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美容師を続けたい――二度の育休を経て実感する「やりたいことをあきらめない」働き方

美容師の仕事は好き。でも、長時間労働や週末に休めない働き方で、続けることがむずかしい――。そんな思いを抱え、好きな仕事をあきらめて別の業界に転職したり、ライフスタイルの変化から退職の道を選ぶ美容師さんも多いのではないでしょうか。
 
そうした中、fufuで現場スタッフからマネージャー職へとキャリアを重ね、子育てと仕事を両立する金澤路加さんにお話を伺いました。fufuで見つけた“新しい働き方”と、2度の産休・育休を経て感じるリアルな思いをご紹介します。


ブライダル志望から、美容師の道へ――“長く続けられる働き方”を模索し、fufuと出会う

――金澤さんの、fufuに入社する前のキャリアについて教えてください。

もともとはブライダルの仕事を志望して、専門学校に通っていました。当時はブライダルを含めた美容業界全体で、「まずは美容師として技術を身につけてから」という慣習が根強く残っていたこともあり、私もそれに倣って美容師としてのキャリアをスタートさせました。

ただ、美容院で約3年半勤務するうちに、美容師という仕事の楽しさを実感するようになりました。その一方で、休みの少なさや拘束時間の長さ、個人経営ならではの古い技術体系などに不安を感じ始めたんです。月6日の休みが講習で埋まり、自分の時間を持つことができない。美容師としての業務にやりがいを感じつつも、「このままでは長く続けられない」と悩むようになりました。

――そんな時、fufuと出会ったんですね?

そうです。他の業界や、もともと志望していたブライダル業への転職も考えました。しかしやっぱり、大好きな美容師の仕事を続けたいと思ったんです。
また、自分の中で「20代の後半はキャリアを積みたい」という気持ちがあり、新しい挑戦より今のスキルを磨く道を選びたいと考えました。

fufuは「指名制がない」「週休2日を実現」「ブランクがあっても学び直せる」など、これまでの美容院とはまったく違うコンセプトを打ち出していました。面接で役員の方が話してくださった、「美容師が安心して働ける環境をつくりたい」という言葉にも共感し、「ここで頑張りたい」と入社を決意しました。

指名制がないfufuで実感した、「チームで働く」という楽しさ

――実際に入社して、働き方はどう変わりましたか?

入社してまず驚いたのは、“休憩が1時間取れること”です。最初はどうやって過ごそうか悩むくらいでした(笑)。それ以外にも、週に2日しっかり休めて、研修や練習も時間内に実施するためサービス残業がない。スタッフの働き方を本当に重視してくれていると感じました。

またfufuでは指名制がないため、スタッフ全員でお客さまを迎え、施術するスタイルです。指名制のようなプレッシャーがない分、シンプルに「お客さまの髪をキレイにする」という本質に集中でき、チームで働く魅力を実感しました。

――その後、店長になられたんですね。仕事内容に変化はありましたか?

基本的には変わりませんが、店舗の目標を明確にしたり、スタッフをまとめたりするリーダーのような役割が増えました。店長に昇格した当初は、自分より年上だったり、長い美容師経験がある方など、さまざまなバックグラウンドを持つスタッフを1つにまとめるむずかしさに戸惑いましたね。

fufuは指名制がなく、どの店舗に行っても、誰が施術しても、いつも同じクオリティのサービスが提供できるところが強みです。スタッフそれぞれが自分のやり方で施術していたらfufuのコンセプトからズレてしまうため、何が1番fufuのサービスとして大事なのかを伝えなければなりませんでした。

――どのように伝えられたのでしょうか?

とにかくコミュニケーションを取りながら、チームで働く良さを伝え続けました。
独特のやり方で施術したお客さまが次に来店されたとき、どう思われるか? 別のスタッフが施術することになったり、その逆も起こったりします。「個人ではなくチームで成果を上げるために、何が大切かを考えてね」と根気強く伝えていきました。

あとは自分自身がfufuの理念を体現し、楽しく充実して働く姿を見せるよう意識しました。少しずつ思いが伝わり、チームの雰囲気が変わっていったのはうれしかったですね。店長として、スタッフをお客さまと同じように大切にする意識も芽生えました。「お客さまの満足は、働くスタッフの満足から生まれる」――そう実感した出来事でもあります。

――その思いをより体現するため、SD(Supporting Director、エリアマネージャー)になられたんですね?

店長として約3年間務める中で、関西エリアの店長会議に出席したことがありました。そのとき、「どう頑張ったらいいのかわからない」「スタッフにどう声をかければいいのか…」という声が多く、fufuの理念やサービスの形がうまく伝わっていないことに気づきました。

これから店舗がどんどん増えていく中、fufuの軸をズラさないためにも、それらをきちんと伝える役割が必要だと感じました。その思いを、普段から相談していた役員の方に伝えると、「じゃあ、やって」と言われまして(笑)。

執行役員COOの中塚とのミーティング

当時はまだSDという役職も存在していなかったのですが、この流れで新しく設けられ、就任することになりました。自分の一言が発端でもあったので、「やるしかない」という気持ちでしたね。

fufuで叶える「やりたいことをあきらめない」働き方。自分らしく成長し、周りにも貢献していきたい


――SDになられてからの業務内容について教えてください。

SDは複数の店舗のマネジメントを担当します。各店の課題改善や人材育成に取り組みながら、「どうすればスタッフがいきいき働けるか」をより追求していきました。店舗に足を運んでスタッフとコミュニケーションを取り、店舗ミーティングや個人面談を通じて信頼関係を築くことを軸に尽力しました。

現場スタッフとして働いていた頃は、お客さまに喜んでもらうことが純粋なやりがいでしたが、今はスタッフが楽しそうに働く姿を見ると「頑張ってやってきて良かったな」と心からうれしくなります。新店舗の立ち上げに関わることも多く、チームが形になり、目標を達成できた瞬間にも大きなやりがいを感じました。

――現在はFD(fufu Director)となり、2度目の育休中だとお伺いしました。

はい。1度目の産休・育休を経て、FDの役割に就きました。全国のSDを俯瞰してサポートする立場として、各店舗の売上管理や採用業務、教育制度「fufuアカデミー」の設計などにも携わっています。fufu全体の利益を高められるよう、幅広い業務を担当するようになりました。

リモートワーク中心で子育てと両立しながら働き、今は2度目の育休をいただいています。

自宅でのリモートワーク中

――金澤さんが思う、fufuの魅力とは何でしょうか?

自分に合った働き方を選択できて、自分のペースで成長できるところだと思います。子どもがいると土日に休めることはとても助かるし、急な発熱などがあっても、指名制ではないためお客さまに迷惑をかけずに休むことができる。社員やパートの区別なく店長を目指せますし、「ハーフフレックス社員」という雇用形態も用意されています。

また、新人研修のトレーナーや、本社のサポートセンターでお客さま対応を行う業務など、fufuにはさまざまなキャリアパスがあります。美容師として施術を行うだけでなく、異なる分野にチャレンジできる体制も整っているので、キャリアの選択肢が広がります。

私自身も、働き方に理解がある仲間に支えられ、「2度の産休・育休を経ても、戻る場所がある」という安心感を日々感じています。fufuには10年以上のブランクを経て復帰される方も多く、年齢やライフスタイルに関係なく挑戦できる環境が整っているところが1番の魅力ではないでしょうか。

――最後に、金澤さんの今後の目標を教えてください!

これからfufuもどんどん店舗数が拡大し、働く人も増えてくると思います。より多くの人が自分らしく働ける環境を整え、キャリアに挑戦できる制度をつくっていけるよう、FDとして尽力していきたいです。そのためにも、自分がいきいきと働く姿を周りに示していきたいですね。 

私は地方都市の出身なのですが、当時は結婚や子育てを機に仕事を離れる方も多く、“働き続ける女性”がまだ少なかったんです。そんな中、美容師として自分のお店を持ち、いきいきと働いていた友人のお母さんの姿がとても印象的でした。いつも明るく笑顔で挨拶してくれて、「やりたい仕事をするってとても楽しそう!」と感じたことを覚えています。

私が美容業界を目指したのも、その影響があったと思います。これからも、仕事もプライベートもやりたいことをあきらめずに成長していきたいです。
そして、同じように“あきらめない選択”をする人たちを支え、美容師が生涯いきいきと働ける場所を増やしていければと思っています。

(取材・文/いしげまやこ)