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山の日に訪れた、北野天満神社の願かけ所|#207

「さしす」で寿司を堪能した翌日、8月11日の山の日は、神戸・北野にある北野天満神社へ足を運びました。異人館街として知られるこのエリアに、こんな趣のある神社があったとは、正直今回訪れるまで知りませんでした。

境内の一角、木造の屋根の下には「願かけ所」と墨書きされた木の看板が掲げられ、その下にはガラス製の風鈴がずらりと吊るされていました。短冊にはそれぞれ願い事が書き込まれているようで、風が吹くたびにチリンチリンと涼やかな音を響かせています。真夏の日差しの中、この音を聞くだけでふっと涼を感じられました。

中央には、赤い布をまとって寝そべる牛の石像が鎮座しています。天満宮といえば、学問の神様・菅原道真公と牛の深い関わりが知られていますが、この撫で牛もきっと同じ由緒を持つのでしょう。台座の丸い石の上にちょこんと乗る姿は、どこか愛嬌があって、思わず頭を撫でたくなる佇まいでした。

すぐ隣には、無数の絵馬がびっしりと掛けられた奉納所があります。それぞれの絵馬に込められた願い事の多さから、この神社が地域の人々にどれだけ大切にされているかが伝わってきました。石垣越しに見える神戸の街並みと、緑豊かな松の木々が織りなす景色も、異人館街の中心とは思えないほど落ち着いた空気を漂わせています。

奥に見える大きな瓦屋根の建物は、本殿でしょうか。青空を背景に、緑と石畳、木造建築が調和したこの空間は、観光客で賑わう異人館街の喧騒からわずかに離れた、静かな祈りの場所という印象を受けました。

山の日という祝日に、山の手にあるこの神社を訪れたのも、なんだかちょうど良い巡り合わせだったかもしれません。北野を訪れる機会があれば、こうした地元の神社にもぜひ立ち寄ってみてください。

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