【7月19日地震予測】有感地震ゼロ(No.20)
【総合評価】
本日の観測をまとめると、宇宙天気は静穏、TEC/ROTIも大規模擾乱は弱い一方、国分寺を中心にイオノグラム形状の複雑化が続いた日と評価。
【本日の地震】
なし。記事を書き始めてから初。
①検証
奄美大島近海で地震が起こってから1日半以上有感地震が止まっている。多少なりとも小規模な地震があった方が、その分溜まっていたエネルギーが放出されるのだが。
②宇宙天気
・AE
現時点まで概ね低水準。大きなAEバーストや強いサブストーム活動は見えず、オーロラ帯起源の強い磁気圏擾乱は認めにくい状態。
・Dst
18~19日はほぼ0 nT付近。少なくとも現在は磁気嵐状態ではないと判断できる。
・K指数(柿岡)
7月17日以降はほぼ K=0~1、19日も低水準で、地磁気的には非常に静穏。
・太陽風速度 : 約300~320 km/sまで緩やかに低下。
・Bz : 0 nT近傍を中心に小幅変動。
・プロトン : 約0.1~0.3 PFU域。静穏。
・GOES磁場 : 通常の日周変動範囲に見える。
③三次元トモグラフィー
日本域では、背景のプラズマ周波数分布に加えて、観測パスの高度変化が複数地点でかなり大きく、特に東日本~北日本側(東経141~144度付近)で高高度まで伸びる構造が目立つ。一方、西日本側にも変動はあるが、東側ほど高度方向への突出が明瞭ではないように見える。
全球図では変動自体は日本周辺だけに限定されていない。このため、現時点で日本域の構造だけを「局所的な地震関連異常」と断定することはできない。ただし、先ほど確認した AE・Dst・K指数・太陽風・プロトンが総じて静穏なので、今日の日本域で局所的な異常が継続するかは重要な観察対象。
④foF2、NmF2、hmF2
⚪️(I-1)🔵(I-2)🟢(I-3)🟠(I-4)
それぞれの基準は過去の記事を参照。
稚内 🔵 三沢 🔵 秋田 🔵 新潟 ⚪️ 糸魚川 ⚪️
輪島 ⚪️ 敦賀 🟢 京都 🟢 宮古 🔵 石巻 🔵
三陸沖 🔵 千葉県東方沖 🔵 東京湾 ⚪️
相模湾 ⚪️ 駿河湾 🟢 紀伊半島南東沖 🟢
四国沖 🟢 神戸 🟢 福岡 ⚪️ 日向灘 🟢
宮崎 🟢 沖縄 🟢
⑤TEC
TEC時系列では、7月19日は45°N~29°Nまで観測値(赤線)が概ね27日中央値・5日中央値の通常変動域内にある。また、7月15~18日に記録された一部の IN2級の負相イベントと比較しても、19日は目立った全国一斉の異常が弱まっている。
⑥ΔTEC
17時(JST)では、広範囲で負偏差。特に北海道東部~東北・関東東方、および九州南方~南西諸島周辺に比較的大きな負偏差域がある。ただし、日本全域が一様に同じ強度ではなく、空間的な濃淡を伴う負相分布になっている。
⑦ROTI
全体として非常に低い。大部分が紫~青系で、おおむね 0~0.05 TECU/min程度に見え、局所的な小さな上昇はあるものの、広域かつ強い電離圏不規則構造は確認できない。
⑧4局イオノグラム
・稚内
多重エコーが非常に明瞭で、高度方向への広がりも大きい。F層主トレースはおおむね300 km前後から上昇し、高次反射も多数見える。ただしトレース自体は比較的追跡可能。
・国分寺
15時はF2層主トレースが比較的単純だが、16~17時に多重反射が発達し、18~20時には高次反射が非常に明瞭になる。21時にはやや整理され、その後22時では主トレースに再び厚み・拡散が見られる。したがって、15時→夕方に多重化・複雑化→夜間も完全には単純化せずという推移と言える。
・山川
主F層は比較的シャープで連続性が高く、国分寺より整った形状。高次反射もあるが、F層の拡散度は国分寺より弱いように見える。
・沖縄
多重反射は非常に明瞭だが、主トレースは比較的まとまっている。山川同様、国分寺ほどの強い拡散・乱れには見えない。
【明日の注目ポイント】
国分寺局のイオノグラムが2日連続複雑化しているので、関東周辺のfoF2、NmF2、hmF2の指標に変化が起こるかどうかが最重要。
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