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むめいの作品語ログVol.11_物語性

こんにちは。

突然ですがみなさんは目的をもって写真を撮りますか?
「こういう世界観を伝えたいから!」「これがいいと思ったから!」

個人的には目的があってもなくてもどちらでもいいと思っています。写真は自由です。
ただ今回は、伝えたいことを含んだ写真とはどういうことか、つまり目的が伝わる写真とは何か、そちらに焦点を当てて語っていきたいと思います。

今日はこちらの作品を元に話していきたいと思います。

物語性とは

写真を撮っていると言うと「何を撮ってるの?」と聞かれる機会はそれなりにあると思います。

これって言い換えると「何を撮りたいと思って、どうしてそれを撮っているの?」と言い換えられ、撮影には目的や意思が介在することを無意識に考えて質問しているのではないでしょうか。

言葉で説明するのもいいですが、写真一枚で「伝えたいこと」の多くが明示できる写真を撮ることは、個人的に難しいゆえに挑戦したい領域だとも考えます。つまり物語性が伝わる写真ですね。

本作品はかなり物語性を含んだ写真となっているのではないでしょうか。

キャリーケースを持つ人影、上空を飛ぶ飛行機の距離感から空港での一枚ということは一発で伝わります。
さらに人影の中には姿勢正しくキャリーを運ぶ姿、ワゴンのようなものを押す姿、比較的身軽にスマホを見ながら歩く姿があり、それぞれ異なる目的で空港を歩いているように感じられ、それぞれの生活が生で存在するような感覚を覚えます。

この写真から分かるのは、人の姿が明瞭に写っているよりも、シルエットとして影が写っている方が人々の行動や動向に意識に想像力を働かせる力があるのではないでしょうか。
逆に言えば、シルエット以外の表情や衣服、色等は情報としてかなり強いので、撮影者が伝えたいこととリンクしていない限り、こと写真の中ではノイズになってしまうと考えます。

余談ですが、写真表現においてモノクロが選ばれる理由もこれが起因していると考えています。

色情報を排除することで撮影者が写真を通して伝えたい目的にそぐわない情報を消せることが、モノクロを選択する際の1つの理由になるのではないでしょうか。

モノクロに話が逸れましたが、本作品から感じる物語性の正体とは
・上空の飛行機
・シルエット(しかし人物ごとに特徴がはっきりしている)
・(補足効果として)左右のシャドウが暗いことによる視線の集中
が根底にあることが大きな理由ではないでしょうか。

終わりに

非言語の媒体であるゆえにストーリーを見せることは一定の狙いや技術力が求められるはずです。
しかし、鑑賞者がそれを感じ取れた時は、作品に深みが増し作品に釘づけになるような感覚を鑑賞者に提供できるのではないかと本作品を見て感じました。

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