【疑問】年を取ることはそんなに悪いことなのか?
テレビを見ても、
雑誌を見ても、
SNSを見ても、
若さが価値のように語られることが多い。
若い方がいい。
若く見える方がいい。
若さこそ正義。
そんな空気さえある。
だから人は老いを恐れる。
年を取ることを嫌がる。
少しでも若く見られたいと思う。
でも、
本当にそうだろうか。
年を取ることは、
そんなに悪いことなのだろうか。
僕はそうは思わない。
むしろ、
年齢を重ねなければ見えない景色がある。
若い頃には分からなかったことが、
分かるようになる。
人を見る目。
仕事を見る目。
人生を見る目。
そういうものは、
時間をかけなければ育たない。
例えば人間関係だ。
若い頃は好き嫌いで判断しがちだ。
しかし年齢を重ねると、
人の弱さも見えるようになる。
失敗の理由も分かるようになる。
だから少し優しくなれる。
少し寛容になれる。
これも年齢がくれる財産だと思う。
仕事も同じだ。
経験を積むほど、
慌てなくなる。
焦らなくなる。
一度や二度の失敗で動じなくなる。
それは能力ではなく、
経験が生み出した強さである。
もちろん、
体力は落ちる。
回復も遅くなる。
若い頃と同じことはできない。
それは事実だ。
でも失うものばかりではない。
その代わりに得るものもある。
知恵。
落ち着き。
人脈。
経験。
判断力。
そうしたものは年齢とともに増えていく。
自然を見てもそうだ。
大木は一日で育たない。
長い時間をかけて根を張る。
風にも耐える。
雨にも耐える。
だから存在感が生まれる。
人間も同じなのかもしれない。
若さには若さの魅力がある。
しかし、
年齢を重ねた人にしか出せない魅力もある。
それは無理に作れるものではない。
生きてきた時間そのものが作る。
だから、
年を取ることを悲観する必要はないと思う。
大切なのは何歳かではない。
どんなふうに年齢を重ねるかだ。
年を取ることはそんなに悪いことなのか。
僕はむしろ逆だと思う。
人生の面白さは、
年齢を重ねてから分かることもたくさんある。
だから老いは衰えだけではない。
新しい景色への入口でもあるのである。
