「呼吸をするような感覚」でできる強みほど、自分だけでは気づきにくいかも
この度、光栄にも日経COMEMOとnoteの共同企画にて「#仕事での気づき」というお題をいただきました。
こういうとき、「気づくとは何か」というところから考えてしまうのが僕の癖で。まず、自分が知らなかった情報が追加されるのは「知る」って表現すると思います。つまり少なくとも「知る」ではない。とすると、以前から目に入っていたものごとの見え方、認識の仕方が変わることを「気づく」と言うんだろうなと思います。
↑を言語化して思い浮かび、今回テーマにしたいと思ったのが、「自分の強みという気づきにくい盲点」についてです。気づきでもありつつ、どちらかというとメタな気づきの話かも。
「自分の強み」ほど、自分だけでは気づきにくい
自分が持っている強みって案外気づきにくいと思うんです。他の人からは、めちゃくちゃ積み重ねられた努力の結晶のように見えることでも、本人からすると「呼吸をするような感覚」で自然と積み重なったものであり、努力してきた感覚はないこともある。
つまり、本人にとって当たり前に存在しすぎていることほど、それが「強み」であるという自覚は、自分だけでは得づらいんだろうなと。
ものを書く強みへの気づき
たとえば僕の場合、ものを書くのが好きではあっても得意とは思っていませんでした。国語の点数や評価が相対的に高かったわけではないし、今もなお文法的に正しく書けているのかな、用法はあっているのかな、みたいなことは自分のなかで不安に思うこともゼロではない。以前、メディア企業に勤めていたのも何かを書いたり編集したり、というよりメディアやそのビジネスがおもろいな、憧れるなと思っていたのが動機としては強かった。
ただ、noteを書きはじめた2019年頃から、澤山さんやせっちん丸をはじめ、マーケティングやコンテンツマーケティング、編集界隈の友人・知人から「テンポよく、文章が頭に入ってくる」という評価をもらうことが増え、日本語としての正しさはさておき「ふじじゅんらしい文章」への自信はついていったなと思います。
企画・編集力という強みへの気づき
また、前職のSmartHR時代、オウンドメディアの編集長を担う過程で、コンテンツ単位のミクロな編集だけでなく、社会文脈やユーザーと自社の接点をつむぐマクロな編集にも携われたのも大きかったです。
それまで、そんな経験もなかったので自分が得意なことかはわからなかったけど、面白かったし自然とこなせました。前社長の宮田さんや元上司の岡本さんがポジティブフィードバックをくれたことが、「こういう企画や編集力の発揮の仕方もあるのか」という自分自身への気づきにつながったんです。
それ以来、粒度や抽象度・具体度を問わず、いろんな切り口で関わっていける自信になっています。経験が無いことでも、応用させながらなんとかなるだろうという感覚がある。たとえばmentoに入社してからは、いわゆるウェブや紙のコンテンツだけでなく、セミナーやカンファレンスをはじめとした各種イベントに活かせていると感じます。もちろん、まだ獲得する必要のあるノビシロもありますけどね。
「呼吸をするような感覚」でできる強みに気づくために
呼吸をするような感覚で発揮している強みって、おそらく自問自答するのは難しい。だからこそ、意識的にそれに気づくには、他者の声が必要です。自分の場合、上司や友人によるフィードバックがそれにあたります。
「強み」とはインプットでありプロセス。
つまり、アウトプットを見てもらうだけではなく、その過程も見てもらってはじめてフィードバックを得られるんだろうなと。ここでいう過程とは、作業工程だけでなく思考の流れもあるはず。もっというと、何を思考したか、だけではなく、なぜその思考に至ったのか、みたいな背景も含め。
そう考えると、「アウトプットを引っ提げて、フィードバックをもらいにいく」というよりは、日常的に何をしているか・考えているかをさらけ出す「Working Out Loud」や、物理的な出社によって、日常的な行動や思考に触れてもらうことで、自分だけでは気づけない自分の傾向や強みを他者につかんでもらうのが効果的なんだと考えています。(前者について、最近あまりできていなかったと反省)
あとは同じ職種のコミュニティに入ってみる、つくってみることもオススメです。自分の場合、マーケ界隈の友人や、インハウスエディターコミュニティの皆さんがいなければ気づけなかった強みもあるなと今あらためて実感しています。

「自分で気づく」という観点では、利害関係のない方から問いかけをもらえるコーチングも良いはず。受講するチャンスがある方は、騙されたと思ってぜひ受けてみてほしいです。強みの気づき、という今回のテーマに限らず、自分ってそんなこと考えていたんだなって、ことに溢れています。
最後に、スープストックトーキョー 工藤社長の金言を紹介します。
「マネジャーや経営陣は、『ここは桜がきれいだね』とピクニックに適したいい場所を見極めていく。自分は何が得意なのかを周囲に知ってもらうためには、きっかけとなる発言の機会があり、周囲から称賛され――。そうすれば自分をメタ認知(現在自分自身が行っている行動や思考そのものを認知の対象として、自分自身を客観的に認識する能力)でき、より自身の強みに気付きやすくなります」
読んでくださった皆さんが、呼吸をするような感覚で打ち込める強みに気づけますように! それでは、また次回!
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