)
イーシュワラ・プラニダーナ(手放すこと)
この3つを積み重ねていくことで、
心の中に、少しずつ安心感の根っこが育っていきます。
その状態で瞑想に入ると、その効果を体感しやすくなると、わたしは感じています。
小さな一歩を、今日から
もし今、心がざわざわしているなら、
少しだけ窓の外、空の色を眺めてみてください。
そして、自分ではどうにもできないことがあるなら、深く吐き出す息と一緒に「あとは天にゆだねよう」と、そっと呟いてみてください。
ヨガの世界で大切にされる言葉があります。
Practice, practice, practice.
(とにかく実践、実践、実践)
小さなことでもいい。
下手でもいい。
たまに忘れても、また思い出せばいい。
自分を整える小さな行動の積み重ねは、
いつしか驚くほどの癒しをもたらしてくれます。
今日、あなたが自分と交わした「小さな約束」は何ですか?
どんな些細なことでも、それがあなたのクリヤー・ヨーガの第一歩です🪷
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
この記事が、ほんの少しでもあなたの役に立ったらうれしいです🎐
