なにを使って小説を書くのか(ノートとエディタとアウトライナーの話)
趣味で小説を書いています。最近使ってみたアプリや、定番で長く使っているもののまとめを書きました。
アイデア・メモ管理(Scrapbox)
シリーズものを書いていると、「この伏線はあとで回収しないと」とか「このエピソードを〇巻にいれたい」みたいな情報があります。そういうものや、もっと雑多なメモ書きをScrapboxというアプリで管理しています。
Web上でメモ書きを管理できるアプリですが、メモ同士を有機的につなげたりWikiみたいに使うこともできて、小説の設定資料などを管理するのにもいいと思います。フォルダやノートにきちんとまとめる方式はめんどくさくて続かないので、こういう雑多なまま管理できるアプリはありがたい。
ノートと筆記具
構想~アウトライン作成まではアナログ作業です。
ここ数作は『アウトラインから書く小説再入門』(K.M. ワイランド、2013)のやり方に沿って書いているんですが、そこでアウトラインを作るのにアナログでの作業をすすめているんですね。
それで最初はノートにペンで書きだす形で構想を作っていきます。短い話なららくがき帳などでもいいんですが、長編だと構想もけっこう膨大になるので、ばらばらにならないようにノートを使っています。

ペンは長いことJetstreamの黒(0.7mm)を愛用していましたが、「青いペンで書くと想像力が高まる」という話をなにかで読んでから、ちょっと青ペンにはまってます。サラサの青(0.5mm)を使用。効果は……どうでしょうね? でも、たまに筆記具を変えるのは目先が変わって楽しいですよね。
蛍光ペンもよく使います。構想ページでは「青=そのまま清書できるレベルのアイデア」「ピンク=要検討」、ストーリーラインを三幕構成に落としこむときには「セットアップから第一プロットポイントまで=青」、「プロットポイント1からプロットポイント2まで=緑」、「プロットポイント2からラストまで=オレンジ」で色分けしています。

テキストエディタ(Mery)
エディタの話をしはじめるとそれだけでひと記事になるんですが、愛用しているのはMeryです。
大量のテキストデータをあつかっても動作が軽くて、カスタマイズもできるし、気に入っているのですが、新しいエディタも試してみたいな~と考えているところです。Scrivenerとかどうでしょう? VScodeを使ってる作家さんもおられますよね。バージョン管理ができるのが便利そう。
ただ、最近は投稿サイトのエディタにじかに書くことが多いので、初稿ではあんまり使わないんですよね。一巻ぶんの原稿をまとめて処理するのには便利なので、改稿のときなんかはよく使うんですが。というわけで、新しいエディタは保留かな。
そうそう、作業日誌はもうずっとMeryで書いてます。2~3年ごとに一本の記事にしてあって、正規表現が使えるので検索しやすいです。
アウトライナー(Workflowy)
アウトライナーとは、目次のように箇条書きした文章を階層にわけて管理できるツールです。上で書いたMeryもアウトライナーとして使えるし、Wordの見出し機能とかもそうですね。テキストエディタで書くことが減ったので、アウトライン機能に特化したアプリを探していて、「Workflowy」というものを見つけました。
ノートに書いた構想をアウトラインに落としこむ作業と、簡単な下書きくらいまでをこのアプリでやっています。WebベースのアプリなのでPCとスマホなどの連携がスムーズで(ほぼ同時に反映される)、外出時の作業にも向いています。
アウトラインを眺めながらシーンやエピソードのメモを書くとよさそうです。最近は音声入力にはまっているので、トピックを選んでスマホに向かって話しかけるという感じの運用をしています。ただ、段落ごとに1トピックという区切りになってしまうのが小説ではちょっと扱いづらくて(セリフや空行ごとに1トピックに区切られてしまう)、メインの執筆はしづらいですね。
メモ帳(Google keep、iOSメモ帳)
外出先で作業するときや、さっとメモが取りたいときはGoogle keepやiPhoneのメモ帳に音声入力しています。こちらも自動保存や同期が便利で、小説を書くのにもドキュメントのほうよりいいかもです。マークダウンの記法を使えば、あとでnoteなどの記事にコピペしたときに見出しなどの書式に反映されるのでおすすめ。
音声入力を使うためのTips
前述のように最近、音声入力にはまってます。すきま時間にちょっとメモするのにいいかなという程度からはじめたんですが、長文を入力してもキーボードより早く、疲れにくい。認識の精度もすごく高くて、トピックによってはぜんぜん修正する必要がないほどです。おかげで、外出時に物理キーボードを持ち歩かずにすむようになりました。
ただ、私が書いているような異世界ファンタジーだと、特定の語句をなかなか聞き取ってもらえません。カタカナ語とか作中のみで使う造語とかありますからね。
そういうときには単語を登録するといいのですが、iPhone自体には単語登録の機能がないらしく、裏技として「連絡先」(いわゆる電話帳ですね)アプリを使うという方法があります。姓・名のところに登録したい単語を、ふりがなのところに読みを入力すると、単語登録したのとおなじように正しく認識してくれるようになります。
作業管理(Todoist、Google calender、Streaksなど)
これは今は使ってないのですが、以前はアウトラインをToDoリスト管理アプリ(Todoist)に流しこんで一日分の作業を管理していました。「第〇話のシーン××を書く」みたいに作業を分割できるので、取り組みやすくなるメリットがあります。今はシーンごとに書くみたいなことをあまりしないので、Streaksというアプリで「1日に500字×3回」みたいに決まった文字数を達成する形にしています。

過去小説のアーカイブ(Notion)
投稿サイトに出している小説はいいのですが、未出の原稿はローカルフォルダのなかで忘れ去られがちになっていきます。いざ読み返したいと思ってもどれが最新版かわからず……。
Notion、多機能すぎてぜんぜん使いこなせていないものの、過去の原稿をわかりやすく保存しておくのに使うことにしました。

資料なんかもいっしょに展示しておけるので、過去作のアーカイブにはいい感じです。ほんとは、一冊分の執筆とか同人誌作成とかをプロジェクト管理しようと思って使いはじめたんですが、ざせつしてしまって。めったにログインしないので、パスワードをすぐ忘れるのが難点……。
こうしてふり返るとけっこういろんなアプリを使ってるな。執筆用の道具を探すの自体が気分転換になっている側面もありそうです。なにかおすすめあったら教えてくださいね。
追記:加筆修正しました(2024/08/08)
この中ではScrapboxは今はもう使ってないです。画像を貼ってノートを取るのにOneNoteを使っているんですが、そっちで事足りてしまうので…… アイデアの管理って、これに限らず専用にしてしまうと意外と続かないんですよね。アナログにしろアプリにしろ、ほかの情報と一元化しておいたほうが続く気がします。
