🥁低音はEQする前に「長さ」を整える|Kickを太く、808をクリアにする実践テク
こちらは販売部数に応じて価格が変動します。
・今現在は、¥500 限定10部 で販売しています
・次回以降、¥1,000 限定10部 で販売再開予定
Kickをもっと太くしたい。
808がモコモコして抜けてこない。
低域のミックスでこんな悩みが出たとき、最初にEQを開いていませんか?
Kickが細ければ100Hz付近をBoostする。
808が濁っていれば80〜100Hz付近をCutする。
もちろん、それで解決することもあります。
ただ、僕が低域を処理するときにEQより先に確認するものがあります。それが、
音の「長さ」です。
低域の問題は、周波数だけでなく
どれくらいの時間、その周波数が鳴り続けているのか
によって大きく変わります。
Kickは「長いほど太い」とは限らない
Kickを太くしたいとき、
「低音が足りない」
と考えてLowをBoostしたくなると思います。でも、KickのDecayがすでに長い状態だったらどうでしょうか。
Kickが
ドォォォン
と鳴り続け、その途中からBassや808が入ってくる。すると低域が時間的に重なります。結果として、
モコモコする
アタックが分かりにくい
Kickの輪郭がぼやける
Bassとの境界がなくなる
という状態になります。面白いのは、この状態でも人間の耳には
「Kickが細い」
と感じることがあることです。低域そのものは十分あります。むしろ多すぎるくらいです。でも輪郭が見えないので、前に出てこない。
そこでさらに100HzをBoostすると、低域は増えたのに、もっとKickが見えなくなることがあります。こういうときはEQではなく、
Kickを少し短くする
だけで改善する場合があります。Decayを少し短くすると、Kickの後ろに空間ができます。するとアタックが見えやすくなり、Bassのスペースも空きます。結果として、
低域を増やしていないのにKickが太く感じられる。
これが今回一つ目のポイントです。
808が濁る原因も「長さ」かもしれない
808でも同じことが起こります。例えばMIDI上では、
1音目の808がまだ鳴っている
↓
次の808が鳴る
↓
低域が重なる
↓
さらにKickも入る
という状態。
このときアナライザーを見ると、80Hzや100Hz付近に大量のエネルギーが出ています。そこで、
「この辺を削ろう」
となりやすい。でも、本当の原因が
前の808が長すぎること
なら、EQで周波数を削っても、音が重なっている時間自体は変わりません。
だからまず、
MIDIノートの長さ
808のDecay
Release
Glide
次の音との隙間
Kickと重なっている時間
を確認します。
808も、
長く鳴らせば太くなる
とは限りません。
ほんの少し短くするだけで次のKickや808との間にスペースができ、低域の輪郭が急に見えることがあります。
結果として、音量を上げていないのに
808が大きく、太く感じられる
場合があります。
低域は「量」だけでなく「時間」で考える
Kickと808。
一見別の話に見えますが、共通しているのはここです。
低域の量だけで判断しない。
例えば100Hzが多いなら、
「100Hzを削る」
と考える前に、
100Hzがいつまで鳴っているのか
を見る。
Kickの低域が300ms残っているのか。
150msで消えているのか。
808が次のノートまで伸びているのか。
Kick直前に少し空間があるのか。
これだけで、同じ周波数バランスでも聞こえ方は大きく変わります。
だから僕は低域を処理するとき、
周波数 → EQ
とすぐ進むのではなく、
長さ → 重なり → タイミング → 必要ならEQ
という順番で考えます。
今回の有料パートでは、
Kickをどのように短くしていくのか。
808のノート長をどう決めるのか。
DecayとReleaseの違い。
Glideがある場合の注意点。
Kickと808を一緒に鳴らしたときに何を聴けばいいのか。
そして最後に、どの段階でEQを使うのか。
実際のミックスで使える形まで掘り下げていきます。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
