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kasane_ougi
【詩】 『Mill』
Mill
あなたのふとももに ふくらはぎに
わたしの脚を絡めたとき
かけた毛布よりあたたかな
あなたそのものに
ぬくもりに とけてしまう
あなたの首筋を 喉仏を
草花の朝露が 茎をつたうように
わたしの濡れた唇が 輪郭をなぞる
あなたの手 五本の指
氷柱のように透き通った指
わたしを撫で 頬を打ち
流れる涙を拭う
あなたとわたしが重なるとき
わたしは みる
目の前のあなたではない
あなたを通して その奥
そのさきにある 何かをみる
見つめ合いながら
あなたではない
何かをみている
