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学年主任2年目、リードマネジメントを学ぶ。|「命令を聞かせる」から「主役を育てる」へ

はじめに:学年主任2年目の正直な気持ち

学年主任という役職をお引き受けして、今年で2年目になります。

去年は自分なりに一生懸命、学年主任としての行動を模索して頑張ってきました。でも正直に言うと「なかなか難しいな」と感じることの連続でした。

同僚とどう関わればいいのか。どこまで任せて、どこまでフォローすればいいのか。自分の伝え方は合っているのか。手探りの1年を過ごして、「これはしっかり勉強し直したい」と思い、リードマネジメントについて勉強しました。

著書はアチーブメント株式会社の取締役営業本部長・橋本拓也さん。ビジネスの世界のマネジメント論ですが、聞けば聞くほど「これ、学校の話じゃないか」と感じる内容でした。今回はその学びを、学校教育に絡めてまとめます。


気づき:マネジメントと学級経営は「同じ」ではないか

本を読みながら、ずっと頭にあったことがあります。

学年主任と学年の先生方の関係。これは、教室における担任の先生と子どもたちとの関わりと密接につながっている。というか、むしろ「同じ」ではないか、ということです。

今の先生に求められているのは、教科指導だけではありません。もちろん教科指導も大切です。でも、これまでのような「命令を聞かせる」という育て方ではなく、次のようなアプローチが重要になってきていると感じています。

  • リードマネジメント

  • ペップトーク

  • コーチング

  • ファシリテーション

これらはどれも、本質的に言っていることは同じではないでしょうか。相手を尊重し、相手の中にある力を引き出し、自ら成長していけるように支える。生徒指導においても教育相談においても、すべてに共通する考え方だと思います。

つまり、リードマネジメントを学ぶことは、学年経営だけでなく学級経営の学びにも直結する。そう確信しました。


マネジメントの4つのタイプ|あなたはどのタイプ?

著書ではまず、マネジメントの代表的な4つのパターンが紹介されました。学校現場に置き換えながら紹介します。

①ボスマネジメント

いわゆる「上司の思い通りにさせたい」というマネジメントです。比較的衝突を生みやすく、パワハラになりかねない側面があります。

教室に置き換えると「先生の言うことを聞きなさい」という指導です。一見クラスが統率されているように見えても、子どもたちは「先生が怖いから従っている」だけかもしれません。

②甘やかし

時代の変化を心配するあまり、部下を甘やかしてしまう状態です。気にはかけるものの、適切な指導ができないパターンです。

教室では「嫌われたくないから叱れない」という状態でしょうか。優しさと甘やかしは違う。分かってはいても、境界線に悩む先生は多いと思います。

③放任(無関心)

部下に対して完全に無関心になり、放り出してしまう状態です。

「自主性に任せる」という言葉を隠れ蓑にした放任は、教室でも起こりがちです。自由進度学習や自立学習が「壮大な自習」になってしまうのも、この構図に近いかもしれません。

④リードマネジメント

ボスマネジメントの反対で、相手を尊重し、部下を主役と見立てて成長させていく手法です。「気づいたら成長していた」と思えるような、声かけやコミュニケーション、そしてシステム(仕組み)によってマネジメントを行います。

これこそが、今の学校現場に必要な関わり方だと感じました。


リードマネジメントの根幹にある考え方

リードマネジメントの前提には、こんな考え方があります。

「他人は変えられないが、人は自分自身で変わることができる。」

この言葉、教育に関わる人間として深く刺さりました。

私たちはつい「子どもを変えよう」「同僚を変えよう」としてしまいます。でも本当にできるのは、相手が自分で変わりたくなるような環境と関わりを用意することだけ。この前提に立つだけで、日々の声かけが変わってくる気がします。


リードマネジメントの5つの技術|学校現場に翻訳してみる

リードマネジメントを実践するための5つの技術が紹介されました。それぞれ、学年主任としての自分に引きつけて整理します。

①リーダーシップの技術

リーダーと部下はそもそもタイプが異なるという前提に立ち、コミュニケーションを通じて信頼関係を築いていく技術です。

「自分と同じやり方を求めない」こと。学年の先生方はそれぞれ強みも経験も違います。ベテランの先生、新卒の先生、それぞれのタイプを理解した上での関わりが出発点になります。

②個人の成長支援の技術

メンバー一人ひとりの成長を、上司がしっかりと見守り、支援していく技術です。

これはまさに担任が子ども一人ひとりに行っていることと同じです。学年の先生方に対しても「この先生は今どんな成長段階にいるのか」という視点で見守ることが大切なんだと気づかされました。

③水質管理の技術

職場環境を安定させ、心理的安全性や風通しを良くする技術です。笑顔で否定せず、肯定的なコミュニケーションを心がけることで、意見が言いやすい環境を作ります。

「水質管理」という言葉が絶妙です。水が汚れていたら、どんなに良い魚も元気に泳げません。学年という「水槽」の水質を保つのは、学年主任の大事な仕事。これは学級の心理的安全性の話とも完全に重なります。

④委任する技術

タスクを適材適所に振り分け、先を見通して仕事を任せていく技術です。

ポイントは、上司が少なくとも3ヶ月から半年先を見越して、部下が必要な情報を適切に伝えること。そして時間軸をしっかり伸ばして、期限の中で部下が自己選択し、コントロールできるように促すことです。

「任せる」は「丸投げ」ではない。先を見通した情報提供と、自己選択できる余白のデザイン。これは子どもの自立学習の設計と全く同じ構造だと感じました。

⑤仕組み化する技術

リーダーが不在になったとしても、部下やメンバーたちだけで業務が円滑に回るような仕組みを整える技術です。


私が学級経営で目指してきた「先生がいなくても学べる教室」と、まったく同じ発想でした。学年経営でも「主任がいなくても回る学年」を仕組みで作る。これが最終ゴールなのだと思います。


まとめ:教室でも職員室でも、目指す姿は同じ

今回の学びを一言でまとめるなら、こうなります。

「命令を聞かせる」のではなく、相手を主役にして、気づいたら成長していたと思える関わりと仕組みを作る。

これは学年主任として同僚に向き合うときも、担任として子どもたちに向き合うときも、まったく同じです。

去年の自分は、正直「自分が頑張らなきゃ」と抱え込みすぎていた気がします。2年目の今年は、リードマネジメントの5つの技術を意識しながら、学年の先生方が主役になれる学年経営を目指していきます。

そして同時に、教室でも子どもたちが主役の学級経営を。教室と職員室、どちらも根っこは同じ。そう思えたことが、今回の一番の収穫でした!


おわりに

何か質問があれば、XのDMやコメントで気軽に聞いてください。

一緒に、子どもも大人も主役になれる学校を作っていきましょう!

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ふじT📚 教員7年目|ICT×自立学習|けテぶれ6年目 Google認定教育者レベル1・レベル2
X: @FujiT2019
note: https://note.com/fuji_teacher

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