玉の輿を夢見た女、破産する②本当は、玉の輿とは真逆の場所にいた
前回、脳内お花畑全開だった少女時代の話を書いた。
「絶対玉の輿に乗る」
中学生の私は、本気でそう言いふらしていた。
今思えば、恥ずかしいを通り越して痛い。
でも当時は本気も本気、大真面目だった。
そして時は流れ、私は結婚を決めた。
母に報告したとき、こう言われたのを今でも覚えている。
「どこの玉の輿と結婚するとね?」
嫌味かと思ったら、たぶん本気の疑問だったと思う。
母からすれば、あれだけ「玉の輿に乗る」と言い続けていた娘が、
そのへんの普通の男性を選んだのだから。
でも当時の私は、心のどこかで思っていた。
「この人が白馬の王子様なんだ」って。
お金持ちとかブランドとか、そういう分かりやすい玉の輿じゃない。
でも「この人となら幸せになれる」「守ってもらえる」
そう信じられることこそが、私にとっての玉の輿だったんだと思う。
結婚式の準備をしていた頃、引き出物選びだけは妙に張り切っていたのを覚えている。「せっかく来てもらうんだから、ちゃんとしたものを」って、カタログを何冊も見比べて。今思えば、あの頃から「選ぶこと」だけは人一倍好きだったのかもしれない。

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結婚式の日、私は本気で幸せだった。
これから始まる生活に、何の疑いも持っていなかった。
まさかこの数年後、光熱費すら払えなくなって、
赤紙みたいな通知が届くようになるなんて。
まさか子どもが3歳のとき、自己破産することになるなんて。
そんなこと、当時の私はこれっぽっちも想像していなかった。
玉の輿に乗るはずが、気づけば真逆の場所に立っていた。
それに気づくのは、もう少し先の話。
次回は、結婚生活の中で少しずつ見えてきた「違和感」について書こうと思う。
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