「篠原まるよし風鈴」で職人技に触れる
真夏のとある日、私たち家族が訪れたのは、新御徒町駅から程近い佐竹商店街にお店を構える「篠原まるよし風鈴」さんでした 。期待以上の体験がここにはありました。
お店に入ると、「どうぞ」と迎えてくださり、まずは1階の炉のある工房へ。
溶けたガラスを扱う高炉からの熱気で満たされた空間は、「まさに職人の現場」。一方、壁際には絵付け前の風鈴が静かに佇んでいます。
職人さんの軽やかな実演を見ていると簡単そうですが、実際に挑戦すると…息を吹く強さ、棒の回転の加減、バランスを整える技術などが非常に難しい。技術が成熟するまでに7年はかかるということが経験を通して感じられたようです。
汗だくになりながらやる風鈴作り。最高です。
(僕は製作はせず撮影係でしたが、汗が滝のように流れていました)
最初の2回はうまく成形できず、3回目にしてようやく形になり、娘もスタッフのサポートを受けて完成。ひとつひとつに個性があり、手作りの奥深さを感じました。
さらに驚いたのが、最終工程である砥石による切断面仕上げ。あえて研磨しすぎずギザギザを残すことで、弱い風でも澄んだ音が鳴るのは江戸風鈴ならではの工夫とのこと。
その後、2階の絵付けスペースへ移動。こちらはエアコンが効いていて快適そのもの。1階の熱気とのコントラストが印象的で、体もほっと落ち着きました。
提供されていた絵の具は白を含めた7色。驚いたのは、風鈴の絵付けは内側から描くこと。でも、水性絵の具なので外側に下書きしてから内側を描いてもOK、ただし即拭き取りをとのアドバイスもありました。
筆だけでなく縁用ブラシも用意され、スタッフさんのお手本(白×青の涼しげな絵柄)がとても美しく、創作意欲をかき立てられました。
妻は「息が止まりそう(笑)」とつぶやきながら全集中。娘も最初は内側から描くことが思いのほか難しく、少し戸惑っていたものの、後半はリズムに乗って描き、二人とも世界に一つだけの作品が完成しました。
完成した瞬間の笑顔は格別。娘は自由研究に、大人たちも久しぶりに「何かを本気でつくる」楽しさを味わいました。
職人の技と、手作りする喜びが詰まった風鈴作り体験。
東京の下町情緒とともに味わえるこの体験を、新御徒町を訪れる方には強くおすすめします。
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