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【李相日監督・オダギリジョー登壇】 スクラップ・ヘブン上映後イベント

アップリンク吉祥寺にて行われたイベントに参加して来ました!

上映後の勢いで書いた備忘録です

(書いている内容の順番や言葉などは、あくまでも記憶だよりなので、正確性は高くないです
ご了承ください..)


-トークイベント開始-

オダギリ:
21年ぶりにリバイバル、とのお話を聞いた時はとても嬉しかった

李監督:
嬉しい気持ちと照れくさい、心配な気持ちが両方あった

まずはお二人のご紹介から

司会:
このスクラップ・ヘブンは李監督のメジャー監督作2作目で、21年ぶりに上映されています。
李相日監督といえば、去年公開された「国宝」が、興行収入200億円を超える大ヒットとなりました

(200億と聞いたオダギリさん、眉毛を上げながら)
オダギリ:
はんぱない、バケモンすね。あ、こんなこと言っちゃ怒られるか。今はもう、監督にあんまツッコめないんですかね笑笑

李監督:
いや、でもジョーくんもさっき会って一言目が変わんないっすね..だったじゃん?
自分としては変わってるつもりないんだけどね
厳しいとか怖いとか、そういう評判だけが(世間に)回ってくんだよね

オダギリ:
それ(厳しい)は実際そうっすからね笑笑

司会:
そして、スクラップ・ヘブンで主演を務められたオダギリジョーさんは、俳優として確固たる地位を確立しながらも、オリバーな犬の脚本・監督・編集を担当されたり、夏の砂の上では役者だけでなく、プロデューサーとしても関わられたりと、幅広いご活躍です。

(オダギリさん、めちゃ恐縮して首を振りまくってました)

オダギリ:
この方たちは作品をもう観られた方々ですよね?実は僕も、今日ここに来る前劇場で観てきたんですよ。なので、みなさんと同じように観た後で、しゃべれることも多いと思います

あと、このアップリンク吉祥寺にオリバーの試写で来た時に、スタッフの1人がスクラップ・ヘブンが大好きだと伝えてくれて
その時に、リバイバルで上映したいんですよ、と言われたけど、まさかこんな形で実現するとは思っていなかったですね

李監督:
僕も時々、スクラップ・ヘブンがめちゃくちゃ好きです!と言ってもらうことがある

オダギリ:
他にも色んな作品あるのにこれ選ぶの?ってことっすか?笑笑

李監督:
いや、でも若いのにこの作品好き、って言われると、だいじょうぶ?と心配しちゃうんだよね笑
でもほんとに、若いからこそ撮れた作品
想像力とか、今じゃ絶対使わない笑笑
表現も言葉も、あの時だからこその青臭さがあって、それがいいのだと思いたい

(会場爆笑)

李監督:
最近で言うとジョーくんとは、上海映画祭で会ったんだよね
僕が国宝で行ってて、ジョーくんは夏の砂の上で来てて

オダギリ:
そうっすね
その時ちょっとしゃべった以来ですね

-作品について-

オダギリ:
久しぶりに観ると、若いからこそやってしまえた演技が多かったですね
この当時は今じゃ選ばないような選択をたくさんとっている

今でも(演技プランを)頭の中で想像をすることはもちろんあるけど、(奇抜なアイデアは)この歳になったらもう想像の中だけに収めることが多い
それを当時は挑戦的に、はちゃめちゃやっていましたね
それは、僕も監督も若かったからこそだと思う

監督に、もっとやってと言われてテイクを重ねた記憶もありますし

李監督:
最初はとくに、何回もやってもらってましたね
後半の、最後のシーンとかはほぼ一発でしたけど
その時に、もっともっとって言ってたのかな

-若い頃のオダギリジョー-

オダギリ:
作品に対しても、自分の私物を衣装として使ったりとか、正直今ではもうしないような、自分から寄せていくようなアプローチをしていましたね
自分の物を使うことで、作品に自分を溶け込ませていくというか、そういう近づき方をしてました

だから劇中の服とか靴とか、私物が多いですね
(今日も履いてきたんですよ、とわざわざスリッパを脱いで、手に取って見せてくれました!土砂降りの中交番に行く時映ったり、ポスターにも載っている、"I ♡"と書かれてる白い靴です)

他にも
赤いTシャツにドクロが描かれたものとか、服もいくつも持ち込んで、靴も4足くらい自分のものを持っていって使ってたみたいです

李監督:
オダギリくん、あの時パワーがすごかったよね
それは僕もなんだろうけど。若かったからね笑

それと、色気というか、今もあるけど、あの当時から女性/男性という観点とはまた違う、俳優としての色気が凄まじくあった

オダギリ:
えぇ、ほんとっすか?

李監督:
だからキャスティングしたんだよ!笑笑

オダギリ:
..えぇ、ありがとうございます
あの頃がピークってことっすかね
(自分でピークという言葉を使い始めたのに、この後も何回か"ピーク"というワードで自虐と他責をしてました笑笑)

オダギリ:
お酒飲んでないのにすみません、むしろ今飲みたいくらいですね、笑笑

-スタッフさんのエピソード-

司会: 印象的なスタッフさんだったりのエピソードありますか?

オダギリ:え、スタッフ..???

李監督:
あの𓏸𓏸ゴウのラーメン、、(オダギリさんに呟くようにおっしゃってました)

オダギリ:
ああ!大爆笑

李監督:
(一人で大爆笑するオダギリさんを指さして)
酔っ払ってないですからね!この人!

ゴウさんという、当時は制作の下っ端だった方のお話です
(フルネーム、尚且つ呼び捨てでオダギリさんは呼ばれていたのですが、下の名前のみ書かせてもらいます)

オダギリ:
スタッフのゴウっていう人がある時、夜食を作ってくれたんすよ
基本的に現場は冷めた弁当ばかりで、それにどんどん飽きてくるじゃないですか
そんな時に、夜食としてゴウさんがわざわざ、たしか撮影していた埼玉の方のラーメン屋に3日間くらい弟子入りして、修行して、
夜食を作って店の鍋ごと現場に持ってきてくれたんすよ、信じられます?

李監督:
夜食だったっていうのもあるかもだけど
めちゃ美味しかったよね

オダギリ:
うん、それがほんとに美味しくて
そんな、わざわざ大変なスケジュールの中みんなサボりたいだろうに、それだけ労力をかけてくれるって。3日間修行するくらいですからね笑笑
そんな現場、作品に対する愛、まあ李監督への愛情が強いんでしょうけど、それはたまに思い出すくらい印象的ですね

だからそのスタッフのことは今でも大好きですね
今その人はプロデューサーをやってるんですけど、そのくらいの愛(と行動力)をもって今でも仕事してくれてたらとても嬉しいと思います

-加瀬亮さんについて-

オダギリ:
加瀬くんは、めちゃくちゃ真面目
ほんっとに真面目

李監督:
そうね、すごく考えるし論理的に作品を解釈しようとしてくれてたね
3人で忙しい中撮影終わりに飲み屋に行くことも何回かあったんだけど、飲みの席でもだいたい作品についてしゃべってたよね

加瀬くんが真面目にこのシーンはどういう感情でやればいいのか、
撮影は順撮りではないから、撮るシーンは前後してしまうけど、どんなシーン(まだ撮ってない時系列的に前のシーン)が今撮っているところに繋がるのか、とかをすごく質問してきた

だから加瀬くんとはすごい喋った記憶がある
ジョーくんとはあまりそういう話してないけど笑

だからだんだん、撮影が後半になるにつれて、とりあえずやってみな、と言うようになった笑笑
横に、オダギリジョーという、とりあえずやってみるお手本みたいな人がいたから、ジョーくんみたいに(考える前に)やってみなって笑

最後のシーンは台本でも正確に決まってなくて
そのシーンについても居酒屋でしゃべったよね
アイデアを二人に聞いたら、加瀬くんはまともな意見を出すのに、ジョーくんは、ふざけたことばっかり言っていた

オダギリ:
ほんとですか?僕としては真面目なつもりだったんですけどね

李監督:
オリバーを見て、あれは大真面目に言っていたんだなと、ようやくわかったよ笑笑
でもそうやって、僕らの思考の枠とか柔軟性を刺激してくれてたのかもしれない

オダギリ:
でも加瀬くんは、僕と演技の学び方の基(いくつもある演技法のやり方)が一緒で
だから直属の先輩みたいなものなんですよ
だから、加瀬くんがやろうとしていること(演技プラン)はとてもよく分かったし、すごく演技をしやすかった

李監督:
プロセスとアウトプットの仕方は真逆なのにね
なんか噛み合ってておもしろかったよね

オダギリ:
いや、ほんとに真逆
なのに不思議とすごく現場でやりやすかったのは覚えているし、だから加瀬くんとは仲が良かった

李監督:
ジョーくんはとりあえず枠を外して自由にやってたけど、あのバンの上で怒りを爆発させるときの動きとか特に笑
でもちゃんとテツという人物の根源的なところは見失わずに軸を持ってやってたし
今もそうだけど、当時からふざけたり(破天荒な)中にちゃんと誠実さがある人だから

そういう、ジョーくん自体のベースにある誠実さが、テツの役の幅を持たせて、尚且つ切ない悲しい部分も描けるようにしてくれたと思う

オダギリ:
あれ、あの時がピークってことっすか?

李監督:
ピークとは言ってないですよ!
でも色々まわっていくものだと思うから
いい時もあれば、停滞するときもあるし
でも、またいい時も来るからね
ピークはまだ先にあるんじゃない?笑笑

質疑応答:アドリブはどのくらいあったのか

李監督:
正確には覚えてないけど、この人(オダギリさん)が自由にやってたことは覚えてる笑
なんかモノマネしたりね笑笑

オダギリ:あっはっは笑笑

李監督:デニーロだったよね?みなさん気づきました?多分あれも飲んでる時にデニーロってワードが何故か出て、それで芝居でやりたいって(オダギリさんが)言い出して
あんたのタラちゃんとかも勝手に言い出したんだと思う笑笑
そういう意味では、アドリブはちょいちょいある

質疑応答:警察で鉄砲を撃つ時の服と血について

質問:最初のバスジャックの時着てた服で、最後のシーンに血も残ったまま警察に行っているけれど、たしかその服はお父さんが亡くなる時も着ていたと記憶しています
そのお父さんのシーンでは、血は付いていなかったと思う
なにか服に関する繋がりはあるのでしょうか?

李監督:
最初のバスジャックで撃たれたときの服と、拳銃持っていく時に血が付いてる服は一緒ですよね
それは明確なんですけど..
お父さんの時は(記憶が)フワッとしてるからなぁ

オダギリ:
うーん、ちょっとわかんないっすけど、もし同じ服を着てたならそれは単純な間違いですよね笑笑

李監督:
血糊忘れ??笑笑

質問した方:あれはお衣装だったんですね?

オダギリ:
あれは(拳銃で撃たれて)穴開けなきゃいけないから、2着用意したんですよね?

李監督:
あれ2着なかったんじゃないかな..?
たしか古着で見つけてくれて..
ちょっと記憶が定かじゃないですけれど

まあでも最初撃たれたときの、血がこびりついた服で、最後あの場所に行くとき、
やっぱどこか自分が死ぬかもしれない、まあある種自分の意識を超えたところで行動してるから
撃たれた瞬間の死のイメージを引きずったほうがいいみたいな話を(オダギリさんが)してたと思うよ

オダギリ:
そうすか?
それを言ったことは覚えてないですけど、でもまあそれ(意図)は映画観てたら感じますよね
実際(取り調べ室で)傷口を見せたりもしてるし

でもあれですね、21年ぶりに観ると受け取り方変わるんですね
(質問した方が、テツに対する感情が昔と変わったとおっしゃってたことに対して)

李監督:
うーん、母性というかね
かわいそう、?ではないか、テツの悲しい部分を受け取るようになったんですかね

オダギリ:
かわいそう笑笑
でも、テツのはちゃめちゃ度合いと、抱えている悲しい(静かな)部分を、なんていうんでしたっけ
(ジェスチャーで李監督に助け求めるタイム)

李監督:
振り子?

オダギリ:
あ、そうだ振り子
その幅があるキャラだから、(時によって)当てはまる、感情(移入する場所)も変わるんでしょうね


-スクラップ・ヘブンの感想-

「拳には拳を。世の中には想像力を。」

想像力
人の痛みへの想像力が乏しすぎる世間
テツは、自分の痛みに鈍感だ
いや、むしろ痛いほど感じているのかな

生々しい
痛い
リアル
20年経った今はどうだろう

反抗
憂さ晴らし
希望
吐き溜め
肥溜め
---
殺したい政治家はいるか?
人を殺しても手に入れたい女はいるか?
いないのになにに苛立っている?

自分のために使うイマジネーション
人や、社会に対するイマジネーション
---
間違った方向に走り出した若者を
ぶん殴り、蹴り回し、血だらけにして
死ねよ、と言える大人は今いるのかな

テツはお父さんのことを、たくさん想像力を働かせて向き合おうとしてたのかな
それをとりまく周りとか
従事する医療関係者に対しての思いとか
逆に相手の立場とか
世界から色がなくなっているとき
死んだと思ったのに生きてたとき
そんな時会ったどーしようもない友達は
テツにとって、シンゴはどんな存在だった?

 とめどなく、色んなことを考えてしまいます
テツ視点でこの映画を受け取ってしまうのはオダギリさんが好き、というだけじゃない気がします
それこそ、オダギリさんが話された振り子の話につながるのかな、

あと、これは作品内容全く無視した感想ですが
骨格大好き人間としては、オダギリジョーはんぱないです
脚長すぎ、肩幅良すぎ
逆三角形から伸びている、ありあまる手足、最高

-そんなこんなです-

尾道映画祭2026ではご本人を見ることはできてなかったので、今回、初!!
オダギリジョーさんご本人を見ることができました..!!

私は一定以上心拍数があがるとめちゃくちゃ冷静になってしまう特性?でして
むしろ冷静にお話を聞けてたような
でもやっぱ現実感無く、ふわふわしてたような

なんにせよ、目の前だったんです
李監督は、前の方と被っていてあまり見えなかったのですが、
真正面に、オダギリジョーでした
やばいでした

人の話にツッコんだり、時々ぶったぎったりもするけど、基本人の話を横槍挟まず聞くところとか
そのとき、合図ちを細かにうって頷いてるのとか

見せてくれた白い靴、21年以上前から履いてるなんて思えないくらい綺麗で、物持ち良!!と思ったり
割と率先して話してくれたのが少し意外だったり
(記者さん入ってなかったからですかね笑笑)
噂に聞いてたSNSには書かないで話があったり

いつも画面越しに見てる人が目の前にいることがとにかく不思議でした

司会の方をトークが始まる前に見てたらとてもスタイルが良くて顔ちっちゃ!と思ってたんですけど、その方の隣に座ったオダギリさん、座高も変わらず顔の大きさも変わらず、通常なら男女で起こる差がなすぎて
後々思い出すと違和感がないことが違和感でした()

それと、まっじで横顔綺麗
正面の時は、小さい顔やなと思うのですけど
横向いたら想像の何倍も立体的で横顔大好き人間としてはたまりませんでした

あと、これはスクラップ・ヘブン関係なく
来年のドラマ、デンジャラスの話にはなりますが
撮影は今からやってる、?とすると
カツラじゃないかぎり、オダギリジョーの谷崎潤一郎は長髪なんですね??
和服ですよね?
和服で長髪のオダギリジョーが、女を惑わし、支配し、官能小説を書くんですか。
なんとまあ、えっぐい!。

黒牢城で戦国オダジョーが観れるってだけでも大歓喜なのに
2027年、心臓が持つ気がいたしません。
ありがとうございます。

自分が産まれたころの、この作品
リバイバル初日に行って以来、2回目でした
ずっと観たくて、でも、初見は配信じゃない気がしてちゃんと観れていなかったので、今回のリバイバル、改めて本当に感謝しかありません

記憶の殴り書きでしたが、読んでくださってありがとうございます

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